「推し活」と幸福度 ―心理学が証明する「熱中する力」の秘密

大学受験

推し活をしている高校生が、成績が上がった――そんな話を聞いたことがありますか?

私(五十嵐)は30年間教育現場で生徒たちを見続けてきましたが、最近「推し活」という言葉をよく耳にするようになりました。アイドルや俳優、アニメキャラクターなど、自分が「推し」と呼ぶ対象を応援する活動のことですね。

「推し活なんてしていると勉強がおろそかになる」そんな声も聞こえてきそうです。でも実は、心理学の研究が示している真実は、まったく違うのです。

「推し活が成績を下げる」は本当か? ―研究データが示す真実

これまで多くの保護者や教師が「趣味に時間を使いすぎると勉強に悪影響がある」と考えてきました。しかし、近年の心理学研究では、何かに熱中している人の方が、学習能力や集中力が高いという結果が出ています。

アメリカの心理学者が行った調査では、趣味や好きなことに積極的に取り組んでいる学生の方が、そうでない学生よりも学業成績が良いことが分かりました。なぜでしょうか?

答えは「熱中する力」にあります。推し活をしている人は、情報収集力、継続力、そして目標に向かって努力する力が自然と鍛えられているのです。

「何かに熱中できる人」が受験でも仕事でも強い理由

私が見てきた生徒たちの中で、受験で成功する子には共通点があります。それは「何かに本気で取り組んだ経験がある」ということです。

推し活をしている生徒は、推しのスケジュールを完璧に把握し、グッズの発売日を覚え、ライブのために計画的にお金を貯めます。これらは全て、受験勉強に必要なスキルと同じなのです。

計画性、継続力、情報整理能力、目標達成への執着心――これらは推し活で培われ、そのまま勉強にも活かせる力です。

フロー理論と勉強への応用

心理学者のチクセントミハイが提唱した「フロー理論」をご存知でしょうか。これは、人が活動に完全に集中し、時間を忘れるほど没頭している状態のことです。

推し活をしているとき、皆さんは確実にフロー状態に入っています。推しの動画を見ているとき、グッズを整理しているとき、SNSで情報収集しているとき――時間があっという間に過ぎませんよね?

このフロー状態を勉強でも作り出すことができれば、学習効果は飛躍的に向上します。大切なのは、勉強を「やらされるもの」ではなく「熱中できるもの」に変えることです。

「推しに会うために頑張る」という動機の力

「推しのコンサートに行くために勉強を頑張る」「推しが出演するドラマを見る時間を作るために効率よく課題を終わらせる」――こんな動機を「不純」だと思う人もいるかもしれません。

でも私は、この動機こそが素晴らしいと思います。人は「なりたい自分」や「実現したい目標」があるときに、最も力を発揮できるからです。

推しに会うため、推しを応援し続けるために頑張る――これは立派な人生の目標です。そのために必要なら勉強も頑張れる、というのは極めて健全な動機です。

受験勉強を「推し活」のように熱中できる工夫

では、どうすれば勉強に推し活と同じような熱量を注げるでしょうか。私が生徒たちに勧めている方法をいくつか紹介します。

まず、勉強内容を「推し」のように扱ってみましょう。歴史の人物なら、その人の「ファン」になったつもりで深く調べてみる。数学の公式なら、その美しさに感動してみる。そんな視点の変化が大切です。

また、勉強の進捗を推し活のように「記録」してみてください。推しの写真を集めるように、解けるようになった問題を記録する。推しのスケジュールを管理するように、自分の学習計画を立てる。

さらに、勉強仲間を作ることも効果的です。推し活では同じ推しを応援する仲間がいますよね。勉強でも、同じ目標に向かって頑張る仲間がいると、モチベーションが維持できます。

熱中する力を信じて

皆さんが推し活で見せる集中力、継続力、情熱は、間違いなく人生の宝物です。その力を勉強にも向けることができれば、きっと素晴らしい結果が待っています。

推し活をやめる必要はありません。むしろ、推し活で培った「熱中する力」に自信を持って、それを勉強にも活かしてください。30年間多くの生徒を見てきた私が保証します――何かに本気で熱中できる人は、必ず人生でも成功します。

今日から、勉強も「推し活」の一つとして楽しんでみませんか?

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