
記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
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愛媛県立医療技術大学 保健科学部 看護学科の小論文対策
[令和5年度 一般選抜(前期日程) 100分]
問題の要約
この文章は、「みんなちがって,みんないい」という金子みすゞの詩の言葉から出発し、「人それぞれ」という日本語表現について考察しています。一般的には、これらの言葉は異なる存在や意見を尊重する意味で使われていますが、文脈によっては、対話の機会を阻害し、距離を置く役割を果たすこともあると指摘しています。また、「人それぞれの社会」では、孤独感が増し、つながりがあるようで本音を話すことが難しくなり、若い人たちにとっても友人関係への不安や疲労が存在することを示唆しています。最終的に、人々はコミュニケーション技術を駆使して関係を維持しようとする一方で、孤独感も感じていると結論しています。
Ⅰ 文章を読み、問1および問2に答えなさい。
問1 下線部(a)について、著者がそのように述べる理由を130字以内で述べなさい。
問2 著者は 「人それぞれの社会」での友人関係について下線部(b)と述べています。
この点について、あなたはどのように考えますか。さらに、このような友人関係への不安と疲労に陥らないためには、どのようなことが必要だと考えますか。それぞれについてあなたの考えを根拠や理由を示しながら、350字以内で述べなさい。
Ⅱ 以下の文章を読み、問1~問3に答えなさい。
文章の要約
「熱中症」は高温多湿な環境で、体内の水分と塩分のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻することによって発症します。症状にはめまい、筋肉痛、大量の発汗、頭痛、吐き気、倦怠感、虚脱感、意識障害などがあり、最近では熱中症による救急搬送の事例も増加しています。
★図は省略します。
問1 図1には人口10万人当たりの性別・年齢階級別の熱中症救急搬送率を示しています。図1より読み取れることを150字以内で述べなさい。
問2 図2は熱中症の作業内容別発症場所、図3は熱中症の年齢層別・作業内容別の発生数を示しています。 図2、図3から読み取れることを200字以内で述べなさい。
問3 問2で読み取れたことを用いて、年代別の熱中症発症予防をどのように行ったら良いか300字以内で述べなさい。


小論文過去問題解説
Ⅰ
問1:著者が下線部(a)についてそのように述べる理由は、対話の中で「人それぞれ」という言葉が使われることで、異なる意見や選択に違和感や不満があっても、それを積極的に掘り下げずに避け、対立を引き起こすことを避けようとする社会になりやすいからです。このような姿勢は、対話や議論の機会を減少させ、本音を話しにくくする要因となると著者は指摘しています。
Ⅱ 文章2の解答:
問1:図1から読み取れることは、性別・年齢階級別の熱中症救急搬送率において、高齢者(60歳以上)が他の年齢層に比べて熱中症による救急搬送率が高いことです。また、男性の方が女性よりも高い救急搬送率を示しています。
問2:図2から読み取れることは、熱中症の作業内容別発症場所において、主に日なたでの仕事で発症が多いことです。図3では、年齢層別では高齢者において日常生活で発症が多いことがわかり、若年層ではスポーツでの発症が目立ちます。
問3:年代別の熱中症発症予防について考えると、高齢者向けの対策が必要です。特に高齢者は熱中症のリスクが高いため、以下の対策が考えられます。高齢者向けの情報提供、室内での過ごし方の促進、水分補給の奨励、体調のチェック、高温期の外出制限。これらの対策を通じて、高齢者における熱中症の発症を予防し、安全な環境を提供することができます。
愛媛県立医療技術大学の所在地・アクセス
所在地 | アクセス |
愛媛県伊予郡砥部町高尾田543 | 伊予鉄道「松山市」駅から伊予鉄バスで、約30~35分、 高尾田バス停下車、徒歩10分 |
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愛媛県立医療技術大学の入試傾向
愛媛県立医療技術大学の入試傾向は以下の通りです
- 専門的な問題: 医療技術大学の入試では、専門的な知識や技術に関する問題が出題される可能性が高いです。医療関連の専門用語や基本的な概念についての理解が求められることがあります。
- 基礎的な科目: 一般的な科目(例: 英語、数学、理科)も入試の一部として出題されることがあります。特に、医療技術に関連する数学や理科の問題が含まれることがあるかもしれません。
- 面接やエッセイ: 面接やエッセイの試験が行われる場合もあります。自己PRや志望動機、なぜ医療技術大学を選ぶのかといった要素が評価されることがあります。
- 専門分野への意欲: 入試選考において、医療技術分野への真摯な関心や意欲が重要な要素となることがあるかもしれません。志望動機をしっかりと整理しましょう。
- 実技試験: 医療技術に関連する実技試験や実習の部分が入試に含まれることも考えられます。実際の技術や操作に関するテストが行われる可能性があります。
- 学業成績: 高校の学業成績も選考の要素となることがあります。特に数学や理科の成績は、医療技術の分野に関連する科目として重要視されるかもしれません。
愛媛県立医療技術大学の募集コース
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保健科学部(定員数:100人)
看護学科 (定員数:75人)
看護学科では、創造的・科学的に看護を実践し、探究心を持って学び続けることができる基礎的な力を養う。
高齢者とその家族の健康と生活を支える看護を探究する老年看護学、地域住民の健康維持に関する手法を研究する地域・在宅看護学などを学ぶ。
看護師の国家試験受験資格のほか、保健師教育を選択履修(定員30名以内)することにより、保健師国家試験受験資格を取得することができる。また、助産師国家試験受験資格を目指す助産学専攻科も設置している。
臨床検査学科 (定員数:25人)
臨床検査学科では、病気の正確な診断や治療方針決定のための必要データを提供する、医学検査の専門家である臨床検査技師を養成する。
さらに、最新医学を基礎とした検査に関する知識や技術も学び、予防医学・研究開発などの分野で活躍できる力も身につける。
血液中の成分分析方法を学ぶ生体試料分析検査学、ウイルスの検査方法や抗菌薬の感受性試験方法を修得する感染・生体防御検査学などの科目がある。