福知山公立大学 情報学部 情報学科 入試対策 (小論文過去問題解説)

大学受験

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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福知山公立大学 情報学部 情報学科の小論文対策

【令和5年度  一般選抜 後期日程 90分

課題文は要約です。

問題1 次の文章は、『朝日新聞』(2022年6月21日付、朝刊)からの引用(一部抜粋・改変)である。この文章を読んで、以下の設問に答えなさい。

埼玉県春日部市立幸松小学校で、4年生の児童30人が地域防災について学ぶ授業が行われました。児童はタブレット端末を使用し、航空写真や地図を使って防災訓練を行いました。この訓練では、洪水が発生したと仮定し、児童は個々に避難経路を作成しました。授業の後、児童たちは防災についての意識を高め、普段の備えについて考えるようになりました。

徳島大学の光原弘幸准教授によれば、ICT教育を活用した防災教育は、児童や生徒の防災意識を高め、家庭での議論の機会を提供する貴重なものであるが、実際の災害時の適切な避難行動を学ぶことも重要であり、正しい情報を提供する役割があると指摘しています。

問1 この文章で述べられているアプリの機能を下線で示した言葉を用いて述べ、防災教育におけるこのアプリの役割を180文字以内で説明しなさい。

問2 問1で説明した内容に、適切な避難行動を身につけるために必要なことを加えるとしたら、どのような機能が必要になるか、あなたの考え180文字以内で述べなさい。

問題2 次の文章は『日本経済新聞』(2022年5月18日付、経済・政策面)からの引用(一部抜粋・改変)である。この文章を読んで、以下の問いに答えよ。

日本でマスクの着用ルール見直しの機運が高まっており、岸田首相や専門家から「屋外では距離が保てればマスク不要」との発言が相次いでいます。海外でもマスク着用義務を撤廃する国が増えており、日本でもマスクの未来が議論されています。しかし、日本では同調圧力が強く、マスクの着用・非着用に関して大勢の人が同じ行動を取ることが難しいと指摘されています。現在の状況は経済学のゲーム理論で説明でき、自分だけがマスクを外すことは難しく、均衡が保たれています。栗野教授は、データに基づいてマスクのメリットやデメリットを科学的に評価し、人々の行動を変えるためにはデータが重要だと語っています。

設問

身近にある「2つのナッシュ均衡が存在する状態」と考えられる具体的な例を示し、2つの均衡のうちあなたが良いと考える均衡を述べ、その均衡となるために必要なデー タはどのようなものか、あなたの考えを300文字以内で述べよ。

ポイント

【出題意図】

令和5年度の小論文試験は、情報学部のアドミッションポリシーに示されている「幅広い教養と基礎学力を身に付けていること」と「情報技術のあり方について自ら思考し表現共有する力を有すること」の評価を主たる⽬的として出題されています。社会で利活用されている広い意味での情報技術に関する⽂章を題材とし、主にその文章で述べられていることの理解および、理解に基づいた思考力を問い、適切な表現で解答できる力を評価するための問題で構成されています。解答するための思考を「ていねい」に記述できること、すなわち指定の文字数を活用し、読み手を意識した過不足のない論述を構成する表現力も問われています。<福知山公立大学の公開内容からの引用>

小論文過去問題解説

問題1 問1

この文章で述べられているアプリの機能は、タブレット端末を用いて航空写真や地図を表示し、地域防災訓練を行うことです。児童は洪水が発生した場合を想定し、避難経路を作成しました。このアプリは児童に対して、現実の地理情報を活用して防災訓練を行う手段を提供し、災害時の適切な行動を学ぶ機会を提供します。児童はゲーム感覚で避難経路を作成し、防災についての意識を高めました。

問2

アプリに必要だと考えられる機能の一例です。正確な地理情報とリアルタイムの災害情報を提供し、児童に最新の状況を伝えること。避難計画のシミュレーションや状況に応じた選択肢を提示し、児童が異なるシナリオに対処できるよう支援。教師や専門家が監視し、児童の選択や行動をフィードバックする機能。

問題2

「2つのナッシュ均衡が存在する状態」の一例として、通勤時の交通ルールを考えます。ある道路において、一方の均衡ではほとんどの車が速度制限を守り、安全運転をしています。もう一方の均衡では多くの車が速度違反を犯し、危険な運転をしている場合を想定します。

良い均衡は、速度制限を守り、安全運転をする状態です。しかし、同調圧力や他の運転者の行動により、速度制限を守ることが難しい場合があります。この均衡を実現するためには、次のようなデータが必要です:

事故統計データ: 事故が発生する頻度やその影響を示すデータが必要です。事故が減少し、安全運転のメリットが明らかな場合、速度制限を守る均衡が支持されます。

法的制裁の情報: 速度違反の罰則や法的制裁の情報が必要です。違反が厳しく取り締まられ、罰則が適切な場合、違反する均衡に抑制がかかります。

交通教育と意識向上: 運転者への交通教育や安全意識向上のキャンペーンが必要です。運転者が安全運転の重要性を理解し、実践することができれば、均衡が向上します。

以上のデータと取り組みにより、安全な速度制限を守る均衡が形成され、交通事故のリスクが低減するでしょう。

福知山公立大学の所在地・アクセス

所在地アクセス
京都府福知山市字堀3370JR福知山線・山陰本線「福知山」駅北口から
京都交通バス堀循環線で約10分、「平和公園下」下車徒歩5分

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福知山公立大学の入試傾向

福知山公立大学の入試傾向については、以下のような特徴があります。

  1. 福知山公立大学は、平成28年4月に開学した新しい公立大学です。私立大学であった成美大学が公立大学へと移行した大学です。
  2. 学部と学科:地域経営学部: この学部では、地域経済や地域社会の課題に対処するための専門知識を学びます。情報学部: 情報学部では、情報技術やデジタル領域におけるスキルと知識を習得します。
  3. 収容定員: 福知山公立大学は学生の規模を限定しており、収容定員は200名です。この制限により、クラスサイズは比較的小さく、個別の指導や学習環境へのアクセスが向上するでしょう。
  4. 2次試験形式: 入試の2次試験では、小論文のみが必要とされます。

福知山公立大学の募集コース

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地域経営学部(定員数:100人)

地域経営学科(定員数:75人)

地域経営学科は、地域社会の再生と企業活動の活性化を目指し、実践的なスキルを持つ人材を育成します。このため、異なる地域の事業体に関する基本的な知識を習得し、それを実際の現場で活かす能力や実践力を養います。具体的には、「公共経営」、「企業経営」、「交流観光」の3つの分野に焦点を当て、経営の概念を中心に専門的で高度な知識を獲得し、同時に「地域協働型教育研究」を通じて地域の課題に対する理解を深めます。

医療福祉経営学科(定員数:25人)

医療福祉経営学科では、「診療情報管理士」といった日本病院会などの認定資格の取得を目指しながら、法学、経済学、心理学など幅広い知識を習得します。また、組織経営や地域経営に関する基本的な理解と、課題解決のためのデータ収集、加工、分析の技術も磨きます。将来的には、医療機関や福祉施設の経営に参加できる人材や、医療福祉を通じて地域に貢献できる人材を育成することを目指しています。

情報学部 情報学科 (定員数:100人)


情報学科では、帰納的な学習を重要視しています。帰納的な学習は、具体的な事例から出発し、段階的に原理に近づくことで専門性を高めていくアプローチです。具体的な体験事例を元にして原理に向かって学んでいくことで、幅広い場面で応用できるスキル、知識、洞察を体系的に獲得します。1・2年次では事例学習に焦点を当て、具体的に「何ができるか」を学びます。2・3年次では方式学習に進み、「どうすればできるか」を研究し、3・4年次には根拠学習に取り組み、「なぜできるか」について段階的に理解を深めていきます。

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