福岡女子大学 入試対策 (小論文過去問題解説)

大学受験

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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福岡女子大学の小論文対策

[令和4年度 国際教養学科 一般選抜 後期 90分]

課題文の要約です。

課題文は、選挙における有権者の行動や影響について述べています。

まず、一人の投票が選挙結果に与える影響が限りなくゼロに近いため、有権者は投票しても利益や損失がほぼないと指摘しています。さらに、投票にかかる費用や情報収集の難しさも考慮すると、合理的無知と呼ばれる有権者の行動が生じる可能性があることを説明しています。

一方で、一部のまじめな投票者が選挙結果に影響を与えることで、合理的無知によるランダムな投票行動が均等に分散され、選挙結果に影響を与えない可能性も示唆されています。こうした考えから、「集計の奇跡」と呼ばれる現象が生じる可能性があると述べられています。

さらに、政治家が中位者を狙った政策を提案し、中位投票者定理に基づいて選挙戦略を展開することや、高齢化による選挙結果への影響、合理的無知による選好のバイアスについても触れられています。

文章の最後では、良識ある政治家と瀬戸際の政治家の違いや、合理的無知の問題の解決に関して議論されています。最終的に、投票率の上昇だけでは問題が解決するわけではなく、まじめな情報収集と投票が重要であることが指摘されています。

問1 合理的無知が発生する理由とその弊害について、400字以内で説明しなさい。

問2 私たちの生活を良くするために、私たちは政治にどのように関わるべきだと思いますか。本文の内容を踏まえ現在の問題点とその解決方法について、あなたの考えを800字以内で論じなさい。

小論文過去問題解説

合理的無知が発生する理由は、人々が情報を選別し、限られた情報に焦点を当てることによって、意図的に情報収集のコストや労力を削減しようとするからです。特に選挙において、一人の投票が影響力を持つかどうかに懐疑的な視点が広がります。情報の収集にかかる費用や時間、選挙への参加の損得を考えると、投票しないか、情報を集めずに投票する選択をすることがあります。その結果、情報不足や誤った情報に基づいた判断が生じる可能性があります。

合理的無知の弊害として、次の点が挙げられます。まず、選挙や政治において、有権者が情報不足のまま投票することで、政治家や政党が都合の良い政策や利益を追求しやすくなります。また、選挙結果がまじめに政策を考えた有権者の意見を反映しない可能性があり、政策の質が低下する可能性があります。合理的無知が広まると、個人の成長や社会の問題解決においても制約を引き起こすことがあります。加えて、政治家が有権者の無知やバイアスにつけ込んで大衆迎合的な政策を推進することもあり、本質的な改善が難しくなる可能性があります。

このような問題に対処するためには、情報提供の向上や教育の重要性を強調し、有権者がより良い意思決定をするためのスキルを身につけることが必要です。また、政治家や政策提案者は、合理的無知を考慮して情報を分かりやすく提供する努力をすることが求められます。社会全体で情報アクセスを容易にし、意思決定プロセスを改善する取り組みが重要です。

福岡女子大学の所在地・アクセス

所在地アクセス
福岡県福岡市東区香住ヶ丘1-1-1JR鹿児島本線「香椎」駅下車、徒歩約15分
西鉄「香椎花園前」駅下車、徒歩約10分

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福岡女子大学の入試傾向

福岡女子大学の入試傾向は、以下のような特徴があります。

  1. 福岡女子大学は、一般入試(一般選抜)と推薦入試(推薦選抜)を実施しています。一般入試では、大学入学共通テスト(センター試験)の利用が導入されています。また、学校独自の試験科目や面接試験が行われることもあります。
  2. 具体的な試験科目や試験内容は年度ごとに異なる場合がありますので、最新の情報を入手するためには福岡女子大学の公式ウェブサイトや入試案内を参照してください。一般入試では、国語・数学・英語などの基礎科目に加えて、福岡女子大学独自の科目や面接試験が行われることがあります。

福岡女子大学の募集コース

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国際文理学部(定員数:240人)

学問の垣根を越えて自由で多様性のある教育を追求する。多元的・複合的に思考する力を鍛え、副専攻プログラムで複数の分野の専門性を身につけながら、社会を多角的にとらえ、社会の課題解決に貢献できる人材を目指す。

 学問のおもしろさや多元的なものの見方・考え方を身につけるため、「共通基盤科目」では専門分野の異なる教員が連携して担当している。「国際」「環境」「食・健康」に関する諸課題をテーマに行う授業など、特色のある授業も開講している。

 また、海外現場体験やインターンシップなどの体験学習プログラムも充実している。企業やNPO・公共機関と連携して、学生の自主的な社会貢献活動を奨励・支援している。国内・海外での体験学習により、自らの生き方を切り開く力を身につける。

 国際教養学科では、人文科学と社会科学におけるさまざまな学問分野から、日本・アジア・欧米の言語・文化・社会、そして国際社会における政治・経済・法のあり方を、幅広く、かつ深く学べる。

 外国語によるコミュニケーション能力強化に重点を置き、実社会に必要なプレゼンテーション能力の充実も図っている。

 また、学びの柱としている文理統合教育により自然科学の視点を取り入れ、ビジネス・文化交流・国際交流など多様な分野で、幅広い視野を持って国内外を問わずに活躍できる人材を育成している。

 環境科学科は、さまざまな環境問題・課題を科学的な観点から理解し、環境と調和した持続可能な社会づくりに貢献できる人材を育成する。

 環境自然科学履修コースと環境マネジメント履修コースを設置。基礎+5分野の幅広い科目群を設定し、また自然科学以外の考え方・知識を学ぶ機会も豊富で、国内はもちろん、諸外国との連携が不可欠になる地球上の環境問題に対峙できる応用力と思考力、スキルを身につける。

 食・健康学科は、食の安全性や食物供給の海外依存などの問題をはじめとした健康に関する課題を主体的に解決できる人材を育成する。関連する環境科学や国際社会の知識も修得する。

 カリキュラムでは管理栄養士の受験資格取得科目を提供するとともに、関連する環境科学や国際社会の知識修得も可能である。「グローバル社会の食と健康」「人間の体と心の健康」「保健・医療・福祉・介護における食と健康」「食の安全・安心と機能」などの専門科目群が用意されている。

国際教養学科 (定員数:135人)

環境科学科 (定員数:70人)

食・健康学科 (定員数:35人)

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