記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴25年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
スカイ予備校を高崎市内に開校し、2021年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となり1年目から、国公立大学に27名の合格者を輩出。スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
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1. はじめに:9月の重要性
9月は受験生にとって重要な転換点です。夏休みが終わり、学校生活が再開する中で、いかに効率的に勉強時間を確保し、受験に向けて着実に準備を進めるかが成功の鍵となります。この記事では、ある現役受験生の経験を基に、9月の効果的な勉強法とスケジュール管理について詳しく解説します。
2. 時間管理の工夫
1 通学時間の活用
通学時間は貴重な学習の機会です。電車内では参考書を開き、駅から学校までの徒歩時間(例:15分)も無駄にせず、暗記帳を見ながら歩くなど、あらゆる隙間時間を活用しましょう。
2 学校での時間の使い方
学校にいる間も勉強のチャンスです。以下のように時間を最大限に活用しましょう:
- 授業中:受験に直接関係ない科目でも、可能な限り自分の勉強を進める
- 休み時間:友達との会話を控え、個人学習に集中
- 下校時:チャイムと同時に素早く帰宅の準備をし、一番に校門を出る
これらの習慣により、毎日少しずつでも勉強時間を積み重ねることができます。
3. 科目別学習戦略
1 英語
英語の学習には1日約6時間を充てています。主な学習内容は以下の通りです:
- 単語学習:単語帳(例:単語王)を使用し、1日500語程度を復習
- 文法:「アップグレード」を2日に1回のペースで200問程度解く
- 長文読解:「速読英単語 必修編」を毎日または2日に1回のペースで1周熟語:「速読英熟語」を2日に1回のペースで学習
- 問題演習:センター試験の過去問を3〜4日に1回のペースで解く
2 日本史
日本史は1日3〜4時間程度学習し、主に教科書(山川出版社のオレンジ色の教科書)を使用しています。
- 1日60ページ程度を目標に、読み物のように読み進める
- 重要な箇所に青ペンでマークし、赤シートで隠して暗記確認
- ストーリーを頭の中でイメージしながら、出来事のつながりを理解する
- センター試験の過去問は週1回程度のペースで解く
3 国語(現代文・古文)
国語の学習は9月から本格的に開始しました。
現代文:
- センター試験の過去問を中心に演習
古文:
- 「古文単語315」を使用し、1日20単語のペースで学習
- 「古文文法基礎編」(紫色の参考書)を10日で1周するペースで学習
- YouTube動画やスタディサプリなどのオンライン教材も活用
4. 基礎重視の学習アプローチ
9月の学習で最も重要なのは、基礎を固めることです。多くの人が演習に移行する時期ですが、基礎が不十分な場合は、引き続き基礎学習に重点を置くべきです。
- 参考書を繰り返し学習し、基本的な知識を確実に身につける
- 基礎が固まっていれば、実際の入試問題も解けるようになる
- 焦って演習に移行するのではなく、自分の進度に合わせて判断する
5. 演習と過去問の活用法
基礎がある程度固まったら、過去問にチャレンジしてみましょう。
- 日東駒専やMARCH等の過去問を解いてみる
- 意外と解ける問題が多いことに気づくはず
- 自分の現在の実力を把握し、今後の学習方針を立てる良い機会となる
6. メンタル面のアドバイス
受験勉強は長期戦です。メンタル面でのケアも重要です。
- 他人の進度を気にしすぎず、自分のペースを守る
- 新しい学習方法を取り入れる際は、本当に必要かよく考える
- 迷ったときは先生や信頼できる人に相談する
- 基礎をしっかり固めることで自信がつき、モチベーションも上がる
7. まとめ:9月から始める受験逆転の秘訣
9月の学習で最も大切なのは、基礎を固めることと時間管理の工夫です。
- あらゆる隙間時間を活用し、勉強時間を確保する
- 各科目の基礎を徹底的に学習する
- 焦らず、自分のペースで着実に進める
- 過去問などで適宜、自分の実力を確認する
- メンタル面のケアを忘れずに
これらのポイントを意識しながら、9月から本格的に受験勉強に取り組みましょう。基礎をしっかり固めることで、後々の応用力も自然と身につきます。自分を信じ、コツコツと努力を重ねることが、最終的な受験成功への近道となるのです。