D・E判定から志望校合格を目指す勉強スケジュールの立て方

推薦入試

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
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1. はじめに:D・E判定からの逆転合格は可能

11月に入り、受験生の焦りが日に日に強まる時期となりました。模試でD判定やE判定が出てしまい、志望校合格への道のりに不安を感じている受験生も少なくないでしょう。しかし、ここで諦めるのは早計です。実は、この時期からの追い上げで見事に逆転合格を果たす受験生は、毎年確実に存在しているのです。

重要なのは、残された時間を最大限に活用できる具体的な学習計画を立て、それを確実に実行に移すことです。今回は、D・E判定から志望校合格までの道のりを、実践的なアプローチで解説していきます。

2. 残り時間を味方につける:現実的な目標設定

センター試験まで約2ヶ月、私立大学の一般入試までおよそ3ヶ月という限られた時間の中で、最大限の成果を上げるためには、現実的かつ具体的な目標設定が不可欠です。

まずは、志望校の合格最低点や偏差値を確認し、現在の自分の立ち位置との差を数値化します。例えば、現在の偏差値が45で、志望校の合格ライン偏差値が55だとすれば、10の差を埋める必要があります。この差を残された期間で着実に縮めていく計画を立てることが重要です。

3. 基礎力の総点検と弱点分析

D・E判定からの挽回で最も重要なのは、基礎力の徹底的な見直しです。この時期によくある失敗は、焦るあまり応用問題や難問に手を出してしまうことです。まずは、各科目の教科書レベルの基本問題を確実に解けるようになることを目指しましょう。

具体的な手順として、過去の模試や定期テストの解答を見直し、どの単元で点数を落としているのかを詳細に分析します。特に、計算ミスや基本的な概念の理解不足による失点は、短期間で改善できる可能性が高い部分です。

4. 科目別の学習戦略と時間配分

限られた時間の中で効果的に学習を進めるために、科目別の特性を考慮した戦略が必要です。

数学は、基本的な公式や解法パターンの習得から始め、徐々に標準問題へとステップアップしていきます。特に、計算力の向上は即効性が高いため、毎日30分程度の計算演習を習慣化することをお勧めします。

英語は、文法・語彙の基礎固めを優先します。長文読解は、最初は易しい文章から始めて、読解スピードと正確性を段階的に向上させていきましょう。

国語は、評論文の読解技術の向上に重点を置きます。時間配分の練習も重要で、模試形式の演習を定期的に行うことで、本番での時間管理能力を養います。

理科・社会は、教科書レベルの基本事項の暗記と理解を徹底的に行います。特に、頻出分野を優先的に学習することで、限られた時間で効率的に得点力を上げることができます。

5. 効率的な学習サイクルの確立

効果的な学習を継続するために、以下のような学習サイクルを確立することをお勧めします。

朝:前日の復習と暗記事項の確認

午前:得意科目の発展学習

午後:苦手科目の基礎固め

夕方:模試形式の演習

夜:その日の学習内容の整理と弱点の補強

このサイクルを週単位で組み立て、週末には総復習と弱点補強の時間を設けます。また、月に1回は模試を受験し、成長の確認と新たな課題の発見を行います。

6. モチベーション維持のコツと生活習慣の改善

長期戦となる受験勉強では、モチベーションの維持が重要な課題となります。小さな目標を設定し、それを達成していく喜びを積み重ねることで、モチベーションを保ち続けることができます。

また、規則正しい生活習慣の確立も不可欠です。十分な睡眠時間の確保、バランスの取れた食事、適度な運動を心がけることで、学習効率を最大限に高めることができます。

7. 直前期の過ごし方と本番での実力発揮

試験1週間前からは、新しい範囲の学習は控えめにし、それまでに学習した内容の総復習に重点を置きます。特に、頻出問題や基本的な解法パターンの最終確認を丁寧に行います。

本番では、時間配分を意識しながら、確実に得点できる問題から解いていきます。焦りは禁物です。これまでの学習の成果を十分に発揮できるよう、落ち着いて問題に取り組むことを心がけましょう。

8. おわりに:逆転合格への道のり

D・E判定からの逆転合格は、決して不可能な目標ではありません。むしろ、現在の判定が低いからこそ、改善の余地が大きく、effort gainが期待できる状況とも言えます。

重要なのは、諦めることなく、地道な努力を継続することです。一朝一夕の劇的な変化は期待できませんが、日々の積み重ねが必ず結果として現れます。ここで紹介した学習計画を参考に、自分なりの最適な学習スタイルを確立し、志望校合格を目指してください。

最後に、体調管理にも十分な注意を払いながら、残された時間を有効に活用していってください。必ずや、努力は報われるはずです。

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