一カ月で偏差値10上げる高校受験勉強法は?ワンランク上の合格を目指したい!

高校入試

一ヶ月で偏差値10上げる高校受験勉強法」なんてあったらぜひ知りたいですよね。受験勉強はじっくり時間をかけて取り組むのが必要、そんなことは分かっていても今からでもなんとかしたい!高校受験に間に合わないと困る!ということもありますよね。

高校受験は人生における大きなターニングポイント、偏差値が10上がればワンランクどころか数ランク上の高校にだって合格できるかもしれません。本記事では一ヶ月で偏差値10上げるのが可能なケースや勉強法について解説します!

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴25年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
スカイ予備校を高崎市内に開校し、2021年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となり1年目から、国公立大学に27名の合格者を輩出。スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
☆知らないと損する「小論文やっていはいけないNG動画」を無料プレゼント中!

一か月で偏差値10上げることはできるのか

「一か月で偏差値10上げるなんてこと可能なの?」と思うでしょう。一ヶ月で偏差値10上げるのは、「無茶だけどケースによってはできないことはない」という目標です。それではどんな条件なら可能なのでしょうか。

偏差値を10上げることは難しい目標

ところで、「偏差値を10上げる」というのは具体的にどういうことで、どのくらい大変なのでしょうか。

偏差値とは、ある試験の平均点と標準偏差(点数のばらつき具合)から算出される指標で、その試験における受験者の相対的な学力水準を表します。簡単に言うと、「その集団の中でどのくらいの位置か」ということです。偏差値50はその試験における平均点に該当し、偏差値が高いほど、受験者の学力水準が高いことを示します。

具体的に言うと、優秀とされる偏差値70で上位約2%、偏差値40であれば下位から約16%、といった感じです。偏差値40から50に上げるためには下位16%から真ん中である50%の位置になる必要があり、同様に偏差値60から70に上げるためには上位約15%から上位約2%に上がる必要があります。

そう考えてみると、「偏差値を10上げる」ということが、「テストの点数を10点あげる」と比べて相当難しいことが分かると思います。

偏差値40から50に上がる可能性はある

では偏差値を10上げられる可能性がある人はどんな人でしょうか。ずばり、「偏差値40前後の人」です。

「偏差値40から50に上げるってことは下位16%、つまり40人クラスだったら下から6番目くらいから14人抜いて真ん中の順位になるってことだよね、かなり無理があるんじゃない?!」とびっくりするかもしれません。

しかし、偏差値60から70に上げるより、偏差値40から50に上げる方がはるかに楽といえます。なぜなら偏差値の高い受験生が、同じく優秀なライバルを抜いて一ヶ月で偏差値を10上げるのはかなり難関だからです。それに対して、偏差値40台の受験生の多くは勉強が苦手であったり、勉強への意欲が低かったりする場合が多く、ざっくり言うと「少しの勉強でも順位が大きく上がる可能性が高い」からです。

国数英は短期間で上げるのは難しい教科

「一ヶ月で偏差値が10上がる可能性があるなら早速勉強してみよう!」と勉強を始める前に、一ヶ月という短い期間で「どの教科を」重点的に勉強するかの選択は重要です。

「まずは重要な3科目である国語・数学・英語から勉強しよう」と考えるかもしれませんが、実はこれらの教科は短期間で偏差値をあげるのは難しい科目です。なぜなら、国語・数学・英語、特に数学や英語は基礎ができていないとその後の問題が解けないため、基礎的な部分からひとつひとつ学び直して積み上げる必要があり、一ヶ月ではなかなか点数が上がらないためです。また、どう勉強したらよいかがわかりにくい国語も短期で成績を上げにくい科目です。

一か月で偏差値10上げるための勉強方法

それでは、一か月で偏差値10上げるためにはどうしたらよいでしょうか。

一ヶ月という短期間で偏差値を上げるために重要なのは、「勉強時間をできるだけ確保する×短期間で学力が上がる科目に全振りして勉強する」という作戦に尽きます。

理社を伸ばす

高校受験において、理科や社会の点数が比較的短期間で上がりやすい理由はいくつかあります。

まず、理科や社会は数学や英語などと違い、基礎から時間をかけて理解する必要がない、暗記で解ける問題が多いからです。また、分野や時代ごとに必要な知識が独立しており、他の分野を理解していないと解けないという問題が少ない点も短期で偏差値を上げるのに適しています。

特に理科はある程度よく出る分野や出題パターンが決まっている場合が多いです。例えば、物理では運動方程式や力学的エネルギー保存の法則、化学では化学反応式やイオン反応、生物であれば細胞分裂といったようによく出題される分野はある程度決まっています。そのためよく出題される分野を重点的に、問題をひたすら繰り返し解き出題パターンを頭に叩き込むことで短期間での大幅な点数アップが可能です。

また、社会は基礎的な知識に絞って覚え、暗記でカバーできる部分をしっかりおさえましょう。理科と社会、2教科の点数を大幅に上げることが短期間で偏差値を上げるポイントです。

苦手を伸ばす

もうひとつのポイントが苦手科目を伸ばすことです。なぜなら苦手科目は基礎的な部分から理解していない場合=伸びしろ(得点を上げる余地)が多いため、苦手を克服すれば比較的簡単に点数を伸ばせるからです。

「では数学・英語・国語が苦手だったらどうするの?!」となるかもしれません。確かに数学や英語は伸びにくい科目ですが、方法がないわけではありません。

例えば数学の場合。数学の点数を伸ばしにくいのは、ひとつひとつ理解して積み上げていかないといけないからです。その場合の解決法は「理解を捨てる」ことです。

とにかくひたすら問題を簡単なものから解いて、解けない問題や解くのに時間がかかりそうな問題だと感じたら考えるのを止めてすぐ解説を読みます。それを何周も繰り返すと短期間での点数アップの可能性が上がります。

英語の場合は、頻出単語・熟語をひたすら覚えます。文法が分からなくても、単語が分かっていれば内容の見当がだいたい付きます。アプリを使用すれば簡単に覚えるまで繰り返し解けるのでおすすめです。

国語は一番短期間で偏差値を上げにくい科目です。しかし、長文読解など文章題を解くコツがいくつかある(指示語の内容が問われているときは直前の内容から探す、のような)ので、それをまず覚え、解説を見ながら問題を解くとよいでしょう。

周りも勉強していることを忘れない

「一ヶ月で偏差値を上げる」というだけでも難しい挑戦ですが、さらに忘れてはいけないのが、「その一ヶ月は周りも勉強している」ということです。

焦ってパニックになっては逆効果ですが、「できる限り時間を作り出して全ての時間を勉強につぎ込む」くらいの決心がないと突然偏差値を大幅に上げるのは難しいでしょう。家にいる間だけでなく、通学でも音声で勉強する、授業中には今勉強している範囲を100%解けるようにするくらいの気持ちで授業を受けるなど、できる範囲の時間はすべて使う覚悟が必要です。

体調を崩さない

「できる限り時間を作り出して勉強する」というと、まず削りたくなるのが時間を作りやすい睡眠時間です。しかし、受験生に一番重要なのは「体調を崩さない」ことです。受験本番はもちろん、それ以外でも体調を崩してしまえば何日も頑張れなくなり勉強が遅れ逆効果です。

特に一ヶ月で偏差値を上げるとなればとにかく時間との勝負ですし、それだけ勉強を頑張るメンタル面も大事です。体調が悪くなる方がよっぽどダメージが大きいため、最低限必要な睡眠はしっかりとって、食事もバランスの良いものを摂りましょう。

まとめ

一か月で偏差値10上げることは非常に難しい挑戦です。しかし逆に言えば一ヶ月という短い期間で自分の成績を劇的に伸ばすことができるチャンスでもあります。「一ヶ月でどれだけ変われるかチャレンジしよう!」と偏差値を大幅に上げて、目的である行きたい高校に合格できる自分をイメージして前向きに頑張りましょう。

ただし、誰しも一か月で大幅に偏差値アップできるものではなく、ほとんどの受験生にとってはより時間をかけた勉強が必要です。短期間で覚えたものは忘れやすく身にも付きにくいため、長期的に勉強を積み重ねた方が受験の直前に慌てることもなく結果的に楽でもあります。

高校受験が無事終わったら、高校入学後には計画的に勉強できるようにしていくことが大切ですよ。

タイトルとURLをコピーしました