【学校推薦型選抜入試】京都府立大学 令和6年度小論文過去問題と概要

小論文過去問題

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴27年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。

2020年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となる。過去3年間で国公立大学合格85名。

高1から入会者は国公立大学合格率93%

高2から入会者は国公立大学合格率86%

高3の4月から入会者は国公立大学合格率73%

スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします

小論文過去問題

R6年度 文学部 日本・中国文化学科、国際文化交流学科 学校推薦型選抜 

【1】 つぎの英文を読んで、設問に答えなさい。

※本文省略

出典: Amit Kumar, “Kindness Can Have Unexpectedly Positive Consequences.”Scientific American. 12 Dec, 2022.

問1 下線部(1) について、本文中で説明されている一連の研究の手法と成果を日本語でまとめなさい。 なお解答用紙 (400字)の範囲内に記すこと。

問2 下線部(2) について、筆者の考えに対しあなたはどう考えるか、自分自身の経験に基づき一段落構成を用いて英語で説明しなさい。

【2】国際文化交流学科の受験者のみ解答すること
What are the benefits of interacting with people from other cultures? Write about 100-150 words in English. Avoid making short sentences of six words or less. You will be evaluated by the quality of your argument, choice of vocabulary and grammar.

R6年度 文学部 日本・中国文化学科 学校推薦型選抜 

【1】次の文章をよく読んで、その大意を記した上で、筆者が最も主張したい点を明確にして、それに対する自分の意見を記せ。解答は解答用紙の範囲(七〇〇字)内に記すこと。

※本文省略
(『枕草子』による)

【2】次の文章をよく読んで、本文の内容を要約した上で、この一文に託して筆者が主張したかったことを述べ、それに対する自分の意見を記せ。解答は解答用紙の範囲(七〇〇字)内に記すこと。

※本文省略

(『韓非子』による)

出題意図・解答例

R6年度 文学部 日本・中国文化学科、国際文化交流学科 学校推薦型選抜

出題意図

【1】

問1 高校卒業程度の知識をもとに、大学入学後必要となるような学術的な内容の文章を読み解いたうえでそのポイントをつかみ、把握した内容を明晰な言語で他者に伝達するための能力を問う。

〇第2~4段落:研究の手法(200字程度)

・参加者(人数)

・ 親切の行為として指示した内容
・ 親切の行為の評価を問うアンケート
・ 与え手と受け手を比較するという分析の観点

〇第5~6段落:研究の成果(200字程度)

発見1:与え手と受け手の両方が親切の行為の後に肯定的な気分になった

発見2:与え手の期待よりも受け手は親切の行為を「大きな」ものと評価した

発見3:友人だけでなく見知らぬ人に対しても、与え手は実際の受け手より親切の行為を小さく見積もった

問2 自身の思考を明晰な言語を用いて論理的な文章へと構成し、他者に伝達するための能力を問う。

【2】

自身の思考を明晰な言語を用いて論理的な文章へと構成し、他者に伝達するための能力を問う。

解答例

【1】

問1
一連の研究では、約1000名の参加者を対象に他のだれかを気分よくさせるための親切という偶発的な行為を見返り無しにさせた。例えば、友人や家族にちょっとしたメモを書いたり、カップケーキをふるまったりさせ、その親切をした人とされた人の両者にその行為がどれだけ「大きい」ものだったのかを問うアンケートに答えさせた。そして与え手が予想する受け手の気分と受け手の実際の経験を比較した。
その結果、いくつかの顕著な傾向が発見された。まず、親切の与え手と受け手の両者ともがやり取りの後に通常よりも肯定的な気分となった。また、与え手が期待するよりも有意に受け手は親切な行為を「大きな」ものとして評価していた。さらに、寒い冬の日に公園のスケート場でココアをふるまわせる実験からは、友人などの親しい人のみならず見知らぬ人に対しても、与え手は実際の受け手よりも親切の肯定的な影響を小さく見積もることが分かった。
問2
I cannot agree to the author’s suggestion so unconditionally. The result cited here certainly indicates that the “kind gestures” shown by total strangers such as giving hot chocolate unexpectedly would brighten up the mental states of the recipients, but the delight might have been caused by the very “unexpected”ness-in other words, how rare and surprising such acts usually are in everyday life. If we readers all obediently follow the author’ s advice and start giving gifts at as many occasions as possible, then such kind gestures would become ubiquitous and we might get used to them, no longer able to feel the keen delight or surprise. Moreover, there are also problems of security. It might not be always safe to gulp down the drink recommended by total strangers, for example. Therefore, while I shall do my best to be of service to those who seem to be in real need of help, I would hesitate to commit myself to random, “unexpected” acts of kindness to strangers.

【2】

Many benefits can be gained from interactions with people of other cultures, but among these, I would focus on the following three points; knowing other cultures than one’ s own, getting to know one’s own culture better, and making one’s own culture known to people of other cultures.
Firstly, by exchanging ideas with people of other cultures, we shall be able to widen our scope, questioning and relativizing our own system of values hitherto we have accepted unquestioned. At the same time, recognition as to what constitutes the uniqueness of our own culture would be brought to us, leading to deeper understanding of and insights into what we have deemed familiar to us. Direct, face-to-face communication also enables us to find out misunderstandings concerning some aspects of our cultures and gives us opportunities to rectify them. (135 words)

R6年度 文学部 日本・中国文化学科 学校推薦型選抜

解答例

【1】男女を問わず、人に対して情愛があることは最も素晴らしいことである。なかでも、直接にではなく、自分の知らないところで、ちょっとしたことでも、自分に共感したり同情してくれたりする人がいたことを聞くと、感謝の念をなんとか相手に伝えたいと思うくらい嬉しいことである。自分によくしてくれることを期待できるような、恋人や家族、親しい友人だったら、それも不思議ではないけれど、あまり関わりのない人が、思いがけなく好意的に受け答えしてくれるのは、なかなかないことだけに非常に有り難いものだ。以上がこの文章の大意である。
思いやりや情愛は何より大切であるけれども、筆者は特に思いもよらない他人からの好意に感謝の念を感じると述べている。関係の薄い人からの好意は、肉親や普段から親しい相手と違って、無償のものとしてより純粋さを感じるからである。直接にではなく間接的に相手の好意を知る方が、迎合のない相手の本心としてさらに嬉しく思うのも同様である。見返りを求めない他人の親切こそ、親密な仲の愛情とは違った稀少な価値を持つというのが、筆者の主張である。
親しい仲での好意を、当たり前と受け止めるのはありがちなこととして理解できる。しかし、それは、相手の好意や愛情を軽視して蔑ろにすることにつながる懸念がある。もちろん、利害関係が無い赤の他人の親切は、予想外のことだけに嬉しさも倍増するが、一方でそれは、関わりの薄い一時的なものであるからこそ気軽に与えられるとも考えられる。その違いをよく弁えて、身近な人々の継続的な配慮や愛情に感謝することを忘れるべきではない。(665字)

【2】世の学者たちは君主に対し、不正な臣下に対処するためには君主の威厳によって抑えよとは言わずに、仁義や恵愛のみを説くので、君主は仁義の美名に引かれて、それに実効性のないことに気付かず、結果として君主は国を滅ぼし命を失い、また領土を削られたり、身分を失ったりしてしまう。世間では、貧困の人々に恵み施すことが仁義であり、人民を憐れみ、処罰を加えることをためらうことを恵愛だとするが、それならば、仁義は功績のない者に賞を与えるのと同じであり、恵愛は乱暴者を止めることはできない。国に功績もなくて賞を得るようなものがあると、その影響で人民は外敵と懸命に戦うことはせず、農作業も怠り、賄賂や私心による善行によって高官高給にありつこうとするようになる。こうなれば、不正な臣下や暴徒が増すばかりで、国家が滅びるのは明らかである。筆者はこのように述べ、仁義や恵愛で国家を治めることはできないと主張する。(392字)

学部学科、コース

文学部

2024年、日本・中国文学科、欧米言語文化学科、歴史学科、和食文化学科の4学科を以下の3学科に再編。
人間の文化的・社会的営為に関する人類の叡智を継承し、ことばと文学、歴史と文化遺産に関わる専門領域を深く教育・研究するとともに、現代社会・地域社会が提起する諸課題に応えるために、知の拠点として、常に新たな教育・研究領域を開拓することを目指す。
日本・中国文化学科では、日本と中国の言語・文学・文化を探究することを目的とし、日本語学・日本文学・京都文化学・和漢比較文学・中国文学について、相互の関連を踏まえながら専門的な教育・研究を行う。各分野について深い知識を持ち、かつ5分野を関連づけて思考できる人材の養成を目指す。
国際文化交流学科では、異文化への理解を深めることを目的として、国際京都文化研究、英語圏文化、外国語コミュニケーションなどの分野の教育研究を行う。高度な外国語運用能力・柔軟な思考力・問題発見能力・自己表現力を備え、広い国際的視野を持った人材の養成を目指す。
歴史学科では、人間の文化的・社会的営為について歴史と文化遺産に関わる専門的領域の考究を目的とする。日本を中心に、世界の社会と文化、思想の歴史的展開に関する教育・研究を行い、人類の過去と現在、未来に対する洞察力、分析力を持つ人材、さらに、歴史的遺産を理解しその継承に資する人材の養成を目指す。

公共政策学部

生涯にわたる人間発達の実現を協働して築いていくために、高い政策立案能力や問題発見・解決能力を身につけた人材、地域における福祉や人間形成の担い手となる人材を育成する。
公共政策学科では、住民が豊かに暮らせる地域づくりにとって必要かつ有用な法律学、経済学、政治学の理論を修得し、地域社会が抱える問題を的確に把握するとともに、それを解決するための政策を立案する能力を養う。個人、NPO、地域コミュニティなど、多様な主体が協働して築き上げる公共政策のあり方を学ぶ。
福祉社会学科は、2グループ制。
社会福祉学群では、社会福祉学・社会学・心理学・教育学などの専門分野の政策・制度、教育研究を通して、人びとが直面するさまざまな生活問題や福祉ニーズに対応した、人びとの生活を支援する方法と実践のあり方を学ぶ。
人間形成学群では、人間の成長・発達や行動・相互作用、教育のあり方について科学的な理解を培う。

農学食科学部

2024年新設の学部。
「農学」や「食と健康」、「食文化」に関わる諸領域の学術の学際的・総合的な考究を目的として、人間の生活や産業などの諸活動の向上を図るための自然科学や社会的・文化的な側面に関する普遍的な知識と技術の習得を目指す。
農学生命科学科では、「ゲノムから生産・流通まで」の方針に基づき、生物機能の開発とその高度利用技術、それらの社会経済的側面について教育・研究を行い、農業とそれに関連する諸産業の発展に広い視野で寄与できる人材を養成する。専門分野には、植物育種学、細胞工学、遺伝子工学、果樹園芸学、植物病理学などがある。
栄養科学科では、生活の質の向上を目的に、「食」と「健康」を取り巻く要因を総合的にとらえ、望ましい食生活のあり方について教育・研究を行う。栄養科学に関する高い見識と課題解決能力を持って社会に貢献できる人材を養成する。専門分野には、食事科学、食環境安全性学、健康科学などがある。
和食文化科学科では、日本社会の伝統的な食文化に内在する普遍的価値の探究を目的に、生活文化としての食をサイエンスと人文・社会科学を横断する手法によって読み解く。食の現場で起きていることを自らの手で学び取る技量を身につけ、日本における和食文化の継承・発展、和食が持つ魅力とその真髄を世界に向かって発信できる人材を養成する。専門分野には、食人類学、発酵生理学・応用微生物学、食の生態学などがある。

生命理工情報学部

2024年新設の学部。
「生命化学」と「理工情報科学」に関わる諸領域の学際的・総合的な考究を目的として、人間の生活や産業などの諸活動の向上を図るための自然科学と情報科学の知識と技術を身につける。
生命化学科では、生命現象と生命環境を分子レベルで理解し、科学の進歩と社会の科学的課題の解決に貢献することを目的として、少数精鋭の実験を重視した体系的な生命化学の教育研究を行い、広い視野と論理的思考力を有し、専門知識と先端技術を展開して社会に貢献できる人材の育成を目指す。無機材料化学、機能分子合成化学、高次細胞機能化学などを専門分野として学ぶことができる。
理工情報学科では、情報科学の基礎知識を基盤に数学、物理学、化学、生物学にわたる幅広い教育と研究を行い、科学技術を持続可能な社会の発展に生かすことができる人材の養成を目指す。ヒューマンインタフェース、量子ビーム科学、原子核ハドロン物理学などを専門分野として学ぶことができる。

環境科学部

2024年新設の学部。
身近な生活空間から自然の生態系にいたる「環境」に関わる諸領域の学際的・総合的な考究を目的とし、人間の生活や産業などの諸活動と自然環境との共生を図るための知識と技術を身につけることを目指す。
森林科学科では、地球環境に関する科学的理解と保全、森林資源の有効利用を目的に、森林とその生産資源に関係する事象に対して総合的な教育研究を行い、環境問題、資源問題への取り組みを通じて地域や国際社会に貢献できる人材の養成を目指す。専門分野には、森林生理生態学、森林資源循環学、生物材料利用化学などがある。
環境デザイン学科では、豊かな生活環境の実現を目的に、住居・建築学、インテリア・生活デザインに関する教育・研究を行い、広い教養と総合的な判断力を持って、人と環境に優しい生活環境・生活様式の創造ができる人材を養成する。専門分野には、住居建築史学、環境配慮型生活学、インテリア意匠学などがある。

所在地・アクセス

京都府立大学のHPこちら

      入試情報こちら

京都府京都市左京区下鴨半木町1-5地下鉄「北山(京都府)」駅下車、南へ約600m(徒歩10分)
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