記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴25年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
スカイ予備校を高崎市内に開校し、2021年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となり1年目から、国公立大学に27名の合格者を輩出。スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
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1. はじめに:なぜマインドセットが重要なのか
受験は単なる知識の暗記や問題解決能力の試験ではありません。それは、人生における重要な成長期間であり、自己との対話を深める機会でもあります。適切なマインドセットを持つことは、挑戦して成長する時期を乗り越えるための必要不可欠な要素となります。
正しいマインドセットは、困難な状況下でも前向きに学習を継続する力を与え、より効果的な学習方法の発見につながります。また、精神的な強さを育み、受験というプレッシャーの中でも冷静さを保つことを可能にします。
2. 成長思考で取り組む受験勉強
「できない」から「まだできない」への意識の転換が、成長思考の核心です。この微細な言葉の違いが、実は大きな意味を持ちます。例えば、数学の問題が解けないとき、「自分は数学が苦手だから」と諦めるのではなく、「今の自分には難しいが、努力次第で必ず理解できるようになる」という思考へと転換することで、学習への意欲が維持されます。
成長思考を持つことで、日々の学習がより意味のあるものとなります。各教科の学習を、単なる点数獲得のための手段としてではなく、自己の可能性を広げるための機会として捉えることができるようになるのです。
3. 失敗を味方につける考え方
受験勉強において、失敗や挫折は避けられません。模試での予想外の結果、理解できない単元との遭遇、計画通りに進まない学習スケジュール―これらは全て、成長のための貴重な機会として捉え直すことができます。
失敗から学ぶ姿勢を持つことで、それぞれの躓きが次のステップへの足がかりとなります。例えば、テストで間違えた問題は、自身の弱点を発見するチャンスです。その問題に取り組んだプロセスを丁寧に振り返ることで、より深い理解と記憶の定着につながります。
模擬試験はある意味 部活動などで言うとこの練習試合と同じです。練習試合の意味は普段できないことを思い切ってやったり、自分の弱点を見つけることです。それが模擬試験と同じ意味合いを持ちます。模擬試験が終わったら必ず自分の弱点分野を明確にし、その周辺の問題などをしっかりやり組みましょう。
4. 時間管理と自己管理の重要性
受験期における時間は、何物にも代えがたい貴重な資源です。効果的な時間管理は、単に時間割を作成することにとどまりません。自身の生活リズムや学習効率の波を理解し、それに合わせた柔軟な計画立案が求められます。
朝型か夜型か、集中力が持続する時間はどのくらいか、休息はどのタイミングで取るべきか―これらの自己理解を深めることで、より効率的な学習サイクルを確立することができます。また、計画は必ず実行可能なものである必要があります。無理のない、持続可能な計画を立てることが、長期的な成功への鍵となります。
自分の得意なライフスタイルで勉強することがとても重要です。昔はよく必ず朝型に変えましょうなどと言われたものです。しかし、現代の最新の研究によると、必ずしも全員が朝に調子が良く、集中できるとは限りません。受験直前期は朝方に帰る必要はありますが、それ以外の時は夜型で勉強しても良いと思います。しかしそれはせいぜい午前1時ぐらいまでが限界だといえます。
5. プレッシャーとストレスとの向き合い方
受験勉強におけるストレスは、避けられないものです。しかし、このストレスを完全に排除しようとするのではなく、適度な緊張感として活用する視点が重要です。適度なストレスは、むしろ集中力を高め、モチベーションを維持する助けとなります。
重要なのは、ストレスが過度にならないようにコントロールすることです。定期的な運動、十分な睡眠、趣味の時間の確保など、ストレス解消の方法を持っておくことが大切です。また、不安や焦りを感じたときは、それを当然の感情として受け入れ、必要に応じて家族や先生に相談することも検討しましょう。
プレッシャーとストレスの違いですが、プレッシャーは一方的に圧力を感じることです。一方、ストレスは全てが悪いわけではなく、良いストレスと悪いストレスがあります。良いストレスとはそのストレスがあることで、一定の緊張感が保たれます。このストレスは絶対に必要になってきます。一方、悪いストレスとは自分をいつもネガティブなことを考えてしまい、悪い結果をイメージすることです。
悪いストレスやプレッシャーからは避ける生活を心がけましょう。
6. 目標設定と自己モチベーション
明確な目標設定は、長期的なモチベーション維持に不可欠です。ただし、「第一志望校に合格する」という大きな目標だけでなく、日々の小さな目標を設定することも重要です。例えば、「今週は英単語を100語覚える」「今日は数学の問題集を3章分解く」といった具体的な目標です。
これらの小さな目標達成の積み重ねが、自信とやる気を生み出します。また、目標は定期的に見直し、必要に応じて修正することで、より現実的で達成可能なものとなります。
7. 周囲との関係性の築き方
受験勉強は個人戦のように見えて、実は周囲との関係性が大きな影響を与えます。クラスメートとの適度な競争意識は、モチベーション維持に役立ちます。また、同じ目標を持つ仲間との情報交換や励まし合いは、精神的な支えとなります。
一方で、他人との不必要な比較は避けるべきです。各人の学習スピードや理解度は異なるものです。自分のペースを守りながら、必要に応じて周囲のサポートを受け入れる柔軟さを持つことが大切です。
8. おわりに:受験を通じた成長
人生において受験のように自分の努力がはっきりと明確に白黒つく事はとても少ないものです。大学生や社会人になると自分のやったことが成果があったのかどうかを見極める事はとても困難です。しかし受験勉強は自分がやったことが正しければ合格し、正しくないことをやれば不合格になると言う一定の明確な基準があります。だから受験はしっかりと目標を立ててその目標から逆算し日々やることを決めていくことが重要なのです。目標達成し行動計画を立てると言う事は、大人になっても重要な要素になります。
受験期間は、確かに大変な時期です。しかし、適切なマインドセットを持つことで、この期間を単なる試験対策の時期としてではなく、人生における重要な成長の機会として活用することができます。
ここで身につけた思考力、忍耐力、時間管理能力は、大学生活はもちろん、その先の人生においても大きな財産となるはずです。受験に向き合う姿勢を見つめ直すことで、より充実した準備期間を過ごすことができるでしょう。
最後に覚えておきたいのは、受験はゴールではなく、新たな始まりのためのステップだということです。この考え方を持つことで、日々の努力により前向きな意味を見出すことができるはずです。