【一般選抜(後期)入試】宮崎公⽴⼤学 令和6年度小論文過去問題と概要

小論文過去問題

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
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小論文過去問題

R6年度 人文学部 国際文化学科 一般選抜(後期)

問題
問題文は、石田光規『「友だち」から自由になる』(光文社新書 2022年)の第2章「友だちに本音を言えない」、第5章「『形から入る友人』関係を超えて」から一部抜粋したものです(ただし、文章全体の内容が伝わりやすいように、一部表現を修正した箇所があります)。この文章は、現代社会における「友だち」関係の特徴について説明し、今後の「友だち」関係のあり方について筆者の考えを示したものです。
以下の二つの課題について800字程度で論述してください。二つの課題それぞれの字数配分は自由です。

※本文省略

課題1 問題文の内容をふまえると、あなたの「友だち」関係はどんな関係として整理できますか?その理由も含めて述べてください。問題文の内容をふまえても整理できない関係の場合でも、その理由を含めて記述すれば採点には影響しません。

課題2 筆者は「知り合い」で統一する関係によって、「友だち」から自由になる方法を提案しています。あなたは今後、「友だち」との関係をどのように考えますか?「筆者と同じ方法で『友だち』から自由になる」、「筆者とは異なる方法で『友だち』から自由になる」、「『友だち』から自由になる必要がない」、「その他」のいずれかの立場から、理由も含めて述べてください。どの立場であっても、採点には影響しません。

出題意図

R6年度 人文学部 国際文化学科 一般選抜(後期)

本学が掲げる「求める学⽣像」(アドミッション・ポリシー)のうち、「英語のコミュニケーション能⼒のさらなる向上とともに、異⽂化に対する理解⼒や対応⼒の習得に意欲を持つ⼈」(下線部分)、「幅広い教養を積極的に吸収するとともに、⾔語・⽂化、メディア・コミュニケーションや国際政治経済に関する専⾨分野をきわめたい⼈」をふまえた⼩論⽂課題を課した。⽯⽥光規著『「友だち」から⾃由になる」(光⽂社新書 2022年)の⼀部を⽤い、受験⽣の考えを問うた。
提⽰した資料では、⼤きく⼆つの論点が⽰されている。第⼀に、友⼈関係をとらえる上で、「形から⼊る友⼈」、「結果としての友⼈」という⼆つの視点が⽰されている。いずれかが「良い/悪い」ではなく、友⼈関係の性質の違いに注⽬し、説明がなされている。第⼆に、現代社会は「友だち」を過剰に意識させやすいため、今後どのような⼈間関係を築いていけばよいのかについて、筆者の考え⽅が⽰されている。
課題1では、友⼈関係の⼆つの視点の特徴を踏まえた上で、受験者⾃⾝の「友だち」関係を整理するよう求めた。受験⽣にとって⾝近な存在である「友だち」を俯瞰的な視点でとらえるための知識・思考をテキストから正確に読み取り、テキストで⽰された視点を⽤いて⾃らの「友だち」関係を適切に表現する⼒を⾝につけているかどうかを問うものである。課題2では、筆者が提⽰した⼈間関係の築き⽅についてテキストから正確に読み取り、筆者の考え⽅について批判的に思考し、⾃らの考え⽅を適切に表現する⼒を⾝につけているかを問うものである。仮に筆者とは異なる考え⽅であっても、頭ごなしに否定するのではなく、建設的に「違い」と向き合えているかも問うている。

課題 1 :「形から⼊る友⼈」、「結果としての友⼈」の特徴を適切に把握し、その特徴を⽤いて⾃らの「友だち」関係を適切に整理できるかどうかを評価した。この⼆つの関係で整理できなくとも、本⽂の内容をふまえた整理であれば評価している。評価のポイントは、友⼈の特徴を端的に説明し、⾃らの経験に即して「友だち」関係を整理できているかどうかである。

課題 2 :「知り合い」で統⼀することで「友だち」から⾃由になる、という筆者の考え⽅について、四つの⽴場のいずれかを選択し、理由も含めて適切に記述できているかどうかを評価した。どの⽴場を選択しても、⾃らの経験や知識に即して記述することが評価のポイントとなる。

課題1、2ともに筆者の説明をそのまま書いただけのもの、課題に応答していないものは評価のポイントから外れている。また、減点になるわけではないが、「〜ではないだろうか」といった表現が散⾒された。シンプルに「〜である/〜ではない」と記述する⽅が読みやすい上、字数も要さないので、端的に表現する⼒を磨いてほしい。

学部学科、コース

人文学部

3専攻制のカリキュラム。
1つの専攻を体系的に学ぶとともに、ほかの2つの専攻を横断する学びを通じて、国際的視野を広げ、人間文化の現代的課題を探究する能力を身につける。2年次に専攻を選択しはじめ、3年次の専門演習の決定と同時に専攻も決定する。
①言語・文化専攻では、哲学、歴史学、文学などの人文学の研究に加え、英語を中心とした言語研究や、文化の多様性とそれらの比較研究を行う。
②メディア・コミュニケーション専攻では、情報・知識がメディアを使って生産され、社会に広がり、社会を変えていく過程の研究を通して、グローバル化する人間文化を理解する。
③国際政治経済専攻では、人間文化に重大な影響を与えるグローバル化について、国際政治学や国際経済学の観点から分析・理解する。さらに、世界各地域の政治と経済についての多様な専門知識を身につける。

所在地・アクセス

宮崎公⽴⼤学のHPこちら

      入試情報こちら

宮崎県宮崎市船塚1-1-2JR日豊本線「宮崎」駅から宮崎交通バスで約10分
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