併願可能な公募推薦を実施している私立大学一覧!併願時の注意点も解説!

大学受験
  • 専願と併願の仕組みの違い
  • 併願時の注意点
  • 併願受験可能な公募推薦を実施している私立大学一覧

公募推薦(学校推薦型選抜)を利用したいと考えている人にとって気になるのが、専願と併願の仕組みや併願受験可能な大学はどこ?といったことだと思います。

今回の記事では、専願と併願の仕組みの違い、併願時の注意点、公募推薦で併願受験が可能な私立大学といったテーマで、公募推薦の併願についてわかりやすく解説していきます。

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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専願と併願の仕組みの違いは

まずは専願と併願の仕組みについて理解しましょう。

専願・併願とはどのような制度なのか

専願制とは、その大学を第一志望とし、合格したら必ず入学するという条件のもとに受験する形式のことです。合格したのに入学を辞退するということはできません。しかし、あくまで合格したら必ず入学するという約束ですので、不合格だったときのために併願可能な他の大学も受験するということは可能です。

一方、併願制とは、複数の大学に出願することが認められており、合格しても入学する義務がない受験形式のことです。第一志望ではない大学を受験するときは、併願制を利用することになります。

専願と併願の受験パターン

公募推薦の専願・併願の仕組みを踏まえて、さらに公募推薦以外の選抜方式も組み合わせると、いろいろな受験パターンが可能となります。

公募推薦を受けるほとんどの受験生は、第一志望校に合格できなかった場合に備えていくつかの大学を受験しています。浪人は絶対に避けたいという人は、併願が可能な大学を複数受験しておくことが良策でしょう。

一般的な受験パターンとしては、併願可能な公募推薦を複数受験する、専願制の公募推薦を受験しつつ併願可能な公募推薦や同じく併願可能な総合型選抜を受験したり一般選抜を受験したりする組み方が挙げられます。

五十嵐塾長
五十嵐塾長

公募推薦で不合格となった大学に一般選抜で再挑戦することもできます

指定校推薦は他のどの選抜方式とも併願することはできません。

併願時の注意点とは

公募推薦の専願と併願、さらには他の選抜方式を組み合わせて、さまざまな受験パターンが考えられるということがおわかりいただけたと思います。ここからは、複数の大学を受験するときに気をつけなければいけない点について説明していきましょう。

専願制の受験に同時に何校も申し込むのはNG

専願制は合格したら必ず入学することを約束して受験する形式ですから、専願制の学校に同時に何校も申し込むことはできません

もし強行しようとしても、出願には高校で用意してもらう調査書が必要なので、高校からストップがかかるはずです。専願校の重複受験は不可能です。

併願校は5校以内とする

併願校をいくつ受験するかは自由ですが、受験校は第一志望を含めて5校以内とするのが現実的です。

なぜなら受験する大学が多いほど準備が大変になるからです。小論文、プレゼンテーション、グループディスカッションなど大学によって試験内容が異なると、それぞれの大学に対する異なった準備が必要となり、時間的にも労力的にも非常に厳しくなってしまいます。

試験対策の負担を少しでも軽くしたいという人は、例えば「書類審査・面接・小論文」など試験内容が同じ併願校を選ぶと良いでしょう

受験料などの金銭的負担は許容する

私立大学の受験料は1校につき平均35000円程度(医歯系の大学では40000~60000円程度)かかります。併願校が増えれば増えた分だけ受験料にかかる金額は多くなります

また、第1志望校の合格発表より前に併願校の入学手続きの期限がきてしまう場合は、入学の権利を確保しておくために入学金を納付する必要があります。私立大学1校あたりの入学金の平均は、文系で約23万円、理系で約25万円、医歯系で約107万円とのデータが令和元年に文部科学省から公表されています。そして、一度納めた入学金はあとで入学を辞退しても返金されることはありません

併願校が多くなれば金銭的な負担も増えるということを理解しておきましょう。

併願校の面接であっても志望度の高さをアピールする

面接ではその大学が第一志望であるということを明確にアピールしましょう。なぜなら、併願可能な大学であっても専願志望者を優遇することがあるからです。志望順位が低いと判断されると、合否判定で不利になってしまいます。

面接で「他校と併願していますか」「我が校の志望順位は何番目ですか」などと質問されたら、「他の大学も受験していますが、貴校が第一志望です」と言い切り、入学への強い意思を伝えましょう。

併願受験可能な公募推薦を実施している私立大学一覧

併願制を利用して自分の希望に沿った受験パターンを組み立てることができること、併願時に注意すべき点があることがおわかりいただけたと思います。

最後に公募推薦で併願受験が可能な私立大学をご紹介します。公募推薦を実施している私立大学の総数から見ると、公募推薦で併願受験が可能な大学は少数です。

関東の大学は全て掲載しましたが、関西の大学は非常に数が多いため、一部のみの掲載としました。いずれも2023年度募集の情報です。

大手進学情報サイトでは詳細な条件を入力して一括検索することができますので、公募推薦での受験を考えている人は自分でも調べてみましょう。

最新の情報は必ず各大学のホームページや募集要項で確認してくださいね。

関東の大学一覧

桜美林大学 共愛学園前橋国際大学 工学院大学 埼玉学園大学 埼玉工業大学 昭和女子大学

実践女子大学 城西国際大学 上武大学 西武文理大学 大正大学 中央学院大学 帝京科学大学

帝京平成大学 東京電機大学 東京薬科大学 獨協大学 日本工業大学 日本工業大学

日本薬科大学 文京学院大学 了徳寺大学

関西の大学一覧

追手門学院大学 大阪大谷大学 大阪学院大学 大阪経済大学 大阪工業大学 大阪国際大学

大阪産業大学 大阪女学院大学 大阪体育大学 大阪人間科学大学 大谷大学 関西医療大学

関西外国語大学 関西大学 畿央大学 吉備国際大学 京都医療科学大学 京都外国語大学

京都女子大学 京都精華大学

など多数

五十嵐塾長
五十嵐塾長

なお、国公立大学の公募推薦はほとんどの大学で専願制をとっています。すなわち、受験する国公立大学が第一志望でなければ申し込むことはできません

国公立大学の公募推薦を受けつつ併願校を確保したい場合は、国公立大学は合格したら必ず入学する第一志望として位置付け、併願可能な私立大学を第二・第三志望として受験するパターンになります。

まとめ

専願と併願それぞれの制度、専願と併願を組み合わせた受験パターン、併願の注意点、併願可能な公募推薦を実施している私立大学について解説してきました。

できるだけ自分の希望に沿った大学に進学できるように受験プランを立てたい、浪人は避けたいというときに、上手に併願を利用しましょう。制度をよく理解し、受験校選びに役立ててくださいね。

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