記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
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富山大学医学部看護学科の小論文過去問題|傾向・対策・解答例まとめ
富山大学医学部看護学科の概要
富山大学医学部看護学科は、看護の専門知識とスキルを学び、医療の分野で活躍する看護師を育成するプログラムを提供しています。学科では、生涯にわたる学びと実践に焦点を当て、学生に臨床実習や実務経験を提供し、実際の医療環境でのスキルを磨く機会を提供しています。カリキュラムには看護倫理や患者中心のケアに関する教育も含まれ、看護学の基本と高度なスキルの両方に焦点を当てています。富山大学の豊かな学術環境と現代的な設備を活用し、学生は臨床実習から研究まで幅広い経験を積むことができます。看護学科は、地域の医療ニーズに対応し、質の高い看護ケアを提供するプロフェッショナルを育てることを目指しています。
富山大学医学部看護学科の入試傾向と特徴
富山大学医学部看護学科の小論文入試は、例年120分・1000字〜1400字程度・100〜150点という形式で実施されています。大きな特徴は、毎年2題構成となっており、「データ・グラフ読み取り問題」と「課題文読解・意見論述問題」の組み合わせが定番のパターンです。
出題テーマを過去問から整理すると、①高齢者・超高齢社会に関する問題(65歳以上の世帯推移、孤独死、敬老意識など)、②障害者・社会的包摂に関する問題、③看護・医療倫理に関する問題(共感、コミュニケーション、看護師の役割など)、④認知機能低下・終末期医療に関する問題、といったテーマが頻出です。これらはいずれも「看護師として社会課題にどう向き合うか」という視点を問うものであり、単なる知識の有無ではなく、受験生が看護という職業を深く理解しているかを見極める出題設計になっています。
また、課題文の要約を100字以内で求める小問と、自分の意見を400〜800字で述べる大問を組み合わせた構成も頻繁に見られます。これは「正確な読解力」と「論理的な表現力」を同時に評価する形式です。グラフや統計データを読み取って課題を抽出する問題も繰り返し出題されており、数値の変化を根拠として論述する力が求められます。受験生は日ごろから新聞・白書・統計データに親しむ習慣をつけることが重要です。
富山大学医学部看護学科 小論文対策ポイント
ポイント①:要約問題は「筆者の主張の核心」だけを抜き出す
100字以内の要約問題は、一見簡単そうに見えて非常に得点差が出やすい設問です。多くの受験生が「本文の内容を羅列する」という失敗をしがちですが、正しいアプローチは「筆者が最も言いたいこと=主張の核心を一文で表現する」ことです。本文全体を読んだうえで、筆者の問題意識と結論を圧縮して記述しましょう。
ポイント②:グラフ・データ問題は「変化の方向+数値根拠+社会的意味」の3点セットで書く
データ読み取り問題では、単に「増加している」「減少している」と書くだけでは不十分です。「いつからいつにかけて、どれくらい変化したか(数値)」を明示したうえで、「それが社会・医療・看護にとって何を意味するのか」という解釈・考察を加えることが高得点のカギです。富山大学の過去問では、孤独死の増加や単独世帯の推移など社会問題と直結するデータが頻出なので、超高齢社会・地域包括ケア・孤立問題といった背景知識も整理しておきましょう。
ポイント③:意見論述は「問題提起→根拠→具体例→結論」の型を守る
400〜800字の意見論述では、構成の明確さが評価の鍵を握ります。スカイ予備校が推奨するSKYメソッドでは、①問いに対する自分の立場・主張を冒頭で明示、②その根拠を2〜3点挙げる、③具体的な体験・事例・データで裏付ける、④看護師としての視点で結論を締めくくる、という流れを基本型としています。特に「看護における〇〇とは」という締め方を意識すると、看護学科らしい答案に仕上がります。
ポイント④:看護・医療・社会問題の最新キーワードを押さえる
富山大学の出題テーマは時事性が高く、「地域包括ケアシステム」「多死社会」「障害者の社会参加」「認知症高齢者の意思決定支援」「看護師の業務分担」「共感的コミュニケーション」などのキーワードが頻出です。これらの概念を正確に理解し、自分の言葉で説明できるよう準備しておきましょう。厚生労働省の白書や内閣府の高齢社会白書に目を通すことも効果的です。
富山大学医学部看護学科 小論文過去問題
2022年前期 120分 1400字 100点/1050点
【出典】「国民衛生の動向2021/2022」(一般財団法人厚生労働統計協会)
問1 日本における世帯数は、年々増加している。表は、世帯構造別にみた65歳以上の者のいる世帯数の推移を示している。この表から、世帯構造別の推移の特徴を読み取り、65歳以上の者がいる世帯の課題について、あなたの考えを400字以上600字以内で述べなさい。
【出典】「障害者のリアルに迫る」(東大ゼミ著(野澤和弘編)『障害者のリアル×東大生のリアル』ぶどう社、2019年)
問2 文章は、障害者本人や障害問題に関わる人が講師となった「障害者のリアルに迫る東大ゼミ」を受講した学生が、ゼミに参加した後に書いた文章の一部である。著者である「私」の「障害者」に対する考えを要約し、それに対するあなたの考えを600字以上800字以内で述べなさい。
2021年前期 120分 1200字 100点/1050点
【出典】北日本新聞2020年9月21日の社説「敬老の日」
問1 「最近、お年寄りを敬う気持ちに変化がある」とする筆者の意見をあなたはどう考えますか。あなたの考えを述べた上で、あなた自身の体験や見聞を踏まえて、老いに優しい社会とはどうあるべきか、1000字以上1200字以内で述べなさい。
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2020年前期 120分 1100字 150点/1150点
【出典】第15回金融審議会市場ワーキング・グループのウェブページ
問1 グラフのように正解率が低下した人では、生活にどのような影響が出ると考えますか。また、そのような人を援助するにはどうしたらよいと考えますか。600字以内で論述しなさい。
【出典】樹木希林『この世を生き切る醍醐味』(朝日新聞出版、2019年)
問2 (1) 本文の中で述べられている「日常」について、筆者の考えを100字以内でまとめなさい。
(2) 下線部「生命の誕生を家族で見守ったっていう空気と、母が亡くなっていくという空気が、すごく似てるなあと感じた」について、あなたの考えを400字以内で述べなさい。
2019年前期 120分 1250字 150点/1150点
【出典】阿川佐和子著「聞く力 心をひらく35のヒント」(文春新書、2012年)
問1 (1) この文章を読んで、著者の意見を100字以内でまとめなさい。
(2) あなたのコミュニケーションを振り返り、現状および課題を500字以内で述べなさい。
【出典】図1=「東京都23区内における一人暮らしの者の死亡者数の推移」(東京都福祉保健局東京都監察医務院) 図2=「高齢者の経済生活に関する意識調査」(内閣府、2011年)
問2 (1) 図1は、平成14年から25年までの東京23区内で自宅で死亡した65歳以上一人暮らしの者を内閣府がまとめたものである。また、国勢調査によると、東京23区の65歳以上の単独世帯の数は、平成12年では299,358戸、平成17年では371,641戸、平成22年では459,968万であった。図1をふまえて考えられることを100字以内で書きなさい。
(2) 図2は、本邦における高齢者が困ったときに頼れる人がいない人の割合である。図1と2の関連について考えられることを250字以内で述べなさい。
(3) 図1と2の現状について、現行の対策または今後必要とされる対策についてあなたの意見を300字以内で述べなさい。
2018年前期 120分 1000字 150点/1150点
【出典】日本看護協会「平成24年度厚生労働省看護職員確保対策特別事業看護補助者活用推進のための看護管理者研修テキスト」と「月刊ライフサポート 看護のアイデンティティ」(2017年6月号)
問1 図から読み取れる「看護補助者の業務分担の範囲」を、100字以内で述べなさい。
問2 問1を踏まえ、「看護師の療養上の世話の範囲」についてのあなたの考えを、300字以内で述べなさい。
【出典】福田正治著『感情を知る 感情学入門』(ナカニシヤ出版、2003年)
問2 問1「共感とは何か」について、著者の考えを300字以内でまとめなさい。
問2 看護における共感について、あなたの考えを300字以内で述べなさい。
2026年度予想問題
過去の出題傾向を踏まえ、スカイ予備校が2026年度の入試に向けて作成した予想問題です。実際の試験対策に活用してください。
予想問題:課題文
近年、日本では「ヤングケアラー」と呼ばれる子どもや若者が社会的に注目されている。ヤングケアラーとは、家族の介護や世話を日常的に担っている18歳未満の子どもを指すが、広義には大学生など若年層も含まれる。2021年に厚生労働省が実施した実態調査によれば、中学2年生の約5.7%、全日制高校2年生の約4.1%がヤングケアラーに該当するとされている。
ヤングケアラーが担う役割は多岐にわたる。身体的な介護だけでなく、精神疾患を抱える親のサポート、幼いきょうだいの世話、家事全般の担当など、その実態は家庭によって異なる。問題の深刻さは、こうしたケア役割が子どもの学習機会・就労機会・社会的な発達を著しく制限する点にある。しかし当事者の多くは「家族のことは自分でなんとかすべきだ」という意識から支援を求めず、周囲も気づきにくいという構造的な問題がある。
医療・看護の現場においても、ヤングケアラーの存在を見逃さない視点が求められている。入院患者の家族構成や在宅ケアの担い手を確認する中で、看護師が最初にヤングケアラーの存在に気づく機会は少なくない。患者中心のケアを超えて、家族全体を視野に入れた看護実践が、これからの時代には不可欠である。支援の第一歩は「気づき」であり、その気づきを社会全体でつなぐ仕組みづくりこそが、今日の地域包括ケアの重要な課題といえる。
(約350字)
設問
問1 本文で述べられている「ヤングケアラー問題」の核心について、筆者の考えを100字以内でまとめなさい。
問2 ヤングケアラーの現状をふまえ、看護師としてどのような役割を果たすべきか、あなた自身の考えを600字以上800字以内で述べなさい。
予想問題 解答例(問2)
ヤングケアラー問題において、看護師が果たすべき最も重要な役割は「気づきの担い手」となることだと私は考える。医療・看護の現場は、家族の実態に最も近い場所のひとつであり、看護師がその役割を自覚することで支援の連鎖を生み出せると思うからだ。
具体的には、まず入院患者の家族背景を丁寧にアセスメントする姿勢が求められる。患者本人の療養環境を整えるために家族構成や生活状況を確認する場面は、日常的な看護業務の中に多くある。その際、「子どもが主な介護者になっていないか」「若い家族員が学業や就労を犠牲にしていないか」という視点を持つことが、ヤングケアラーの早期発見につながる。たとえば、親の退院指導を行う場面で、高校生の子どもが同席し「私が介護します」と述べるような状況に対して、看護師が違和感を持ち声をかけることが、その子の人生を守る第一歩になりえる。
次に、気づいた後の連携が重要である。看護師単独でヤングケアラーを支援することには限界がある。医療ソーシャルワーカー・学校・地域包括支援センター・児童相談所など関係機関への橋渡しを行うことが、チーム医療・地域連携の観点からも不可欠だ。看護師は患者の最も身近にいる医療職として、情報の「ハブ」となる役割を担える立場にある。
私が看護師を志したのは、病気を治すだけでなく、その人を取り巻く生活全体を支えたいと思ったからだ。ヤングケアラー問題は、まさに「患者とその家族を一つの単位として見る看護」の本質を問いかけている。目の前の患者だけでなく、その背後にある家族の姿にまで目を向けられる看護師として、社会の中でその役割を誠実に果たしていきたい。
(約600字)
富山大学医学部看護学科 志望理由書・面接対策で理解を深めておくべきこと
看護の使命と価値観
看護の基本的な使命や価値観を学び、患者中心のケア・尊厳尊重・倫理的責任に焦点を当てましょう。看護における倫理的ジレンマや困難な意思決定場面について、自分なりの考えを持っておくことが志望理由書・面接の両方で重要です。「なぜ看護師になりたいのか」という問いに対して、体験に基づいた具体的なエピソードと、社会的な視野を組み合わせた答えを準備しましょう。
地域医療・高齢社会への関心
富山県は高齢化率が高い地域のひとつであり、富山大学看護学科でも地域医療への貢献が重視されています。地域包括ケアシステム・在宅看護・多職種連携といったキーワードを理解し



