記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴25年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
スカイ予備校を高崎市内に開校し、2021年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となり1年目から、国公立大学に27名の合格者を輩出。スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
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1. はじめに: 数学に対する正しい心構え
高校数学は多くの学生にとって難関科目の一つですが、適切な勉強法を身につければ、誰でも成績を向上させることができます。まず最初に、数学に対する正しい心構えを持つことが重要です。
多くの人が「数学は才能がないとできない」と思い込んでいますが、これは誤った考え方です。数学の成績が悪いのは才能の問題ではなく、適切な勉強方法を知らないか、十分な努力をしていないことが原因です。
数学は練習すればするほど上達する科目です。自分には才能がないと諦めるのではなく、適切な方法で継続的に勉強することで、必ず成績は向上します。この点を念頭に置いて、これから説明する勉強法に取り組んでください。
2. 適切な学習順序の重要性
数学の勉強を効果的に進めるためには、適切な順序で学習することが非常に重要です。例えば、学校で三角関数を学んでいるからといって、すぐに三角関数の勉強を始めるのは適切ではありません。その前に、三角関数の基礎となる概念(例えば二次関数など)をしっかりと理解しているかを確認する必要があります。
基礎的な概念を飛ばして先に進むと、後々の学習で躓く原因となります。例えば、三角関数と二次関数を組み合わせた問題が解けない場合、それは三角関数の理解が不十分なのではなく、二次関数の基礎が身についていないことが原因かもしれません。
したがって、自分の現在の理解度を正確に把握し、必要であれば以前の単元に戻って復習することが重要です。教科書やチャートは、この学習順序を適切に設定してくれています。この順序に従って、確実に理解を積み重ねていくことが大切です。
3. 効果的な教材の選び方
学習を始める際は、適切な教材を選ぶことも重要です。教科書は基本的な内容を押さえており、一定の質は保証されていますが、解説が不十分な場合もあります。特に数学が苦手な人は、解説がしっかりしている参考書を使用することをお勧めします。
良い参考書の特徴は以下の通りです:
- 詳細な解説がある
- 解答過程が丁寧に書かれている
- 様々な解法が紹介されている
これらの特徴を持つ教材を選ぶことで、自学自習がより効果的になります。また、オンライン学習プラットフォームや動画教材なども、自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。
4. 具体的な学習方法
1. 継続的な学習の重要性
数学の上達には継続的な学習が不可欠です。「今日から1日5時間勉強する!」といった無理な目標は続きません。代わりに、「毎日10分でも数学に触れる」といった、達成可能な目標を立てましょう。小さな目標を継続的に達成することで、徐々に学習時間を増やしていくことができます。
2. 単元ごとの学習手順
効果的な学習のためには、以下の手順を踏むことをお勧めします
- 解説を丁寧に読む: まず、その単元の解説をしっかりと読み込みます。一文一文を注意深く読み、概念を理解するよう心がけてください。
- 例題を解く: 解説を読んだ後、例題に取り組みます。わからない場合は解答を見ても構いません。
- 解説を理解する: 例題の解答を見た後は、その解説をしっかりと理解します。わからない点があれば、教師や友人に質問するなどして、必ず理解するようにしましょう。
- 理解度の確認: 解説を理解したら、今度は答えを見ずに例題を解いてみます。これにより、本当に理解できているかを確認できます。
- 練習問題に取り組む: 例題が解けるようになったら、練習問題や演習問題に挑戦します。
- 繰り返し: この過程を繰り返し、徐々に難しい問題に挑戦していきます。
3. 数学日記の活用
効果的な学習方法の一つとして、「数学日記」をつけることをお勧めします。その日に勉強した内容や、特に難しかった問題、理解できた概念などを記録します。これにより、自分の成長を可視化でき、モチベーションの維持にも役立ちます。
また、以前は解けなかった問題が解けるようになった瞬間を記録することで、自分の進歩を実感できます。これは数学学習の継続に大きな励みとなります。
5. つまずきやすいポイントとその対策
数学の学習過程で多くの学生がつまずくポイントがいくつかあります。以下に主なものとその対策を挙げます:
- 基礎概念の理解不足: 対策: 基礎に戻って復習し、わからないことはすぐに質問する。
- 問題の意味が理解できない: 対策: 問題文を何度も読み、キーワードに注目する。図や表を使って視覚化してみる。
- 計算ミス: 対策: 計算のステップを細かく書き出す。答えを見積もってから計算を始める。
- 時間が足りない: 対策: タイムマネジメントの練習をする。似たタイプの問題を繰り返し解いて速度を上げる。
- 応用問題に弱い: 対策: 基本問題と応用問題の違いを分析する。様々なタイプの問題に触れる。
これらのポイントを意識しながら学習を進めることで、つまずきを減らし、効率的に理解を深めることができます。
6. 長期的な視点の必要性
数学の成績向上には時間がかかります。1週間や1ヶ月で劇的な変化を期待するのは現実的ではありません。しかし、適切な方法で半年から1年継続して勉強すれば、必ず成果が表れます。
筋トレで筋肉がつくのと同じように、数学の勉強を続ければ、確実に力がつきます。短期的な結果にとらわれず、長期的な視点で取り組むことが大切です。
また、数学の学習は単に試験の点数を上げるためだけではありません。論理的思考力や問題解決能力の向上など、人生の様々な場面で役立つスキルを養うことができます。このような長期的な利点も意識しながら学習を続けることで、モチベーションを維持しやすくなります。
7. まとめ
高校数学の勉強は、正しい方法と心構えで取り組めば、誰でも上達することができます。重要なポイントは以下の通りです:
- 数学は才能ではなく努力で上達する
- 基礎からの積み上げが重要
- 適切な教材を選ぶ
- 継続的に学習する
- 体系的な学習方法を身につける
- 数学日記をつけて成長を実感する
- つまずきポイントを意識し、対策を立てる
- 長期的な視点を持つ
これらの点を意識しながら、粘り強く勉強を続けてください。必ず成果は表れます。数学の理解が深まれば、他の科目や日常生活にも良い影響を与えるでしょう。自分のペースで着実に前進し、数学の面白さと重要性を発見してください。頑張ってください!