記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
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1. はじめに
大学受験は、受験生にとって人生の重要な転換点です。しかし、近年の入試制度の複雑化により、どの選抜方式を選ぶべきか迷う受験生も多いでしょう。この記事では、大学入試の主要な選抜方式を詳しく解説し、それぞれの特徴や準備方法について説明します。
2. 大学入試の3つの主要な選抜方式
大学入試の選抜方式は、主に以下の3つに分類されます:
- 一般選抜
- 総合型選抜
- 学校推薦型選抜
1 一般選抜
一般選抜は、従来の「一般入試」と呼ばれる方式で、主に筆記試験によって合否が決定されます。
2 総合型選抜
総合型選抜は、以前は「AO入試」と呼ばれていた方式で、小論文やプレゼンテーション、面接などを通じて、多面的に受験生を評価します。
3 学校推薦型選抜
学校推薦型選抜は、高校からの推薦を基に選考が行われる方式です。
3. 一般選抜の詳細
1 国公立大学の場合
国公立大学の一般選抜は、通常2段階で行われます:
- 共通テスト(一次試験)
- 大学個別試験(二次試験)
共通テストは毎年1月中旬に実施され、マーク式の全国統一テストです。その後、2月下旬に各大学で個別試験が行われます。
文系の場合、共通テストでは通常以下の科目を受験します:
- 英語(リスニング・リーディング)
- 数学(1A・2B)
- 国語(現代文・古文・漢文)
- 社会(2科目)
- 理科(基礎2科目)
- 情報
理系の場合は、社会1科目、理科2科目となることが多いです。
2 私立大学の場合
私立大学の一般選抜は、通常1回の試験で合否が決まります。主な入試方式には以下があります:
- 個別入試:各学部・学科ごとに試験を実施
- 全学部入試:1回の試験で複数学部に出願可能
- 共通テスト利用入試:共通テストの成績のみで判定
- 英語外部試験利用入試:英検やTOEICなどのスコアを利用
4. 総合型選抜の特徴と準備
総合型選抜は、大学のアドミッションポリシー(入学者受入方針)に沿った学生を選抜するための方式です。一般的な試験内容には以下があります:
- 提出書類
- 小論文
- 面接
- 学科試験(一部の大学)
- プレゼンテーション(一部の大学)
- グループディスカッション(一部の大学)
この選抜方式は、学力だけでなく、志望動機や将来の目標、これまでの活動実績なども重視されます。準備には時間がかかるため、早めに取り組むことが重要です。
5. 学校推薦型選抜の種類と特徴
1 指定校推薦
指定校推薦は、各高校に割り当てられた枠内で成績上位者が推薦される制度です。
特徴として:
- 学校内での競争になる
- 面接と小論文程度の試験で、ほぼ確実に合格できる
- 1年生からの継続的な成績が重要
2 公募推薦
公募推薦は、大学が定めた条件を満たせば誰でも出願できる制度です。
特徴として:
- 倍率が一般入試より高くなる場合もある
- 小論文や面接に加え、学科試験がある場合も多い
- 共通テストや英語外部試験のスコアが必要な場合もある
5. 入試方式の選び方と注意点
入試方式を選ぶ際は、以下の点を考慮することが重要です:
- 自分の強みと弱みを客観的に分析する
- 志望大学のアドミッションポリシーを理解する
- 各入試方式の特徴と準備に必要な時間を考慮する
- 複数の入試方式にチャレンジすることも検討する
注意点として、SNSなどで見られる「特定の入試方式は劣っている」といった意見に惑わされないことが大切です。それぞれの入試方式には意義があり、自分に最適な方法を選ぶことが重要です。
6. まとめ
大学入試の選抜方式は多様化しており、受験生にとっては選択肢が増えた反面、決断が難しくなっています。一般選抜、総合型選抜、学校推薦型選抜のそれぞれに特徴があり、自分に合った方式を選ぶことが合格への近道となります。
早めに情報収集を始め、自分の強みを活かせる入試方式を見つけることが大切です。また、入試に関する正確な情報を得るために、学校の進路指導や大学の説明会、信頼できる受験情報サイトなどを活用することをおすすめします。
最後に、どの入試方式を選んでも、しっかりとした準備と努力が合格への鍵となります。自分の目標に向かって、計画的に勉強を進めていきましょう。