2024年度 栃木県立高校入試【国語】をポイント解説!(問題と解答のリンク付き)

高校入試

2024年度群馬県立高校入試では、漢字の読み書き・論理的文章・文学的文章・古文・実用的文章5題構成になっています。

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<速報>栃木県立高校入試、問題と解答(国語、数学、英語、社会、理科)
令和6年度栃木県立高校全日制過程一般選抜の学力検査(入試)が6日、57校113系・科で始まった。

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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大問1(漢字の読み書き)

1 漢字の読み(記述)

創刊(そうかん)・車窓(しゃそう)・裁つ(たつ)・促す(うながす)・捕獲(ほかく)

2 漢字の書きとり(記述)

照(れる)・順序・限(る)・破損・沿革

大問2(論理的文章)

大問1は、原瑠璃彦『日本庭園をめぐる』からの出題です。

1 接続語(選択肢)

空欄の直後で、「それによって何が表現されるのか」と新たな問題提起をしている。

「それ」は、空欄の直前の内容を単純に受けているだけで、因果関係や逆接関係ではないので、「では」があてはまる。

2 内容読解(選択肢)

「古来、何かを立てたとき、それが依代となり、神霊が宿ると信じられてきた」と説明されている。

3 内容読解(45字記述)

「すなわち」が目印。「主石が求めているのに従って、ほかの石を立てなければならない」のである。「(主)石が石を求めているという状況」を、作庭者は理解しなければならないことを説明すればよい。

4 内容読解(選択肢)

傍線部の直前で「少々大仰な言い方をするならば」とあるので、前文を言い換えている表現だとわかる。解答の中心は、「石は基本的にその形状を保ち続ける。石組は、まさに庭園の骨格として、その形状、位置関係を保ち続ける」の部分である。

5 

(Ⅰ)内容読解(抜き出し)

生徒がまとめたものを読むと、空欄X・Yには「日本庭園に池を作る理由」が入ることがわかる。

文章では、「実用的な機能があった」と「水そのものの美が求められた」ことが「また」で並列されている。「涼を得る機能」は、空欄Xの直後に書かれているので不適。

(Ⅱ)内容読解(選択肢)

生徒がまとめたものを読むと、日本庭園の「根底にあること」を読み取ればよいことがわかる。

「その根底にあるのは、海を表象することである」と述べられている。

大問3(文学的文章)

大問3は、真紀涼介「勿忘草をさがして」からの出題です。

1 語句の意味(選択肢)

空欄の直前に「痛みに耐えるように」とあるので、「不快の念などから眉の寄った表情をして」という意味の「眉根を寄せて」が正解。

アの「鼻を高くして」は「得意になって」、イの「目を細めて」は「微笑を浮かべて」、エの「舌を巻いて」は「感嘆して」という意味。

2 内容読解(選択肢)

「誰に頼まれたわけでもないのに早起きして学校の花を世話している」ことを凜は「たいしたことじゃない」と言ったが、航大に「俺や他の誰かが凜と同じことをしていても、たいしたことじゃないと思う?」と問われ、返答できずにいる。凜の考えでいけば、「たいしたことはない」と即答できるはずだが、返答できないということは、「たいしたことだ」と思っているということになる。要は、凜は「他人に優しく、自分に厳しい」のである。

3 内容読解(40字記述)

「花がらを摘むように、不当に彼女の心を重くしているものたちを、ひとつひとつ取り払う」がヒントになる。「プランターに植えられた花」は、「咲き終わり、枯れた花をいくつもその身に付けたままにして」おり、「重苦しく、辛そう」に見える。この姿が、航大のなかで、悩みを抱える凜の姿に重なったのである。

4 心情理解(65字記述)

心情変化の問題は、

①変化前の心情

②変化のきっかけ

③変化後の心情

の3点セットで書くのが基本。字数が厳しいようなら、②を省く。

①は、肩に力が入っていた冒頭の場面である。「自分が刃物を手にしているような気分になり、航大は息を呑む」に着目しよう。ちなみに、「サッカーをしていたころ、PKを蹴る前に必ずやっていたルーティーン」で緊張をほぐしてはいるが、「肩の力が抜ける」まではいっていない。

②は、凜が「余りにいつも通り」の「大袈裟な仕草」をして、「普段の明朗快活な姿」を見せたことに「ホッとした」ことである。

③は、「重く考えることなんてない」や「気楽」という言葉をヒントにすればよい。

5 心情理解(選択肢)

直後が答え。「もちろん裏表があるからなんて理由ではない~美しく咲き続けるために、体を休める必要性を知っているからだ」を参照しよう。

大問4(古文)

大問3は、『玉勝間』からの出題です。

1 現代かなづかい(記述)

「ならひ」を「ならい」に直す。

2 現代語訳(選択肢)

直前の「とりどりに新たなる説を出だす人多く」から、おおまかに内容をつかもう。

様々に新しい学説を出す人が多く、それが悪くなければ、世間でもてはやされるので、一般の学者は「いまだよくととのはぬほどより」、世の学説とは異なる珍しい学説を出す、というのである。直訳すれば「まだよく整わないうちから」となる。

ちなみに、直前に「なべての学者」とあるので、主語は「学者」にならない。これでイかウに絞れる。「世に広まっていないうちから」「世に~出だして」は文脈的におかしいので、イが正解だと判断できる。

3 内容把握(抜き出し)

「未熟な学者が焦って言い出す学説」は、文章の「いまだしき学者の、心はやりて言ひ出づること」に該当し、「軽々しく思いつくままに発表してしまうものが多く」は、「軽々しく~うち出づる故に、多くは」に該当する。

空欄部分は、間に挟まれた「人にまさらむ勝たむの心」が該当する。

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(Ⅰ)内容読解(20字記述)

会話文より、空欄Xには、「自分の考えを世に発表する際」に「大切」なことが入る。

文章の「すべて新たなる説を出だすは、」以下をよく読もう。

「いくたびもかへさひ思ひて」は、空欄Xの直前(「何度も繰り返し考え」)に書かれてしまっているので、「よく確かなるよりどころをとらへ~動くまじきにあらず」までをまとめればよい。

(Ⅱ)内容把握(選択肢)

本居宣長の主張を踏まえたうえで考える問題、と思いきや、会話文の中身さえ分かっていれば問題なく解ける。

生徒Cの一つ目の発言に注目しよう。「よく考えて自信をもって発表した学説でも、後から考え直したときに、やっぱりよくなかったなと思うこともある」と言っている。会話の流れから、空欄Yにはこれと似た内容が入ることが読み取れる。

大問5(実用的文章)

(1)熟語の構成(選択肢)

「最新」は、「最も新しい」で上の字が下の字を修飾しているパターンである。

「予め定める」という意味の「予定」が正解。

イの「温暖」は似た意味を持つ字の組み合わせ、ウの「進退」は反対の意味を持つ字の組み合わせ、エの「無休」は上の字が下の字を打ち消しているパターンである。

(2)品詞名(選択肢)

「よい」は状態を表し、言い切りの形が「い」で終わるので形容詞である。

(3)内容理解(選択肢)

「海洋プラスチックごみ」という視点では、「上流の栃木県」→「海」のつながりを考えていかなければならないと述べられている。

ア・イ・ウはどれも記述なしのデタラメである。

(4)俳句の解釈(選択肢)

「鮭のぼる川」となっているので、「海へ帰っていく」としているアとエは不適。

「鮭」は秋の季語なので正解はイ。

(5)発言の意図(選択肢)

ホームページと俳句の内容とをまとめる発言をしている。

2 作文(200字~240字)

AとBのポスターの違いを捉えよう。

Aは自然保護をすることで達成できること(「きれいな森をいつまでも」)を表している。

Bは自然保護のためにできること(「ポイ捨て禁止」)を表している。

どちらが自然保護の啓発につながりやすいと思うかを考えて書こう。

作文の構成は以下のようにするとよい。

①どちらのポスターを選んだか。 ②その理由。

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