11月にやるべき過去問演習の効果的な進め方

記事の監修者：五十嵐弓益（いがらしゆみます）

【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校　校長
■小論文指導歴27年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で８割取る答案の作り方を指導。

２０２0年４月から、完全オンラインの大学受験予備校となる。過去３年間で国公立大学合格８５名。

高１から入会者は国公立大学合格率９３％

高２から入会者は国公立大学合格率８６％

高３の4月から入会者は国公立大学合格率７３％。

スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします

1. はじめに：受験期の親のサポートが合格を左右する

受験期は子どもたちにとって人生の重要な転換点です。しかし、この時期を乗り越えるのは子どもたち一人の力だけではありません。親として適切なサポートを提供することで、子どもの受験への取り組みはより効果的なものとなり、合格への道のりがより確かなものとなるのです。

本記事では、受験生の親が今すぐに始められる具体的なサポート術を5つご紹介します。これらは、教育の専門家や過去の受験生の親たちの経験から得られた、実践的かつ効果的な方法ばかりです。

受験勉強に打ち込む子どもの健康管理は、合格への近道と言っても過言ではありません。特に注目すべきは、「睡眠」「食事」「運動」の3つの要素です。

まず睡眠については、質の良い睡眠時間を確保することが重要です。夜更かしをして勉強を続けることは、かえって学習効率を下げてしまいます。就寝時間と起床時間を一定に保ち、最低でも6時間以上の睡眠時間を確保できるよう支援しましょう。

食事面では、栄養バランスの取れた食事を規則正しく提供することが大切です。特に、脳の活動を支える糖質やたんぱく質、集中力を高めるビタミンB群などを意識した献立作りを心がけましょう。また、お菓子の食べ過ぎには注意を促し、適度な間食の時間を設けることで、集中力の維持をサポートできます。

集中して勉強に取り組める環境づくりは、学習効率を大きく左右します。ただし、これは必ずしも完璧な静寂や最新の設備を意味するわけではありません。

まず、子どもの学習スタイルを理解することから始めましょう。音楽を聴きながら勉強した方が集中できる子もいれば、完全な静けさを求める子もいます。それぞれの好みに合わせた環境を整えることが重要です。

また、机周りの整理整頓も欠かせません。必要な参考書や文具がすぐに取り出せる収納方法を工夫し、集中の妨げとなる携帯電話などは別の場所に置くようにアドバイスしましょう。

照明にも気を配り、目の疲れを防ぐための適切な明るさを確保します。さらに、室温や湿度の管理も重要で、季節に応じた快適な環境作りを心がけましょう。

受験に関する情報収集は、親の重要な役割の一つです。しかし、ただ闇雲に情報を集めて子どもに伝えるのではなく、適切な情報を選別して、タイミングよく共有することが大切です。

学校の説明会や進学相談会には積極的に参加し、最新の入試情報や出題傾向を把握しましょう。また、インターネットや受験情報誌からも情報を集めますが、その際は情報の信頼性を十分に確認することが重要です。

収集した情報は、子どもの状況や性格を考慮しながら共有します。プレッシャーを感じやすい子どもには、ポジティブな情報を中心に伝えるなど、個々の特性に合わせた情報提供を心がけましょう。

受験勉強の長い道のりでは、誰しもモチベーションの波があります。その波を上手く管理できるよう支援することは、親の重要な役割です。

まず、小さな目標達成を一緒に喜び、認めることから始めましょう。模試の点数が上がった時や、計画通りに学習が進んだ時などに、具体的な言葉で褒めることで、子どものやる気を引き出せます。

一方で、成績が思うように伸びない時期もあります。そんな時は、一時的な停滞は誰にでもあることを伝え、長期的な視点で見守る姿勢を示しましょう。必要以上にプレッシャーをかけることは避け、子どもの気持ちに寄り添う態度が大切です。

受験期は確かに重要な時期ですが、だからこそ家族との質の良い時間を持つことが、精神的な安定につながります。

休日には家族で食事を楽しんだり、短時間でも一緒に散歩に出かけたりするなど、リフレッシュの機会を作りましょう。ただし、これらの活動は子どもの学習計画を妨げない範囲で行うことが重要です。

また、家族の会話も大切です。勉強の話題だけでなく、日常的な出来事や将来の夢など、様々な話題で会話を楽しむことで、子どものストレス解消にもつながります。

ここまでご紹介した5つのサポート術は、どれも地道で継続的な取り組みが必要なものです。しかし、これらを実践することで、子どもは精神的にも体力的にも安定した状態で受験に臨むことができます。

最後に重要なのは、これらのサポートを押し付けるのではなく、子どもの自主性を尊重しながら行うということです。親としての愛情と信頼を基盤に、子どもの可能性を信じて支援を続けることが、最終的な合格への近道となるのです。

受験期は確かに大変な時期ですが、この時期を通じて親子の絆はより深まり、子どもの成長を実感できる貴重な機会にもなります。ぜひ、この記事で紹介したサポート術を参考に、お子様の受験を支えていってください。