【推薦入試】明治大学 文学部 自己推薦特別入学試験概要

推薦入試

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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明治大学 文学部 学科・専攻概要

明治大学文学部には3つの学科と14の専攻があり、学べる範囲は様々だ。明治大学に入ると、他学部や他専攻の単位も履修することができるが、演習科目などは履修できない場合もあるので、志望する専攻はよく選んだ方が良い。また明治大学には、1年次からゼミが演習科目として、必修科目で設置してあるため、1年次から密度の高い、研究が可能である。

まず学科は、文学科・史学地理学科・心理社会学科の3つだ。名前の通りの学科だが、一応概要を説明する。

文学科は文学を学ぶ学科。日本文学専攻をはじめとする、文学専攻の講義では文学の読み方や、時代背景などの概論。演習では文学研究などを行う。演劇学専攻と文芸メディア専攻は少し違う。演劇学専攻は普段は演劇の歴史やジャンルを学んだり、演劇に関する研究をする専攻だが、1年に1回実際に演劇を行う。そして、文芸メディア専攻は文学やメディアを研究することはもちろんだが、どちらかというと、読む視点よりも書く視点に重点を置いている。

史学地理学科は、歴史や地理に関することを学ぶ学科だ。講義では、専攻ごとの概要や1つの時代のみに絞った講義などが行われる。そして、ゼミでは専攻にもよるが、考古学専攻や地理学専攻では、フィールドワークなどがあり、例えば考古学選考では、実際に発掘現場に赴いたり、地理学専攻では、地域を巡り歩いたりして、環境や文化を学ぶ。

心理社会学科は、社会学と心理学に関する専攻と哲学に関する選考がある。臨床心理学専攻では実践的な心理学を学ぶことができ、現代社会学専攻では実際に市民活動に参加したりしながら、社会学を学ぶ。哲学専攻では、古代からの哲学を学びながら、それを現代の問題に結び付け、思索を多角的に学ぶ専攻だ。

以上のような学科・専攻が明治大学には設置されており、その全ての専攻で自己推薦特別入試が実施されている。

学科・専攻と募集人数

学科専攻募集人数
文学科日本文学3名
英米文学4名
ドイツ文学2名
フランス文学5名
演劇学5名
文芸メディア3名
史学地理学科日本史学3名
アジア学2名
西洋史学2名
考古学2名
地理学2名
心理社会学科臨床心理学2名
現代社会学3名
哲学2名

出願資格と選抜方法

出願資格

1. 全学科・専攻共通で評定平均3.5以上であること。ただし、史学地理学科は下記の追加基準がある。

日本史学専攻:日本史か世界史もしくはそれに準ずる科目を3単位以上履修していること。

アジア史専攻:世界史もしくはそれに準ずる科目を3単位以上履修していること。

西洋史学専攻:世界史もしくはそれに準ずる科目を3単位以上履修していること。それに加えて、英語の評定平均が4.0以上の者。

地理学専攻:地理もしくはそれに準ずる科目を3単位以上履修していること。

基本的には、自身の志望する専攻に関連する科目を選択していれば問題ないが、西洋史学専攻のみ、英語の評定が必要になるため注意が必要だ。

2. 学内外の特定分野に優れた能力を発揮し、第三者にそれを証明できる能力があること。

例えば、文芸メディア専攻を志望するのであれば、自身で執筆した小説や評論などを大学に提出する。日本文学専攻であれば、自身の文学研究レポートを提出する。など、自身の志望する選考に沿った活動の証明を大学に提出することである。

自己推薦にはボランティア活動などを行うと良いと聞いたことがある人もいるだろう。ただ、文学部に自身を推薦するのに、ボランティア活動を記載してもさほど意味がない。文学部には文学部に合った活動実績というものがある。

ただし、コンクールなどの入賞実績などが、必要なわけではなく、第三者が学部・選考にあった活動を、深いレベルで出来ていると、判断できる資料があればよい。そして、この実績は高校3年間のみに限らない。が、入学年度に近い時期の実績の方が、説得力は高い。

選抜方法

一次選考:書類選考
出願期間:9月の下旬から1週間ほど。
結果:10月の下旬

主な提出書類は以下の通りだ。
自己推薦書
自己推薦書には、まず自身の志望理由。(将来の希望も含め)
そして。学部・専攻に関係する著作を読み、「研究」もしくは「学習」した内容、自身の意見を含め、
志望理由と合わせて2000字で書かなくてはならない。

活動実績を示す、自身が添付する書類。
例年だと、一次選考で半分以下になる。(出願資格②に関連するもの)
例:研究レポート、小説などの創作物、専攻に関連するコンクールでの入賞実績を証明するもの

二次選考:小論文と面接
試験日:11月中旬
結果:試験日から1週間以内

小論文
明治大学のホームページより、過去問を取り寄せることが出来る。
評論を読み、傍線部に対して回答を述べる問題と評論のテーマを基に、自身の意見を述べる問題の2問

面接
面接官は二人。設問例は以下の通り
1 志望理由
大体、書類の志望理由をまとめた形の回答でOK。
2 小論文試験はどうだったか
基本的には、自身にとって難しかったか等感じたことを素直に話すこと。ただ、この質問時、小論
文試験の中で書ききれなかったことがあれば、話すことが出来る。
そのほか、趣味や個人に関すること。大学で勉強以外に励みたいこと等、様々だ。
色々なパターンを想定して、回答を練っておけば安心だろう。
その場で聞かれていざ答えるとなった時、事前に考えていないと出てこないものだ。

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