【推薦入試】上智大学 神学部　公募制推薦入学試験 概要

学科と概要

上智大学神学部とは、カトリック系の上智大学の中でも唯一、カトリック神学をメインに学ぶことができる学部であり、その学習によって、キリスト教的価値観にもとづく教養を備えたカトリック教会の聖職者や教職者を養成することを目標とする学部である。学科は新学科の一つのみで、公募制推薦を実施している。

神学科の1年生は、基礎教養科目をはじめとした、大学の共通の科目はもちろん、キリスト教学入門や旧約聖書概説、新約聖書概説などといった、キリスト教の基礎科目が必修科目として設置されている。しかしまだ、専門的な細分化はされていないため、選択必修科目は設置されていない。そして、２年生になると、引き続き、キリスト教の歴史やキリスト教と哲学をはじめとした、キリスト教についての基礎必修科目が設置されていることに加え、キリスト教関連の語学科目として、ラテン語、聖書ギリシア語、英語による実践キリスト教などの、語学科目が、選択科目で設置される。学科での学びを通して、必修科目で語学が設置されることはないが、キリスト教に関連する言語を学びたいと思ったら、いつでも学ぶことが出来るような科目は設置されている。そして、1、２年次では以上の科目に加えて、他学部他学科の科目も選択科目として設置されているので、神学以外の勉強もすることが出来る。さらには教職課程科目も、選択科目として設置されているため、学部の目的である「カトリック教会の聖職者や教職者を養成すること」をしっかり達成できるカリキュラムになっている。1、2年生次に神学の基礎を学んだ後、3年生以降は、学科内で神学系、キリスト教倫理系、キリスト教文化系の３つの専攻にわかれて、4年生での卒業論文の執筆を目指す。神学系では、認識論や哲学史、キリスト論、教会論などの、神学全般に関する科目が選択必修科目として設置され、神学を専門的に深めたり、聖職者への道を目指すことができ、この専攻では、大学院まで進むとローマ教皇認可の学位を取得することが出来る。次に、キリスト倫理系では、性の倫理や、平和学、道徳哲学などの選択科目から、キリスト教の価値観にもとづいた社会の倫理を学ぶ専攻である。最後に、キリスト教文科系では、キリスト教とコミュニケーションや悪の思想史、教会音楽、キリスト教文学などの選択科目で、思想や芸術をはじめとした、キリスト教文化を学び、キリスト教的教養を身に着けることを目標とする専攻だ。それぞれ、キリスト教関連の科目が設置されるが、専攻ごとにしっかりと細分化される上に、ローマ教皇認可の学位を取得することが出来るのは、神学系だけであるため、注意したい。しっかりと1、2年生次に調べ、自身の興味のある専攻を選ぶと良いだろう。

学科と募集人数

学部	学科	募集人数
神学部	神学科	8名

出願条件と選抜方法

神学科

出願書類提出期限：11月初旬
学科試問・面接：11月下旬
結果：12月中旬

主な提出書類

自己推薦書（大学指定のA4用紙１枚分）
志望動機や学力について、学業以外の卓越した能力や実績、特技等、自分のアピールしたいことと、大学への意欲をしっかりと書くと良い。前述の通り、神学部神学科は任意で実績の証明書類を提出できるため、大会の実績なども確実にアピールできる。学業以外と書いている通りに、先に挙げた英語関連の検定のみならず、自身の能力や特技を余すところなく書ききろう。

高等学校長からの推薦状
上智大学は学校長からの推薦状が必要になる。ほかの先生からの推薦状では、出願できないので、注意して早くからお願いしよう。

学科の指定する「レポート等特定課題」
神学科の特定課題は以下の通りだ。
A４用紙（各自準備）1600字程度・横書
手書きのみ可

課題
あなたがキリスト教を学びたいと希望するに至った過程、キリスト教からどのようなことを学びたいと思っているかを述べなさい。
テーマの通り、これからどのようなことを学びたいのか、そしてその理由をしっかりと練って書こう。
その他事務的な出願書類等

学科試問

キリスト教外国語（英独仏から選択）の基礎理解を問う（90分）
ここで、外国語の能力が問われる。出願資格に外国語検定がないからといって油断せずしっかりと勉強して挑もう。

小論文―キリスト教に関する基礎理解を問う（60分）
どちらも、過去問がＷebに掲載されており、過去３年分の入試問題は、Eメールにて送信してもらえる。早めに過去問を取り寄せ、しっかりと対策しよう。特に小論文の方は、基礎知識を持っていないと、問題を解くことが出来ない。内容と、どのくらいのレベルでキリスト教について問われるかをしっかりと、過去問から把握して、不安のないように準備しよう。

面接

小論文についてや志望動機などがよく問われる。こちらもしっかり知識をつけて挑もう。