文系学部の中でも最難関の一つとして知られる法学部。 憲法や民法、刑法といった様々な法律を学び、社会のルールを深く探求する学部です。 しかし、その法学部には「入学すると地獄」という噂がつきものです。なぜそのように言われているのでしょうか?
今回は、法学部が「地獄」や「大変」と言われる理由を徹底解説! 「法学部は自分に向いているか不安…」と感じている受験生は、ぜひこの記事を参考に進路を考えるきっかけにしてみてくださいね♪

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴27年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
2020年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となる。過去3年間で国公立大学合格85名。
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スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
そもそも法学部ってどんなところ?

まずは法学部が何を学ぶことができるところなのか見ていきましょう!
また、法学部の人は卒業後、どのような就職先を選んでいるのか、進路先についてもご紹介します♪
法律だけではなく法律以外の幅広い分野も学ぶ
法学部はその名の通り、「法学」を学ぶ学部です。 「法学」とは、憲法や民法といった社会のルールを学び、人々が生活していく上で必要なルールとは何かを探求する学問です。実際の判例から、法律の解釈の仕方も学習します。
また、現存の法律をただ暗記するだけではなく、今後どのような法律が必要になるのかを研究し、新しい法律についても考える学問です。 そのため、法律という専門分野だけでなく、政治や国際関係、時には英語の文献を読む機会もあり、非常に幅広い知識が求められます。多くの大学では、1〜2年次に基礎的な科目を学び、学年が上がるにつれて専門性の高い講義を選択していくことになります。
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優秀な教授陣から直接講義を受けられるのが大学の醍醐味。
現存の法律をただ暗記するような学問ではありません!
就職先は法曹界だけではない
法学部といえば、卒業後の進路は「弁護士」「裁判官」といった法曹界に進むイメージが強いかもしれません。もちろん、司法試験合格を目指して勉強に励む学生もたくさんいますが、実際はそれだけではありません。 サービス業・金融業などをはじめとする一般企業への就職や、公務員になる人も非常に多いのです。
法学部で身につけた法律の知識や論理的思考力は、多くのルールに基づいて動いている一般企業や行政にとって重宝されるため、就職の選択肢は本当に多岐にわたります。中には、より専門性を高めるために大学院に進学したり、法曹を目指す専門の塾に通ったりする人もいます。
他学部と比較してなぜ法学部が地獄と言われるのか?

では、なぜ法学部は「地獄」と言われてしまうのでしょうか?
せっかく受験勉強を頑張ったのに、入学した後で「大変すぎる…」と後悔するのは避けたいですよね。その理由を解説していきます!
とにかく荷物が多い!
まず1つ目に地獄と言われる理由は、「荷物の多さ」です。 法学部の大学生にとって、六法全書や判例集は必修アイテムです。最近は小型版もありますが、それでも分厚い辞書のような重さです。
さらに、講義で使う教科書や参考文献、資料を含めると、他の学部の友達に驚かれるほど荷物が重くなりがちです。毎日大学に行って講義を受けるだけで一苦労、という声も聞いたことがあります。
期末テストで100%評価する授業の割合が多い!
2つ目の理由は「期末テストで100%評価される講義が多いこと」です。 他学部では、平常点やレポート、中間テストなどで総合的に評価されることが多いのに対し、法学部、特に必修科目では期末テストの結果のみで成績が決まることが少なくありません。
そのため、テスト前の時間は本当に地獄です。普段から講義に出て内容を理解していないと、テストだけで高評価を取れるのは至難の業。一夜漬けはまず通用しないでしょう。
単位を落としやすく留年する確率が高い!
3つ目の理由は「単位を落としやすく留年しやすいこと」です。 前述の通り、評価基準が期末テストに偏っているため、そもそも単位の取得が楽ではありません。 さらに、テスト内容もほとんどが論述問題。判例や学説を正確に理解し、論理的に記述する力が求められます。
また、出席が成績に反映されないからとサークル活動やアルバイトを優先して授業に出なくなり、テストの際に何も分からず単位を落とす…という悪循環に陥る人もいます。こうした点から、法学部は「地獄」と言われているのではないでしょうか。
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どの学部に入っても授業にはできるだけ出席することが大事です♪
法学部に向いている人の特徴は?

ここまで法学部が地獄と言われている理由をご紹介してきました。
では、どんな人が法学部に向いているのでしょうか?
地獄と言われているのに行きたくないと思うかもしれませんが、法学部は悪い所だけではありません!
実はこれを読んでいるあなたにぴったりな学部なのかも知れませんよ♪
自分の意見や信念を持っている人
法律問題の解決には、様々な背景や状況、判例、関連法規などを考察しなければなりません。しかし、法律の解釈に絶対的な正解はありません。 客観的なデータや意見から、自分なりの信念や考えに基づいて答えを導き出す必要があります。
特に少人数で行われる「ゼミ」では、先生(教授)や仲間と議論を交わす機会が豊富にあります。自分の意見をしっかりと持ち、話を組み立てられる人は法学部に向いていると言えます。
論理的な思考力を身に付けたい人
法学部では問題を法学的な知識、判例などの客観的データによって論理的に解決していくことを学びます。
また、回答の方法も論理的な記述によって回答していきます。
この問題は〇〇という判例があり、○○であるから答えは〇〇だ。というように常に論理的な考え方が要求されます。
そのため、論理的な思考力を身に付けたい人にとってはピッタリな学部と言えます♪
まとめ

今回は法学部が地獄と言われている理由についてご紹介しました。
噂どおり地獄だなと思う人もいれば、逆に楽しそうだと感じる人もいると思います。
どちらにしても、法学部に入って学ぶことができる法律の知識・解釈や、論理的な思考力は社会に出てかなり役に立つものばかりです。
就職先も法曹界ばかりではないので、今まで興味がなかった人も一度希望の大学の法学部について調べてみてはいかがでしょうか?
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