
記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴27年
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小論文過去問題
R6年度 文学部・人間関係学科 一般選抜(前期)・文系
次の文章を読み、問に答えなさい。
※本文省略
出典:遠藤利彦「こころの不思議 感情知性(EI)とは何か」「「感情の有効活用」としての感情知性(EI)に向けて」『本当のかしこさとは何かー一感情知性(EI)を育む心理学』一部改変
問1 下線部①が指す内容について説明しなさい。
問2 下線部②について筆者の考えをまとめなさい。
問3 「感情のほどよい有効活用」について、具体例を示しながらあなたの考えを800字以内で述べなさい。
R6年度 法学部 一般選抜(前期)・文系
問 以下の課題文を読み、 問題1 と問題2に答えなさい。
※本文省略
出典:小坂井敏晶『格差という虚構』
間題1 筆者が下線部ⓐで指摘する「学校の本当の目的」は何かについて、課題文を要約しながら説明しなさい。(390字以内)
問題2 下線部ⓑで述べられている見解に対するあなたの賛否を明らかにし、その理由を複数挙げて、説明しなさい。(440字以内)
R6年度 文学部・比較文化学科 一般選抜(後期)・文系
問題 次の文章を読んで設問に答えなさい。
※本文省略
出典:平野啓一郎『「カッコいい」とは何か』
問1 「恰好が良い」と「カッコいい」の違いについて、本文の内容を350字以内でまとめなさい。
問2 下線部について、「カッコいい」人やものを求めることが、なぜ「自分探し」だと言えるのか。筆者の考えをまとめた上で、あなたの考える「カッコいい」事例を一つ挙げながら、400字以内で説明しなさい。
R6年度 経済学部 一般選抜(後期)・文系
次の文章は佐々木勝著『経済学者が語るスポーツの力』から「ダイバーシティ」が組織のパフォーマンスに与える影響について論じた箇所を抜粋したものである。この文章を読んで、後の設問に答えなさい。
※本文省略
出典:佐々木勝『経済学者が語るスポーツの力』
設問1 下線部(1)の2つの分け方について、それぞれが企業のパフォーマンスに与える影響に言及しつつ200字以内で説明しなさい。
設問2 リーとカニングハムのメタ分析の研究結果で、国籍のダイバーシティがチームのパフォーマンスを有意に下げる結果となったのはなぜか。本文の内容にもとづき 400字以内で説明しなさい。
設問3 あなたの経験からダイバーシティが組織・集団のパフォーマンスにプラスまたはマイナスの影響を与えた事例を挙げ、その原因と結果について、本文の内容をふまえて500字以内で論じなさい。なお、ここでのパフォーマンスとは、目標の達成といった成果だけでなく、チームの団結度合いを表すよ
うな感情的・心理的な成果も含むものとする。
R6年度 外国語学部 英米学科 一般選抜(前期)・文系
問題1 次の英文を読んで、下の問いに答えなさい。
※本文省略
出典:Adapted from Kira M. Newman, “Four Ways Dancing Makes You Happier,” Greater Good Magazine
問1 本文の内容を句読点を含めて300字以内の日本語で要約しなさい。
問2 Apart from dance and music, what do you think are good ways to reduce your stress?Explain your opinion in approximately 80 words in English.
出題意図
R6年度 文学部・人間関係学科 一般選抜(前期)・文系
問1 この文章の中で書かれている筆者の見解を的確に読み取る力を見ている。
問2 この文章の中で書かれている筆者の見解を的確に読み取って要約できる力を見ている。
問3 課題文では、感情が機能的なものであるためには制御されなくてはならないが、個人内の心身の安定や健康という観点からしても、個人間の関係性の構築や維持あるいは分断という観点からしても、決して制御されすぎてもならないものであることが指摘されている。これらの点を踏まえ、「感情のほどよい有効活用」とはどのようなことかを考え、具体的な例をあげながら論理的に説得力をもって表現できる力を評価することをねらいとしている。
R6年度 法学部 一般選抜(前期)・文系
1 課題文選択の背景
出典は、小坂井敏晶『格差という虚構(ちくま新書1612)』(筑摩書房、2021年11月)である。本書は、フランスで大学教員をしている筆者が、近時、格差を告発する書が多く出されていることに留意して、我々は何を求めているのか、格差のない理想社会とは何を意味するのかといった点について、「格差は絶対になくならないだけでなく、減れば減るほど人間を苦しめる」という視点から、格差問題について論じた書である。本問では、学校制度について論じた第1章から出題した。
課題文で筆者は、学校の目的は何かという問いかけを発端に、先進諸国の例を挙げながら次のように議論を展開する。勉学の機会が均等であっても家庭環境の違いにより学力の差が現れる。実際、難関大学には上層の子が集まっている。進学資金だけが問題なのではなく、家庭事情により言語や教養の習得に差が出て、富裕層の子は親を手本に社会評価の高い職業に就くべく努力するのに対し、そうでない親の子は、親と同じ低賃金で社会評価の低い職業に甘んじるからである。これが学歴の階層再生産である。ところが、明確な階級区分のない日本では、この階層再生産に気づかない。本来は出身階層や環境や遺伝という外因によって学力が規定されるのに、誰もが学校に行く環境を整え、形式的な客観性や平等に注意を払えば、あとは各自の才能や努力が結果を決め、それなら公平だという考えが定着した。このように階層再生産のメカニズムを隠すことが学校の目的であり、平等な社会を実現するための方策がかえって既存の階層構造を正当化し、永続させるのである。
学校については、仮にその目的について考えたことがなかったとしても、受験生はこれまで小学校、中学校、高校等に在学し、実際に経験してきた事柄である。受験生にとって、これまでの人生のほとんどを過ごしてきたであろう学校について、その目的を階層再生産という視点から考えてもらうことが、出題の狙いである。
2 受験生に何を望むか
まず、上述した課題文の論旨を正確に理解し、階層再生産のメカニズムが隠されていることについての筆者の主張について適切にまとめる力が求められる(読解力)。次に、これまで中学や高校で学んできた知識を総動員して、学校制度とメリトクラシーの関係について、論理的・説得的に自分の言葉で表現することが求められる(自説展開力)。
R6年度 文学部・比較文化学科 一般選抜(後期)・文系
問題1 標準的な解答例
「恰好が良い」は中国から輸入され、室町から江戸時代に定着した言葉で「あるものとあるもの
とがうまく調和する・対応する」という理想的な状態を指す。理想像からのズレが重要で、その
調和の程度によって恰好が良いか悪いかが判断された。専門家や通人が評価を下したが、マスメディアが発達するまでは彼らの評価の影響力は限定的だった。それに対し、理想像との合致とい
う意味は残した上で、「しびれる」ような生理的興奮をもたらし、所有願望や同化・模倣願望を
かき立てる際に用いられるのが「カッコいい」である。根拠はその人の体感であるため、身体を
備えたすべての人間が主体的にカッコいいかどうかを判断できるようになった。理想像は予め共
有されておらず、個々の「しびれる」体験を共有する仲間が必要となり、それをメディアが後押
ししてきた。(350字)
問題2(評価のポイント)
①文章読解力問題文の論者は、「カッコいい」人やものを求めるのは、自分が何に「しびれる」
人間であるかを知ることにつながるため、自分探しにつながると論じている。このことをまず文
章から読み取れているか。
②知識の応用力身近な具体例を出し、問題文に引き付けて説明できているか。自己の感覚について現状の説明や肯定に満足せず、客観的な視点でもって説明できているか。
③考察力および洞察力「カッコいい」人やものを求めることが自己発見につながるという道筋に沿って考察できているか。何を自己発見できたのか、自己の状態について多角的に分析できているか。
R6年度 経済学部 一般選抜(後期)・文系
一般後期日程の小論文では、佐々木勝著『経済学者が語るスポーツの力』(有斐閣、2021年)から一部を抜粋して課題文としました。この課題文は、「ダイバーシティ」が組織や集団のパフォーマンスに与える影響について論じた箇所です。
文中には、多くの専門用語が出てきますが、本文を丁寧に読み込めば専門的な知識がなくとも著者の主張を理解することができます。またダイバーシティという現代社会のポピュラーなトピックを扱っている点で、取り組みやすい内容であると考えています。
設問1および設問2は、設問が指示する内容を適切に選び、その内容を簡潔に要約する力を試す設問です。特に設問2では、筆者が示す論理を理解し、前後の文脈を正確に把握する能力が求められます。設問3は、ダイバーシティが組織・集団のパフォーマンスに与えた影響につき、自身で思考し説明する能力を試す設問です。正しい解答を示すためには、選んだ事例の因果関係を客観的に理解する必要があり、またそれを簡潔かつ明瞭な文章にまとめなければならない点で、やや高度な論理的思考力が求められます。
設問1
この設問は、課題文の中から該当箇所を適切に選び、まとめ直す問題です。ただし、設問で「それぞれが企業のパフォーマンスに与える影響に言及しつつ」という条件がついており、2つの分け方に関する説明を本文中からそのまま抜き出すだけでは不十分です。さらにそれぞれが企業のパフォーマンスに与える影響について言及した箇所を探し、前後の文脈が通じるよう文章を整理する必要があります。
設問2
この設問は、テキストにある情報をもとに因果関係を推論する力が求められる問題です。本文中で筆者は、国籍によるダイバーシティの効果がマイナスであった原因として、イン・グループへの優遇、アウト・グループへの冷遇という事実を指摘してます。そしてこの内容は、社会的アイデンティティ理論について紹介したテキスト前半部において詳しく説明されています。指定の文字数で因果関係を論理的に説明するためには、テキスト前半部をもとに社会アイデンティティ理論について正しく理解し、そのうえで国籍の違いがチームのパフォーマンスを下げるに至った原因を、自分の言葉で説明し直す必要 があります。
設問3
この設問に解答するためには、まず自身の経験の中から、ダイバーシティが組織や集団のパフォーマンスにプラスあるいはマイナスの影響を与えた事例を思い浮かべる必要があります。ダイバーシティに関連する具体的な事例をあげることは一見難しいように感じるでしょうが、テキストを読めばこの概念には性別や年齢の違い、経験や価値観の違いも含まれることがわかります。このことをふまえれば、適切な事例を探し出すことは決して難しいことではありません。
ただし設問では、解答者の経験をもとに事例をあげることに加え、組織・集団のパフォーマンスに影響を与えた事例を対象とすることが条件として付せられています。したがってこの 2 つの要求に合致した事例を選び、ダイバーシティが組織や集団にいかなる影響を及ぼすこととなったのか、その原因と結果を論理的かつ説得的に論じる必要があります。
R6年度 外国語学部 英米学科 一般選抜(前期)・文系
問題1 問題文は、ダンスについて、その精神及び身体への恩恵を 4つの観点から述べた英語の文章である。
問1(要約問題)
ポイントを的確に押さえ、的確な日本語で記述した回答を高く評価する。
問2(エッセイ)
本文の内容を理解したうえで、自分なりのアイデアを論理的に説明できた解答を高く評価する。
問題2(エッセイ問題)
質問に従って自分なりの議論を論理的に構成し、それを的確な英語で表現できた解答を高く評価する。
学部学科、コース
外国語学部
英米学科では、1・2年次に英語集中プログラムを設け、留学に必要な語学力の育成を目指す。
2年次からの専門教育では、Language and Education Program、 Society and Culture Program、
Global Business Programの3つのコアプログラムが導入される。専門科目の多くを英語で学ぶこと
によって 英語の実践力を高めると同時に、専門知識を身につける。加えて、留学などの単位化を充
実させ、実践力を備えた人材を養成する。
中国学科では、少人数クラスと段階的集中的な教育システムによって、中国語の修得を目指す。
また、中国の文化や社会についても理解を深め、語学力、幅広い見識、そして行動力を備えた人材を
育成する。3・4年次はゼミで専門について深める。
国際関係学科では、国際問題、とりわけ東アジア北米地域の政治・外交問題に強く、英語を駆使
できて、さらに中国語・朝鮮語に優れた国際人の養成を目指す。
また、国際関係領域(国際政治経済・国際機構・国際協力など)と、地域研究領域(東アジアやア
メリカの政治・外交、経済など)の2科目群によって、国際人として必要な専門知識を身につけるこ
とができる。
経済学部
2025年より、1年次の終了時に学科を選択する「学科選抜制度」を設ける。入学前にどちらの学科
を選ぶかを悩むことなく、入学後に、経済学、経営学、会計学、情報科学の基礎科目を広く学んだ後に自らの望む学科を選択することができる。
経済学科では、専門科目に「応用経済学系」と「地域産業系」の2種類がある。応用経済学系では財政、金融などの基本的分野から環境、ファイナンスなどの現代的な問題まで幅広く学ぶ。地域・産業系では北九州市の経済のみならずさまざまな地域経済に焦点を当てて学修する。
経営情報学科では、1年次に学ぶ学部共通選択科目を土台にして、2年次に経営学・会計学・情報科学の各分野のより専門性の高い知識を幅広く身につける。3分野の基礎がしっかり身につく。
文学部
比較文化学科では、文学、思想、歴史など、日本や欧米、アジアを中心とした国や地域における文
化全般にわたって比較研究を行う。専門科目には、文学、芸術、メディアなどの生成や発展変容を
学ぶ文化資源領域科目と、文化の多様性を学び、異文化や他者への理解を深める文化共生領域科目が
ある。充実した語学教育とともに専門科目の修得を通して、国際人としての教養を身につけることが
できる。
人間関係学科では、現代社会の諸問題を深く体系的に教育研究し、人間と社会をトータルに理解
する。心理学、社会学、環境学、人類学、生涯教育学などの専門科目が開講されており、総合科学的
な方面から学習することができる。2年次から実験、実習のほか、調査、フィールドワークなどの実
践的教育が中心となる。
法学部
法律学科では、現代社会における法律問題を解決し得る法知識と法理解(リーガルマインド)を持
った人材を育成する。公務員・法曹資格者(裁判官・検察官・弁護士)など、学生のキャリアプラン
に応じて、それぞれが必要な知識・理解を修得し得るような体系的なカリキュラムを設計している。
政策科学科では、さまざまな公共政策分野の理論と展開、政策調査、政策分析、フィールドワーク
技法などのアカデミックスキルを学び、高度な政策分析、政策立案能力を備えた人材を養成する。少
人数のゼミ(演習) において、政治理論や政策展開事例、フィールドワークでの知見や分析データを
もとにディスカッションを行い、政策探究と実践的な学習活動を重視する。
地域創生学群
「地域の再生と創造」という時代の要請に応え、幅広い教養と地域に関する総合的な理解を身につ
ける。カリキュラムは5つの科目群から構成されており、少人数演習のほか、福祉施設やスポーツイ
ベントなどの現場実習がある。
地域をマネジメントする力と知識を備えた人材を育成する地域創生コース、社会福祉士やスクール
(学校)ソーシャルワークに関する資格取得を目指す地域福祉コースの2コース制。
国際環境工学部
2024年エネルギー循環化学科より名称変更した環境化学工学科では、人類が直面している環境問
題を解決するため、自然環境と調和した化学技術とシステムの開発を学ぶ。
機械システム工学科では、環境エネルギーの視点から機械工学の基礎、創造性、応用力を養い、
「ものづくり」技術を通して「豊かな社会」と「持続可能な社会」を実現する方法を学ぶ。
情報システム工学科では、人間社会や環境におけるさまざまな課題について、電子・情報・通信技
術の本質を捉えた解決法を提案するために、人工知能やロボット制御、画像処理、センサー技術な
ど、最先端の情報技術を学ぶ。
建築デザイン学科では、資源エネルギーやエコロジー関連の研究分野と実践領域を統合し、建築
学を基本に建築地域システムと環境の共生を学ぶ。
2025年環境生命工学科より名称変更予定の生命工学科では、分子レベルから地球規模レベルにい
たる生命科学現象の理解を深める。豊かな社会環境を実現するために、バイオテクノロジーを活用し
たモノづくりや環境問題を解決するための環境管理手法も学ぶ。
所在地・アクセス
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