共通テストで9割をとる方法 ─ 情報編:基礎力×論理力×演習力の融合が鍵

合格体験記

2025年度から共通テストに本格導入される「情報I」。新設科目ということで、対策法に悩んでいる受験生も多いかもしれません。でも実は、ここが“得点源”になる大きなチャンスでもあるのです。

この記事では、情報Iで安定して9割以上を取るための学習戦略を、出題傾向の分析から分野別対策、実戦演習のポイントまで、わかりやすくまとめました。理系・文系問わず、すべての受験生にとって「情報Iをどう攻略するか」の道しるべになる内容です。

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴27年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。

2020年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となる。過去3年間で国公立大学合格85名。

高1から入会者は国公立大学合格率93%

高2から入会者は国公立大学合格率86%

高3の4月から入会者は国公立大学合格率73%

スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします

新設科目「情報I」は差がつく最大のチャンス

2025年度から大学入学共通テストに本格導入される「情報I」。学校や予備校でも対策がまだ手探りな中、多くの受験生が「何をどう勉強すればいいのか分からない」という状態にあります。

しかし裏を返せば、ここは他の受験生と差をつける絶好の機会。情報Iでは、プログラミング的思考や情報セキュリティの理解、論理的な判断力、データの扱いといった実践スキルが問われ、選択式問題を通じて“論理的に正解を導く力”が試されます。

第1章:情報Iの出題傾向と全体戦略

まず押さえておきたいのは、情報Iの出題傾向と戦略。情報Iは以下の4つの大きな分野から構成されています:

  1. 情報社会と情報モラル(情報倫理、著作権、個人情報保護など)
  2. コミュニケーションとデータの活用(データの収集・分析・可視化)
  3. コンピュータとプログラミング(アルゴリズム、フローチャート、Pythonなど)
  4. 情報通信ネットワークとセキュリティ(暗号、パスワード管理、ネットワーク構造など)

これらは「暗記だけでは対応できない」設問が中心で、場面設定や図表、会話文を読み解きながら、状況に応じた判断が求められます。

9割を目指すためには、以下の4つの戦略がカギです:

  • 【1】基本知識の整理と暗記の定着
  • 【2】試作問題や模試を活用して形式慣れ
  • 【3】論理的思考力のトレーニング
  • 【4】「常識」で判断せず、データに基づく読み取りを徹底すること

第2章:頻出分野別対策と得点源の見極め

効率よく得点力を上げるには、頻出テーマに集中することが近道です。特に以下の4分野を重点的に押さえておきましょう。

【1】情報セキュリティ:暗号・認証・リスク管理

「共通鍵暗号と公開鍵暗号」「SSL/TLS」「パスワード管理」などの用語問題が多い分野。日常のネット利用と結びつけて覚えると理解が深まりやすくなります。

【2】論理回路とアルゴリズム:フローチャート、真理値表、条件分岐

手を動かしてフローチャートを書いたり、真理値表を完成させたりする練習が不可欠です。頭で考えるだけではなく、「書いて理解」することを習慣にしましょう。

【3】データと可視化:表、グラフ、ヒストグラム、散布図の読み取り

データの「単位」「軸」「対象」をしっかり読み解く力が問われます。日常的に新聞の統計記事などを読んでおくと、自然と読解力が養われます。

【4】プログラミングとデータ処理:変数、繰り返し処理、条件分岐

Python形式のコードを読んで処理内容を把握する問題が主流です。実際に自分で簡単なコードを打ち込んで試すことで理解が深まり、出題形式にも慣れます。

第3章:演習と本番形式への対応

ここからは「知識を使える力」に変える段階です。本番に強くなるための演習法をご紹介します。

【1】本番形式の演習で力を底上げ

週1回程度、30分間の模擬テスト形式で演習を行うのが理想です。市販の予想問題集や学校の演習プリントを活用しましょう。

【2】時間配分の訓練と問題の選び方

難問に時間をかけすぎるより、「解ける問題から解く」判断力が重要。時間を計測しながらの演習で、自分の処理スピードを把握しましょう。

【3】設問文の読み方と図表処理力

設問文にはヒントが詰まっています。「何を聞かれているか」に常に意識を向け、図表から根拠を探す癖をつけると、正確に答えを導けます。

【4】ミスの記録と復習ノートの活用

間違えた原因を分類・分析し、次に活かすサイクルを回すことが大切です。自分専用の「ミスノート」を作りましょう。

【5】試験直前の確認リスト

試験前の限られた時間では、弱点リストにまとめた要点を見返すのが有効。直前期の不安も、整理されたリストがあれば落ち着いて対処できます。

まとめ:情報Iは「努力が報われる科目」

情報Iは、暗記に偏らず、論理的思考や判断力が問われる「実力勝負の科目」です。だからこそ、日々の取り組みが得点に直結しやすく、努力がしっかり報われます。

重要なのは、「どの分野が狙い目なのか」を把握し、試験形式に慣れること。そして演習を通じて「試験で得点する力=試験力」を身につけることです。

また、SNSの情報管理やネット上のプライバシー、データの読み取りなど、日常的な話題に目を向けることも、実は情報I対策に直結しています。

未知の科目だからこそ、早めに正しい方法で動き出した人が勝ちます。この記事の内容をもとに、ぜひ情報Iを「得点源」に変えていきましょう!

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