「コーヒーを飲むと頭が冴える」
この感覚を、あなたも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
眠気覚ましや集中力アップのために、勉強のお供としてコーヒーを飲む受験生や社会人は少なくありません。そして近年、この“感覚的な実感”には、科学的な裏付けがあることが分かってきました。
本記事では、コーヒーに含まれるカフェインが記憶力や学習効率にどのような影響を与えるのかを、研究結果をもとに整理しながら解説します。
「とりあえず飲む」から一歩進んで、学習を支えるための賢いコーヒーの使い方を一緒に考えていきましょう。

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴27年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
2020年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となる。過去3年間で国公立大学合格125名。
高1から入会者は国公立大学合格率93%
高2から入会者は国公立大学合格率86%
高3の4月から入会者は国公立大学合格率73%。
スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
コーヒーの主成分「カフェイン」が脳に与える影響
コーヒーの主成分であるカフェインは、脳内で重要な働きをします。
特にポイントとなるのが「アデノシン受容体」への作用です。
アデノシンは、疲労感や眠気を引き起こす物質です。カフェインはこのアデノシン受容体をブロックすることで、眠気を抑え、覚醒状態を維持します。その結果、集中力が高まり、「頭が冴える」と感じるのです。
2014年にジョンズ・ホプキンス大学で行われた研究では、カフェインが長期記憶の形成を助けることが示されました。
実験では、学習後にカフェインを摂取したグループの方が、記憶の定着率が約10〜20%高かったという結果が報告されています。
効果を高める摂取タイミングと適切な量
コーヒーの効果を最大限に引き出すには、「いつ」「どれくらい」飲むかが重要です。
研究によると、学習開始の約30分前にコーヒーを飲むことで、カフェインの血中濃度が最適な状態となり、集中力と記憶形成をサポートしやすくなります。
摂取量の目安は以下の通りです。
- 成人の1日のカフェイン摂取量:400mg以下
- 学習時の適量:100〜200mg(コーヒー1杯程度)
飲みすぎは逆効果になるため、「少なめを意識する」ことが大切です。
記憶力が高まるメカニズム
カフェインが記憶力を高める仕組みは、主に3つあります。
① 神経伝達物質の活性化
ドーパミンやノルアドレナリンの分泌が促され、集中力や学習意欲が高まります。
② 海馬の活性化
記憶形成を担う海馬が刺激され、新しい情報が長期記憶として定着しやすくなります。
③ 脳血流の改善
脳への血流が促進され、酸素や栄養が行き渡ることで、思考効率が向上します。
注意したい副作用とリスク
便利なコーヒーですが、使い方を誤ると逆効果になります。
- 過剰摂取:落ち着きがなくなり、集中力が低下する
- 睡眠の質の低下:寝不足は記憶の定着を妨げる
- 依存のリスク:常に飲まないと集中できなくなる
特に受験生は、夜遅い時間の摂取に注意が必要です。
効果を高めるおすすめの組み合わせ
コーヒーの効果は、生活習慣と組み合わせることでさらに高まります。
- 軽い運動:散歩やストレッチ後に飲むと覚醒効果アップ
- 食後の摂取:空腹時を避け、胃への負担を軽減
- 水分補給:利尿作用に備え、こまめな水分補給を意識
まとめ:コーヒーは「使い方」で味方になる
コーヒーは、正しく使えば学習効率を高める強力なサポーターになります。ただし、万能ではありません。
- タイミングと量を守る
- 自分の体質を理解する
- 睡眠を最優先にする
この3点を意識するだけで、コーヒーは「ただの嗜好品」から「学習を支える道具」へと変わります。
うまく付き合えば、コーヒーはあなたの学習生活をそっと支えてくれる存在になります。
ぜひ、自分に合った取り入れ方を見つけてみてください。



