「うちの子、推薦入試を受けたいって言ってるけど、本当に大丈夫なのかしら?」「私たちの時代とは大学入試が全く違うみたいで、どうサポートしたらいいか分からない…」
こうした不安を抱える保護者の方は少なくありません。現代の大学入試は、かつての「一般入試一本勝負」から大きく様変わりし、推薦入試が主流となっています。文部科学省の統計によれば、私立大学では入学者の約6割が推薦・総合型選抜経由です。
しかし、推薦入試には「早期に進路が決まる安心感」がある一方で、「準備の複雑さ」や「入学後の学力差」というリスクも存在します。親として子どもの人生を左右する選択をどうサポートすべきか、正しい知識が必要です。
本記事では、27年間で4000人以上を指導してきた国公立大学の推薦入試ならスカイ予備校の経験を五十嵐校長の経験をもとに、親として知っておくべき推薦入試の5つの重要ポイントを解説します。
1. 推薦入試は「楽な入試」ではない|親が理解すべき準備の実態
多くの保護者が誤解しているのが「推薦入試=楽に合格できる」という認識です。しかし実態は全く異なります。推薦入試は一般入試とは異なる能力が求められる、もう一つの正当な受験ルートであり、むしろ早期からの計画的な準備が不可欠です。
評定平均は高1からの積み重ね
推薦入試で最も重要な要素の一つが「評定平均」です。これは高校1年生から3年生までの全成績が対象となり、一度下がった成績を後から取り戻すことは困難です。「高3になってから頑張ればいい」という考えでは間に合いません。
親としてできることは、高1の段階から定期テストの重要性を子どもに伝え、日々の学習習慣をサポートすることです。部活動や課外活動と学業のバランスを一緒に考え、無理のない計画を立てることが大切です。
小論文・面接対策は専門的な訓練が必要
推薦入試では小論文と面接が課されますが、これらは学校の授業だけでは身につきにくいスキルです。論理的思考力、問題発見能力、表現力といった高度な能力が求められます。
特に小論文は「作文」とは全く異なり、客観的なデータに基づいた論証や、多角的な視点からの考察が必要です。独学では限界があり、専門的な指導を受けることが合格への近道です。国公立大学の推薦入試ならスカイ予備校では、28年のノウハウを活かした個別指導で確実に力を伸ばします。
活動実績の記録と整理
総合型選抜では、部活動、ボランティア、生徒会活動などの実績が評価されます。しかしこれらは直前に作り出せるものではありません。高校生活を通じて意味のある活動に参加し、その記録を丁寧に残しておく必要があります。
親として、子どもが参加した活動の写真や資料を保存しておく、活動後に感想や学びを話し合う時間を作るなど、さりげないサポートが後の出願書類作成に大きく役立ちます。
五十嵐写真02.png)
ここは要注意!
大学入試は高校1年生の4月から始まっています。中高一貫校の生徒は中だるみをしたまま高校部に入ってしまうので、要注意!一方高校受験で新しく高校に進学した生徒は「高校受験が終わったから、もうちょっとゆっくりしたいなぁ!」なんて言う気持ちだと大学入試に行って遅れます!
2. 経済面での正しい判断|受験費用と入学後のコストを見極める
推薦入試は「受験費用が安い」というメリットがありますが、経済面では総合的な視点が必要です。親として知っておくべきコストの全体像を整理しましょう。
推薦入試でかかる費用
推薦入試の検定料は1校あたり3万円程度で、一般入試の5〜10校受験と比べて大幅に安く済みます。遠方への受験も1回で済むため、交通費・宿泊費も最小限です。家計への負担が少ないのは大きな魅力です。
ただし、推薦入試対策のための塾・予備校費用は別途必要です。小論文・面接の専門指導は10〜30万円程度が相場です。一般入試の予備校代(年間50〜100万円)と比べれば安いですが、ゼロではありません。
入学後の奨学金制度に注意
見落としがちなのが、一般入試成績優秀者向けの特待生制度や給付型奨学金です。多くの私立大学では、一般入試の上位合格者に4年間の授業料半額免除などの特典があります。推薦入試ではこれらの対象外となるケースが多く、4年間の総額では逆に負担が大きくなる可能性があります。
年間授業料100万円の半額免除なら4年間で200万円の差です。受験料が安く済んでも、長期的には損をすることもあるため、各大学の奨学金制度を事前に確認することが重要です。
家庭の経済状況との相談
推薦入試で早期合格すれば、残りの高校生活を有意義に過ごせる一方、万が一不合格だった場合、一般入試への切り替えで精神的・経済的負担が増します。「推薦がダメでも一般入試で頑張る」という二段構えの準備には、それなりの費用がかかることを覚悟する必要があります。
親としては、家庭の経済状況を正直に子どもと共有し、無理のない受験計画を一緒に考えることが大切です。
五十嵐写真02.png)
ここは要注意!
特に私立大学と国公立大学では学費が大きく違います。そして家から通えるのかあるいはアパートなどを借りて家から出て一人暮らしをするかによって大きく4年間の生活費用が変わってきます。一概には言えませんが、地方の生徒が東京の私立大学に4年間通わせた場合、4年間で1000万円以上がかかります。
3. 子どもの適性を見極める|推薦入試に向く性格・向かない性格
すべての生徒に推薦入試が適しているわけではありません。親として、子どもの性格や学力傾向を冷静に見極め、最適な受験方式を選ぶサポートが必要です。
推薦入試に向いている子ども
①真面目でコツコツ型:高1から地道に勉強を続け、安定した成績を維持できる子どもは推薦入試に向いています。定期テストをしっかり準備し、提出物を期限内に出す習慣がある生徒は評定平均が高くなります。
②明確な志望動機がある:「なぜこの大学・学部に行きたいのか」を自分の言葉で語れる子どもは、志望理由書や面接で高評価を得やすいです。家族の影響、ボランティア体験、将来の夢などが具体的に結びついている場合、説得力が増します。
③コミュニケーション能力が高い:面接で自分の考えを論理的に伝える力がある、人前で話すことに抵抗がない、といった子どもは推薦入試で有利です。
五十嵐写真02.png)
ここは要注意!
私の遅れまでの推薦入試の経験などをもとに考えると、中学生位から自分の将来にしっかりと目標を決めていること、決まった目標に対して行動計画(アクションプラン)を建てられ、それをしっかりと実行できる生徒が、推薦入試で合格できます
高校1年生や2年生のうちからしっかりと対策を立てたい方は、こちらの記事をご覧ください。高校12年生から始める大学受験の推薦入試で合格する最短戦略!
推薦入試に向かない子ども
①高1・高2の成績が低い:評定平均は過去に遡って上げられないため、すでに成績が低い場合、推薦入試の出願資格がないケースがあります。この場合、一般入試に専念する方が現実的です。
②志望校がまだ定まっていない:推薦入試は専願制が基本です。「いくつかの大学で迷っている」段階では、選択を早期に固定すべきではありません。一般入試で複数合格後に選ぶ方が後悔が少ないでしょう。
③学力に自信があり、さらに伸ばしたい:現時点で志望校の模試でA・B判定が出ている場合、推薦入試で早期決定すると成長機会を失います。一般入試まで学力を伸ばし続ける方が、より上位の大学や特待生入学のチャンスがあります。
親としては、子どもの性格や現状を客観的に見つめ、無理に推薦入試を勧めたり、逆に否定したりせず、子ども自身が納得できる選択をサポートすることが重要です。
4. 入学後の学力差を理解する|親が知っておくべきリスク
推薦入試の大きな懸念点が「入学後の学力差」です。多くの大学教員が指摘するように、推薦入試で入学した学生と一般入試組の間には、学力面で歴然とした差が生じることがあります。親としてこのリスクを理解し、子どもをサポートする準備が必要です。
なぜ学力差が生まれるのか
推薦入試では5教科を深く学ぶ必要がなく、小論文・面接対策が中心となります。一方、一般入試組は共通テストと二次試験で徹底的に鍛えられた学力を持っています。この差は、大学の授業、特に理系学部の専門科目で顕著に現れます。
また、推薦入試で11月に合格が決まった生徒の多くは、それ以降ほとんど勉強しません。一般入試組が3月まで必死に学力を伸ばし続ける中、推薦合格者の学力は横ばい、場合によっては低下します。
入学後に苦労するケース
「授業が全く理解できない」「教科書が読めない」「課題が解けない」——こうした悩みを抱え、留年や中退に至る学生が後を絶ちません。特に理系学部では、数学・物理・化学の基礎がないと専門科目についていけず、深刻な問題となります。
親としてできるサポート
推薦入試で合格が決まった後も、大学入学までの期間を有効活用するよう子どもに促すことが大切です。大学から出される入学前課題に真剣に取り組む、専門分野の入門書を読む、英語や数学の基礎を復習するなど、学び続ける姿勢を維持させることが重要です。
国公立大学の推薦入試ならスカイ予備校では、推薦合格後の入学前教育プログラムも提供しており、大学での学びをスムーズにスタートさせるサポートを行っています。
5. 親子のコミュニケーションが合否を分ける|サポートの在り方
推薦入試の成功には、親子の良好なコミュニケーションが不可欠です。親として「どう関わるか」が、子どもの受験を大きく左右します。
過干渉と放任のバランス
「毎日勉強しなさい」と口うるさく言うのは逆効果ですが、完全に放任するのも問題です。適度な距離感で、子どもの努力を見守り、必要な時にサポートする姿勢が理想です。
定期的に「今、何に困ってる?」「何か手伝えることある?」と声をかけ、子どもが話したい時に聞く耳を持つことが大切です。
志望理由を一緒に考える
推薦入試で最も重要な「志望理由」は、親子の対話から深まることが多くあります。「なぜその大学に行きたいの?」「将来、どんな仕事がしたい?」といった問いかけを通じて、子ども自身が自分の考えを整理できるようサポートしましょう。
失敗を受け入れる覚悟
推薦入試は不合格の可能性もあります。その時、親が「どうして落ちたの!」と責めるのではなく、「次は一般入試で頑張ろう」と前向きに支える姿勢が、子どもの立ち直りを助けます。
スカイ予備校では、保護者との定期的な三者面談を実施し、受験戦略や学習状況を共有しながら、家族全体で受験を乗り越えるサポートを行っています。
五十嵐写真02.png)
ここは要注意!
大学入試は高校入試と比べて難易度が格段に違います。10倍以上難しいと思ってください。高校入試は半径10キロ位の同学年の中学3年生との戦いです。しかし大学受験はいわゆる卒業生(浪人生)もいれば、社会人の受験生もいます。
しかし私が1番強調したいのは中高一貫校に通学している生徒の存在です。高校受験で進学した場合、そこでいちど勉強の流れが止まります。しかし中高一貫校の生徒は高校2年生の3月までに、中学校と高校の6年間の勉強終わりにします。
つまり1年間の差があるのです。高校入試で高校に進学した場合、それらの不利な点があることをしっかり意識して、高校1年生の入学後の4月からしっかりと対策を立てましょう。
まとめ|親として子どもの未来を支えるために
大学推薦入試は、「早期に進路が決まる」という大きなメリットがある一方、「準備の複雑さ」「経済面での総合判断」「入学後の学力差」「子どもの適性」といった多角的な視点が必要です。
親として最も大切なのは、子ども自身が納得できる選択をサポートすることです。推薦入試が子どもに合っているのか、一般入試の方が適しているのか、冷静に見極め、どちらを選んでも全力で応援する姿勢が求められます。
受験は子どもの人生の大きな節目ですが、同時に親子の絆を深めるチャンスでもあります。正しい知識を持ち、適切なサポートを提供することで、子どもは自信を持って未来へ進むことができるでしょう。
推薦入試についてさらに詳しく知りたい方、個別相談を希望される方は、国公立大学の推薦入試ならスカイ予備校までお気軽にお問い合わせください。27年の指導実績と、一人ひとりに寄り添ったサポートで、お子様の合格を全力で応援します。



