山梨県立大学 国際政策学部 総合政策学科【学校推薦型選抜】 推薦入試の出題傾向と合格戦略
山梨県立大学国際政策学部総合政策学科の学校推薦型選抜を目指すとき、「社会問題について何を勉強すればよいのか」「自分の意見は書けても、小論文として十分なのか」と迷う人は多いでしょう。ニュースを読むほど論点が増え、何を答案に残すべきか分からなくなることもあります。
この小論文の対策では、知識を増やすことと同じくらい、問いに合わせて知識を整理することが大切です。社会問題への関心を示すだけでなく、なぜその問題が起き、誰がどのように関われば改善できるのかを、読み手に伝わる順序で説明する必要があります。
2025年度の食料安全保障、2024年度の外国人労働者という題材には、私たちの日常生活と国際的な動きが重なるという共通点があります。身近な買い物や地域の職場を入口にしながら、その背後の生産、貿易、人の移動、制度まで視野を広げることが学習の鍵になります。
この記事では、年度ごとの出題の特徴を掘り下げ、答案で押さえたい観点から日々の練習方法まで具体的に説明します。文章を書くことに苦手意識がある人も、まずは「何を、どの順番で説明するか」を整えるところから始めましょう。
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- 2025年度の小論文分析:食料安全保障を図表から考える
- 2024年度の小論文分析:外国人労働者の課題を国際と地域から捉える
- 入試の特徴:800字で複数の要求を一つの議論にまとめる
- 二つの年度から分かること:社会の仕組みと現場を往復する
- 合格に向けて鍛えたい力:事実・推論・意見を分ける
- 対策ステップ1:ニュースを論点のまとまりとして蓄える
- 対策ステップ2:図表を短い文章へ変える
- 対策ステップ3:構成メモから書き直しまでを一組にする
- 避けたい不合格パターン:知識や善意が問いへの答えを隠す
- 面接との連動:書いた主張を自分の言葉で説明する
- 受験生への助言:題材の予想より、説明の弱点を直す
- 保護者のサポート:答えを教えるより、考えを引き出す
- まとめ:合格答案へ向けて今日から始めること
2025年度の小論文分析:食料安全保障を図表から考える
2025年度は、食料安全保障をめぐり、日本の食料自給率の長期的な推移と品目別の違いを読み取り、背景を考察したうえで具体的な取り組みを論じる出題でした。答案は合計800字以内でまとめる必要があり、資料の説明だけで多くの字数を使うと、自分の提案を十分に展開できません。折れ線グラフが示す時間的な変化と、表が示す品目間の差をそれぞれ押さえ、その二つからどのような課題を捉えるかが重要です。また、導入で扱われる米不足と、食料全体の自給率の問題を同一視しない注意も求められます。国内で多く生産している品目であっても、供給の安定性は別途検討する必要があります。スカイ予備校では、この出題の対策として、数字を並べる読解から一歩進み、資料の特徴を政策上の課題へ言い換え、その課題に対応する担い手と行動を示す練習を重視します。
- 長期的な低下と近年の動きを分け、変化を一括りにしない。
- 品目別の差を取り上げ、食料全体を一様に扱わない。
- カロリーベースという指標の意味を踏まえて読む。
- 自給率の高さと、必要な食料が安定して届くことを区別する。
- 資料の特徴、背景の説明、具体策を一続きの論理にする。
出題テーマ:自給率から供給の安定性へ視野を広げる
この題材で考えたいのは、国内でどれだけ作れるかに加え、必要な食料を継続して確保できるかという問題です。自給率は重要な手がかりですが、そこから直ちに「輸入をなくせば解決する」と結論づけると、生産条件や消費者の負担を検討できません。国内生産を支える対策と、供給が途切れる危険を小さくする対策を関連づけて考えましょう。
特に、米の自給率が高いことと、米不足が起こり得ることは両立します。自給率だけでは、収穫時期、在庫、流通、需要の変化まで説明できないためです。ここを整理できると、単に指標を引き上げる提案から、食料を必要な場所へ安定して届けるための提案へと議論が深まります。
図表の読み方:全体の推移と品目差を組み合わせる
折れ線グラフでは、始点と終点だけを見て終わらず、下がり方が大きい時期と比較的横ばいに近い時期を分けて捉えます。「長期的に低下してきた」という説明と、「最近も毎年大きく低下している」という説明は異なります。グラフの途中の動きも確かめ、実際の線の形に合った表現を選ぶことが読解の基本です。
品目別の表では、すべての数値を写す必要はありません。自給率の高い品目と低い品目を対比し、国内供給の構造に偏りがあることを説明します。ただし、表の数値を単純に平均して食料全体の自給率とみなすことはできません。品目ごとの消費量などが異なるため、一覧の見た目だけで全体を判断しないようにしましょう。
また、図表が示すのは自給率の動きや差であり、その原因のすべてではありません。食生活、生産体制、価格などに触れる際は、資料から直接読み取った事実と、背景として考えられる要因を文章上でも分けます。この区別が、もっともらしい推測を事実のように書く失敗を防ぎます。
設問の構成と答案で重視したいポイント
解答に必要なのは、図表の特徴、背景の説明、取り組みの提案という三つの要素です。独立した感想を順番に置くのではなく、例えば供給を海外に頼る品目に着目したら、その背景を検討し、供給の不安定さを抑える対策へつなげます。読み取りで取り上げた事実が、後半の主張を支える構成にしてください。
提案では実施主体を明確にします。行政による生産基盤への支援、事業者による調達先の分散、消費者による国産品の選択などは、答案を組み立てるための候補になります。ただし、候補を並べるだけでは不十分です。中心となる課題に合うものを選び、どのような経路で改善が生まれるかを説明する必要があります。
800字以内では、すべての背景や対策を網羅できません。資料の特徴を簡潔に押さえ、中心となる要因と対応策に字数を配分しましょう。背景を広げすぎて提案が最後の一文だけになる答案より、論点を絞って因果関係を説明する答案のほうが、考えの筋道を読み手に届けやすくなります。
スカイ予備校の分析:説得力のある答案を作る条件
スカイ予備校が重視するのは、資料の読み取りを提案の根拠へ変えることです。例えば国内生産の拡大を提案するなら、何が拡大を妨げているのかを置き、その障壁を小さくする支援を説明します。「農業を活性化する」という抽象語だけで終えず、人材、設備、販路など、どの部分へ働きかけるのかを具体化しましょう。
さらに、対策が続く条件にも目を向けます。消費者に国産品の購入を求める場合、価格や入手しやすさを無視しては実行に結びつきません。生産者の収入を支えることと、消費者が購入しやすいことをどう両立させるかまで考えると、一方の立場だけに負担を求めない提案になります。
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2024年度の小論文分析:外国人労働者の課題を国際と地域から捉える
2024年度は、日本で働く外国人労働者をめぐり、増加の背景、抱えている問題、解決の方向を、国際的な視点と地域の視点を踏まえて論じる出題でした。合計800字以内という条件の中で、受け入れる日本側の事情だけに偏らず、働きに来る側の事情や、実際の職場・生活で生じる困難をつなげて説明する必要があります。技能実習制度をめぐる問題提起もあり、制度の目的と現場で果たしている役割の関係を考えることが論点になります。ただし、制度名や問題事例を多く挙げるだけでは、問いへの答えは完成しません。問題が生じる仕組みを捉え、それに対応する改善策を示すことが大切です。スカイ予備校では、労働力を必要とする社会の事情と、働く人の権利や生活を両方扱い、国・企業・自治体などの役割を整理する学習が、この出題への有効な準備になると考えます。
- 日本側の労働需要と、送り出し側・本人側の事情を関連づける。
- 外国人労働者を一括りにせず、就労条件や生活環境の違いを意識する。
- 待遇の問題を挙げるだけでなく、改善を求めにくい理由まで考える。
- 国際的な人の移動と、地域の職場・生活の課題を接続する。
- 問題と解決策を対応させ、実施する主体を明確にする。
出題テーマ:労働力の確保と働く人の生活を同時に考える
外国人労働者の増加を考える際、日本の人手不足だけで説明を終えると、人の移動の片側しか見ていない答案になります。受け入れ側の需要に加え、本人が収入や経験を求める事情などを組み合わせ、双方の条件が重なって移動が起こる構造を考えることが大切です。国による事情の違いもあるため、動機を一つに決めつけないようにします。
同時に、外国人労働者は職場を支える存在であり、地域で暮らす生活者でもあります。待遇を改善しても、必要な情報や相談先にたどり着けなければ、困難が残る場合があります。労働と生活の両面に目を向けることで、受け入れ人数の議論を越えて、安心して働き暮らせる条件を検討できます。
背景分析:国際的な条件を地域の現場へつなげる
国際的な視点とは、文章に「グローバル」という語を入れることではありません。国境を越えた労働移動が起きる条件や、送り出しから受け入れまでの仕組みを考えることです。例えば、働く前に得られる情報と実際の就労条件が食い違うとすれば、その確認を誰が担うのかという課題を設定できます。
地域の視点では、農業や製造業などの職場と、日常生活の場に着目します。仕事内容の説明が理解できるか、困ったときに相談できるか、地域の情報が届くかという具体的な場面から考えましょう。国際的な移動の仕組みで生じる問題が、地域の職場や生活にどう現れるかを示すと、二つの視点がつながります。
注意したいのは、外国人本人に適応の努力だけを求めないことです。言葉や慣習を学ぶ機会は大切ですが、雇用する側が分かりやすく説明し、相談しやすい環境を整えることも必要になります。双方の行動を考える姿勢が、問題の責任を一方へ押しつける議論を防ぎます。
設問の構成と答案で重視したいポイント
構成上は、増加の背景を説明し、中心となる問題を挙げ、その問題に対応する解決策へ進むと整理しやすくなります。例えば労働条件に不満があっても相談しにくい状況を論じたなら、対策では相談経路や支援の届き方を扱います。問題として挙げた内容と、最後に示す政策がずれていないかを確かめてください。
待遇や労働環境の問題は、単に「悪い事業者がいる」と述べるだけでは分析が浅くなります。情報の不足、交渉しにくい立場、外部の支援に接触しにくい環境など、問題が表面化しにくい条件まで考えると、なぜ改善が進まないのかを説明できます。具体的な問題を一つ選び、その仕組みを掘り下げるほうが効果的です。
また、制度の変更を述べるだけで解決としないことも重要です。仕組みを整えても、現場で説明が届かず、運用が確かめられなければ改善にはつながりません。誰が実施状況を確認し、困っている人の声をどう改善に生かすかという視点を添えると、提案の実効性を考えた答案になります。
スカイ予備校の分析:権利と実行可能性を両立させる
この題材では、外国人労働者を安価な働き手としてだけ扱うと、本人の権利や生活が議論から抜け落ちます。一方で、企業にすべての負担を求めるだけでは、実施の道筋が見えません。働く人を守るという軸を持ちつつ、公的な支援と企業の責任をどう組み合わせるかを考えることが、説得力につながります。
答案練習では、提案の横に「誰に届くか」「利用を妨げる条件は何か」と書き添えてみましょう。相談窓口を設ける案であれば、存在を知ってもらう方法や利用しやすい時間なども検討できます。すべてを答案に盛り込む必要はありませんが、利用する人の立場から考えることで、名称だけの対策を避けられます。
入試の特徴:800字で複数の要求を一つの議論にまとめる
2025・2024年度の小論文では、いずれも一つの社会課題について複数の角度から考え、合計800字以内で論じる必要があります。長い課題文を要約する練習だけでなく、自分で背景や解決策を整理する練習が欠かせません。短い問題文でも、答えるべき内容が少ないとは限らない点に注意しましょう。
書き始める前に、要求を動詞に注目して分けてください。読み取る、説明する、考察する、提案するといった作業は、それぞれ役割が異なります。答案の各段落がどの要求に対応しているかを決めると、得意な論点だけを書き続ける偏りを防げます。
字数制限は、知っていることを詰め込むための枠ではなく、重要な論点を選ぶ条件です。背景を簡潔に説明し、中心的な課題と具体策に十分な余地を残します。書き終えてから削るだけでなく、構成の段階で残す内容を選ぶことが、論理の通った文章への近道です。
二つの年度から分かること:社会の仕組みと現場を往復する
食料安全保障と外国人労働者は別のテーマですが、どちらも国際的な動きが地域の生活や仕事に関わっています。食料の輸入を考えるときは国内の生産者や消費者へ、人の移動を考えるときは地域の雇用や暮らしへと視点を移すことで、抽象的な議論に具体性が生まれます。
もう一つの共通点は、現状の説明から改善の提案までが求められることです。課題を指摘して終える文章では、解決の方向が伝わりません。反対に、最初から対策だけを書くと必要性を示せません。「どのような状況だから、その取り組みが必要なのか」という接続を意識してください。
ただし、二つの年度だけから次のテーマを決めつけることはできません。食料や外国人労働者の答案を暗記するよりも、背景、影響、担い手、改善策という考え方を身につけるほうが、初めて出会う題材にも対応しやすくなります。
合格に向けて鍛えたい力:事実・推論・意見を分ける
小論文でまず鍛えたいのは、根拠の範囲を正確に扱う力です。図表に減少が示されていても、その原因まで示されているとは限りません。観察できる変化と、変化を説明するために考えた要因を区別すると、読み手はどこまでが確かな情報なのかを把握できます。
次に必要なのは、因果関係を途中で飛ばさずに説明する力です。「担い手が不足しているので支援が必要」と書いたら、どのような支援が何を改善するのかを続けます。行動と効果の間を一文で補うだけでも、標語のような文章から具体的な議論へ変わります。
さらに、複数の立場を考慮して判断する力も大切です。生産者と消費者、企業と働く人では、望む条件が一致しない場合があります。両論を並べて終えるのではなく、何を優先し、どの不利益をどう小さくするのかまで述べることで、自分の判断が明確になります。
対策ステップ1:ニュースを論点のまとまりとして蓄える
ニュース学習では、記事の内容を長く書き写す必要はありません。一つの出来事について、起きていること、背景、影響を受ける人、考えられる対応を短く整理しましょう。感想だけのメモに比べ、後から別のテーマと関連づけやすくなります。
例えば地域の農産物販売を扱う話題なら、売上の増減だけでなく、作り手、販売者、購入者それぞれの条件を考えます。外国人住民の情報支援を扱う話題なら、情報を発信する側と受け取る側の両方を見ます。同じ出来事でも、立場を変えると新しい課題が見つかります。
知らない用語は、定義だけでなく具体例まで確認してください。言葉を覚えても、その語が問題のどの部分を説明するのか分からなければ答案には使いにくいからです。学習の最後に、自分の言葉で短く説明できるかを試すと、理解の曖昧な部分が分かります。
対策ステップ2:図表を短い文章へ変える
図表の練習は、題名、対象、期間、単位、注記を確かめるところから始めます。割合なのか人数なのか、実際の値なのか推計なのかによって、読み取れることは変わります。目立つ数字にすぐ反応せず、何を表す資料かを先に押さえてください。
次に、全体の傾向を一文、重要な比較を一文にしてみましょう。増減が途中で変わるなら時期を分け、項目間の差が大きいなら比較対象を選びます。すべてを説明しようとせず、設問に関係する特徴を選ぶ練習が、答案の字数管理にもつながります。
最後に、その特徴から考えられる課題を一つ置きます。ただし、グラフだけでは説明できない原因を断定していないかを確認してください。資料の説明と背景の考察を別々に練習してからつなげると、根拠と推論の境界を意識した文章を作りやすくなります。
対策ステップ3:構成メモから書き直しまでを一組にする
答案練習では、最初に主張、根拠、課題、対策の関係をメモします。その際、文章全体を下書きする必要はありません。各段落で果たす役割と、必ず触れる論点を短い語句で置き、設問の要求がそろっているかを確かめます。
本文を書いた後は、まず内容の対応関係を点検します。読み取りの不足、背景と対策のずれ、担い手の不明確さなど、議論の骨組みを先に直しましょう。誤字や表現だけを整えても、問いへの答えが欠けたままでは答案の改善に限界があります。
添削を受けたら、指摘箇所を読むだけで終えず、同じ題材でもう一度書きます。書き直した答案を前のものと比べ、どこが伝わりやすくなったかを言葉にしてください。直した理由まで理解しておくと、次の題材でも同じ改善方法を使えます。
避けたい不合格パターン:知識や善意が問いへの答えを隠す
注意したいのは、覚えた知識を披露することが中心になり、設問への回答が薄くなる答案です。関連する制度や出来事を多く知っていても、それが主張を支えていなければ字数を消費します。一文ずつ、問いに答えるために必要かを確かめましょう。
また、「意識を高める」「協力する」「理解を深める」といった言葉だけで解決策を終えると、何が変わるのか見えません。啓発や交流を提案するなら、誰に何を伝え、どの行動を促し、それが課題の改善へどうつながるかを補ってください。善意を具体的な行動へ変える必要があります。
極端な結論にも注意が必要です。輸入を全面的に否定したり、外国人労働者の受け入れだけで人手不足が解消すると考えたりすると、条件や副作用が抜け落ちます。主張を弱めるためではなく、実現する範囲を明確にするために、限界や補完策を考えましょう。
面接との連動:書いた主張を自分の言葉で説明する
小論文の学習は、社会課題について口頭で説明する練習にも活用できます。答案を書いた後、その主張を短く話し、なぜそう考えたのかを説明してみましょう。文章では自然に見えた部分でも、話すと根拠が曖昧だと気づくことがあります。
練習相手には、別の立場から問い返してもらうと効果的です。提案に費用がかかる場合や、協力が得られない場合を考えると、主張の前提が明確になります。すぐに答えられなくても、分からない部分を整理して調べ直すことで議論を深められます。
志望理由を考える際にも、社会課題への関心を具体化できます。身近な経験から何に疑問を持ち、調べたことで見方がどう変わり、今後何を学びたいと思ったのかを整理してください。経験を大きく見せることより、経験から生まれた問いを説明することが大切です。
受験生への助言:題材の予想より、説明の弱点を直す
勉強が進まないときは、出題されそうなテーマを増やす前に、自分の答案で繰り返す弱点を探してください。資料の読み取りはできるが背景を書けないのか、提案は出せるが根拠が薄いのかによって、必要な練習は変わります。
文章を書くのが苦手なら、いきなり800字を完成させようとせず、一つの課題を原因と対策の二文で説明するところから始めます。その二文の間に、影響を受ける人や実施方法を補っていきましょう。短い説明を確実に作る練習が、長い答案の土台になります。
直前期には、扱ったテーマの数だけで進み具合を判断しないことも大切です。以前より問いに正面から答えられるか、根拠を短く示せるか、見直しで説明不足を見つけられるかを確認してください。練習で改善したことを記録すると、本番で意識する点も絞れます。
保護者のサポート:答えを教えるより、考えを引き出す
保護者が支援する際は、正しい意見を先に伝えるより、お子さまの考えの根拠を聞くことが役立ちます。「なぜそう思ったのか」「その方法で困る人はいないか」と問いかけると、本人が説明の不足に気づくきっかけになります。
家庭で扱う話題は、大きな国際問題に限りません。買い物で感じた価格の変化、地域の仕事、身近な情報の分かりにくさなども、社会の仕組みを考える入口になります。結論を急がず、どの事実を調べれば判断できそうかを一緒に考えてみてください。
文章そのものの評価は、学校の先生や指導者の助言も活用すると整理しやすくなります。家庭では、書く時間と落ち着ける環境を確保し、書き直しまで取り組めた点に目を向けましょう。本人が自分の言葉で試行錯誤できる余地を残すことが、継続的な学習を支えます。
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まとめ:合格答案へ向けて今日から始めること
山梨県立大学国際政策学部総合政策学科の小論文対策では、社会課題を知っている状態から、その仕組みを説明できる状態へ進むことが大切です。2025年度からは資料を根拠として使う姿勢を、2024年度からは国際的な背景と現場の問題を結びつける視点を学べます。
両年度の対策に通じるのは、設問の要求を整理し、原因に対応する解決策を具体化することです。担い手を挙げたら、その担い手が何を変えるのか、なぜ改善につながるのかまで説明しましょう。提案の数よりも、一つの提案を支える論理の確かさを重視してください。
次の学習では、まず一題を選び、書き始める前に各段落の役割をメモしてみましょう。書き終えたら、問いへの答えがそろっているか、根拠と意見が混ざっていないか、結論まで話がつながっているかを確認します。その後の書き直しが、自分の弱点を具体的な力へ変えていきます。
一人で読むと筋が通っているように見える文章も、他者には説明不足に映ることがあります。学校の先生や小論文の指導者に読んでもらい、伝わらなかった箇所を直してください。身近な疑問を調べ、書き、話す練習を積み重ねることが、入試で自分の考えを届ける土台になります。



