「高校受験の仕組みって?」「特色受験って何?私でも受けられる?」
本記事ではそんな疑問にお答えします!
高校受験は公立高校と私立高校で異なる仕組みがあり、それぞれに違った受験方法があります。この記事では、公立高校と私立高校の受験の仕組みについて解説します。
まずはそれぞれの基本についておさえ、受験に備えましょう!
記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
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公立高校受験の仕組み【都道府県ごとに異なる】
公立高校の受験と一口に言っても、公立高校の受験の仕組みは都道府県によって異なります。そのため、事前に受験する地域の仕組みがどうなっているか確認が必要です。
まずは、一般的な公立高校の受験方法の種類について解説します。
推薦選抜・特色選抜
公立高校にも推薦選抜を行っている高校があります。公立高校の推薦入試は中学校からの推薦が必要な場合が多く、主に面接や作文のみで合否が決定します。
一方、あまり聞いたことがないかもしれませんが特色選抜という受験の形式もあります。特色選抜は「スポーツ推薦」に代表されるような高校が設定した特色に合わせた選抜方法で、音楽や芸術、スポーツなどの分野で、優れた実績を持つ生徒が選抜されます。
特色選抜では中学校からの推薦は必要なく自己推薦で受験でき、学力テストは必要ない代わりに面接や作文などにより合否が決定するのが特徴です。ただし特色選抜を行っていない都道府県もあるため自分の学区がある都道府県で特色選抜を行っているか確認しておきましょう。
一般選抜(前期選抜)
一般的に「高校受験」といった場合、多くの人が受験する形式が一般選抜でしょう。一般選抜は学力テストを中心とした方法で、受験当日の試験結果のほかに、中学校の成績を基にした「内申点」も重要なポイントとなります。
公立高校では、前期選抜と後期選抜に分かれており、前期選抜の場合、2月に受験と合格発表を行う都道府県が多いでしょう。
二次選抜(二次募集・後期選抜)
二次選抜は前期選抜に不合格だった生徒や事情により受験できなかった生徒が受験できる受験形式で、一般的には二次募集や後期選抜と呼ばれます。一次選抜で定員割れが起きた高校が対象となり、一次選抜の合格発表の後に対象となる高校で募集があります。
また、一般選抜とは異なり、学力ではなく面接や作文などで合否が決まる場合があります。実施する高校や、試験や面接の方法が各高校で異なる場合があるため、公式ホームページ等で詳細を確認しておきましょう。
私立高校受験の仕組み【併願と3教科受験が特徴】
私立高校には推薦入試と一般入試、2つの受験方法があります。
また、私立高校では3教科受験が主流であり、公立高校とは受験内容が異なるため、しっかりと対策する必要があります。
推薦入試(単願・併願)
私立高校の推薦入試は、生徒が通っている中学校から推薦をもらい受験する入試です。この方法で受験する場合、その生徒の成績や学習態度からなる調査書(内申書)、推薦書に加え当日の試験や面接・作文などによって合否が決まり、公立高校の受験より先に合否が決まるのが特徴です。
また、推薦入試には単願と併願の2つの方法があります。単願は、1つの学校にだけ受験することで、合格したらその高校に入学することが条件です。併願は、2つ以上の学校に受験する方法で、合格するとそのうちのどちらか一方の学校に入学でき公立高校を受験する際の保険(滑り止め)として受験するのが一般的です。
推薦試験では、一般的に大きな失敗や受験できないといったトラブルがない限りきちんと受験すればほとんど合格すると言われています。
一般入試
一般入試は、試験の点数や面接などで合否が決まる一般的な受験方法です。私立高校の場合、英語・数学・国語の3教科受験が主流であり、ほぼ当日の試験結果で合否が決まります。また、中学校の調査書の内容が加味されることもありますが公立高校より割合は低いです。一般入試の合格率は学校によって異なりますが、推薦入試と比べると低くなります。
公立高校と私立高校の受験の違いとは
公立高校と私立高校の受験には、主に「内申点」と「学区」において違いがあります。
公立高校では、内申点が加点されることが特徴です。また、公立高校は学区内のみ受験が可能です。
公立高校は内申点が加点される
私立高校でも内申点で出願条件が指定され出願や合否に影響する場合がありますが、公立高校の受験においては内申点が受験当日のテストの結果に直接加点された結果で合否が決まることが大きな特徴です。
内申点とは各教科の評定(評価)を計算式によって点数化したもので、内申点の計算方法や内申点の対象となる時期もまた都道府県ごとに違いがあります。
内申点の基となる成績(通知表の評価)は成績だけでなく授業態度などによっても決まり、対象期間になってからすぐに対応するのは難しいため、早めに自分が受験する都道府県の内申点について対象期間と計算方法を確認しておきましょう。
公立高校は学区内のみ受験可能
公立高校の受験には、基本的に学区外からの受験ができないという制限があります。つまり、公立高校を受験するためには、自宅がその学校の学区内にあることが必要です。
「学区」というと、小中学校の時のイメージから近くの高校しか受験できないと思いがちですが、市立高校であればその市内、全県一学区であれば県内のどの高校でも受験できるといったように学区についても都道府県ごとに違いがあるため、受験できないと思っていた高校が実は同じ学区の場合もあります。そのため公立高校を受験する際には、事前に自宅がどの学校の学区内にあるかの確認が必要です。
まとめ
公立高校と私立高校の受験には大きな違いがあります。公立高校の受験においては、内申点が加点され、学区内からしか受験できないという制限があります。一方、私立高校では、内申点はなく、志願者の自由な意思で受験することができます。どちらの受験を選ぶにしても、しっかりと準備をして自分に合った学校を選ぶことが大切ですよ。