高校生必見!読書感想文の書き出しで差をつける5つの型m

高校生の読書感想文は「書き出し」で決まる!心をつかむ冒頭の作り方

読書感想文で最も難しいのは、実は「書き出し」です。多くの高校生が原稿用紙の前で手が止まり、「どうやって始めればいいのか分からない」と悩んでいます。実は、書き出しの良し悪しが読書感想文全体の印象を左右します。

なぜなら、読み手(先生や審査員)は最初の数行で「この感想文は読む価値があるか」を無意識に判断するからです。逆に言えば、書き出しで心をつかめば、その後の文章も好意的に読んでもらえる可能性が高まります。

本記事では、高校生が陥りがちな「ありきたりな書き出し」から脱却し、読み手の興味を引きつける冒頭の作り方を、具体例とともに徹底解説します。

なぜ書き出しで多くの高校生がつまずくのか

書き出しで悩む理由は明確です。それは「完璧な一文を最初から書こうとするから」です。多くの人は、書き出しを決めてから本文を書き始めようとしますが、これは順序が逆なのです。

プロの作家でさえ、書き出しは最後に書き直すことが多いといいます。なぜなら、全体を書き終えてから、最もふさわしい入り口が見えてくるからです。

まずは書き出しにこだわりすぎず、本論から書き始め、最後に冒頭を練り直すという方法も有効です。ただし、本記事では「最初から魅力的な書き出しを作るための型」をお伝えしますので、迷わず書き始められるようになります。

絶対に避けるべき「NG書き出し」3パターン

まず、評価を下げる典型的な書き出しパターンを知っておきましょう。

NGパターン1:「私はこの本を読んで〜と思いました」

この書き出しは無難ですが、あまりにも平凡で読み手の心に響きません。結論を最初に述べること自体は悪くありませんが、抽象的すぎて「だから何?」という印象を与えてしまいます。

NGパターン2:「この本のタイトルは〜で、著者は〜です」

書誌情報から始める書き出しは、レポートとしては正しいかもしれませんが、読書感想文では退屈です。読み手はあなたの感想や思考を知りたいのであって、事務的な情報を求めているわけではありません。

NGパターン3:「あらすじから始める」

「主人公の〜は、〜という設定で物語が始まります」というあらすじから入ると、読み手は「ネタバレを読まされている」という気分になり、興味が失われます。あらすじは必要最小限に留め、冒頭では使わないのが鉄則です。

読み手を引き込む書き出しの「5つの型」

ここからは、実際に使える効果的な書き出しの型を5つ紹介します。それぞれに具体例を示しますので、自分の書きたい内容に合った型を選んでください。

型1:「問いかけ」から始める

読み手に直接問いかける形で始めると、思わず考えてしまい、引き込まれます。

例:
「あなたは、大切な人を守るために嘘をつくことができますか? 私はこの本を読むまで、その問いに答えられませんでした。」

この型の強みは、読み手を当事者にすることです。「あなたなら?」と問われると、人は自然とその問題について考え始めます。そして、「筆者はどう答えたのだろう」と続きが気になるのです。

型2:「印象的なセリフ」を引用する

本の中で最も心に残ったセリフを冒頭に持ってくる方法です。

例:
「『夢を諦めるのは簡単だ。でも諦めなかった自分に会ってみたくないか?』 この言葉が、進路選択に悩んでいた私の背中を強く押しました。」

短くて力強いセリフを引用することで、読み手の興味を一気に引きつけられます。その後、なぜそのセリフが心に響いたのかを展開していけば、自然な流れが作れます。

型3:「自分の体験」から入る

本を読む前のあなたの状況や悩みを描写することで、共感を生み出します。

例:
「部活の大会で敗退し、三年間の努力が報われなかった夜、私は涙が止まりませんでした。そんな時、図書室で偶然手に取ったのがこの本でした。」

この型は、「本との運命的な出会い」を演出できます。読み手は「その本がどう救いになったのか」を知りたくなり、続きを読み進めます。

型4:「対比」で変化を示す

読む前と読んだ後の自分の変化を対比させて始める方法です。

例:
「以前の私は、失敗を恐れて新しいことに挑戦できない人間でした。しかし、この本を読んだ今、失敗は成長のチャンスだと心から思えるようになりました。」

「ビフォー・アフター」の構造は分かりやすく、読み手に「どんな本がそこまで変えたのか」という好奇心を抱かせます。

型5:「意外性」で驚かせる

一見本とは無関係に思える話から始め、後でつながりを明かす方法です。

例:
「私は昨日、スーパーで万引きをしている高校生を見かけました。警備員に声をかけるべきか、見て見ぬふりをすべきか。その瞬間、この本の主人公が直面したジレンマが蘇りました。」

この型は上級テクニックですが、うまく使えば強烈な印象を残せます。読み手は「どういうこと?」と混乱しながらも、説明を求めて読み進めてくれます。

書き出しを書く前にやるべき3つの準備

効果的な書き出しを作るには、事前準備が欠かせません。

準備1:感想文全体のテーマを一言で表す

あなたがこの読書感想文で最も伝えたいことは何ですか? 「挑戦することの大切さ」「友情の価値」「自分を信じる力」など、核となるテーマを明確にしましょう。書き出しは、このテーマへの入り口になります。

準備2:最も印象的だった場面を特定する

本の中で最も心が動いた場面を一つ選びます。その場面に関連するセリフ、描写、出来事が書き出しの素材になります。

準備3:読み手に何を感じてほしいか決める

書き出しで読み手にどんな感情を抱いてほしいですか? 「共感」「驚き」「好奇心」など、狙う感情を決めると、適切な型が選べます。

書き出しから本論へのスムーズなつなぎ方

魅力的な書き出しを作っても、そこから本論への接続が不自然だと、文章全体が台無しになります。

つなぎの鉄則:書き出しで提示した「問い」や「状況」に必ず答える

例えば、「問いかけ型」で始めた場合、次の段落で「その答えは、この本の〜というエピソードの中にありました」と続けます。「体験型」で始めた場合は、「そんな私を変えたのが、この本の〜という場面です」とつなげます。

書き出しと第二段落の間に論理的なつながりがあれば、読み手は迷わずあなたの思考を追えます。

実践例:書き出しのビフォー・アフター

実際の改善例を見てみましょう。

ビフォー(平凡な書き出し)
「私は夏休みの課題でこの本を読みました。とても感動的な内容で、勉強になりました。」

アフター(改善後)
「『なぜ生きるのか』という問いに、あなたは答えられますか? 高校二年生の私はずっとこの問いから逃げてきました。しかし、この本の主人公が死と向き合う姿を見て、初めて自分の人生と真剣に向き合う勇気をもらいました。」

改善後は、「問いかけ型」と「体験型」を組み合わせ、読み手を引き込む構成になっています。

書き出しで差がつく「言葉選び」のコツ

同じ内容でも、言葉選び次第で印象は大きく変わります。

コツ1:抽象的な言葉を避け、具体的に書く

×「とても悲しい気持ちになりました」
○「胸が締め付けられ、涙がこぼれそうになりました」

コツ2:「私」を主語にして主体性を示す

×「この本には感動的な場面が多い」
○「この本の〜という場面に、私は深く心を揺さぶられました」

コツ3:短文と長文を組み合わせてリズムを作る

短い文で注意を引き、長い文で説明を加えるとメリハリが生まれます。

時間がない時の「速攻書き出し」テンプレート

締め切りが迫っている時は、次のテンプレートをアレンジして使いましょう。

テンプレート:
「[本の中の印象的な場面・セリフ]。この一節が、[あなたの状況・悩み]を抱えていた私の心に突き刺さりました。」

例:
「『失敗を恐れるな。挑戦しない人生の方がよっぽど怖い』。この言葉が、進路選択で悩み、一歩を踏み出せずにいた私の心に突き刺さりました。」

このテンプレートなら、印象的な部分と自分の状況を当てはめるだけで、それなりに形になります。

まとめ:書き出しは「招待状」である

読書感想文の書き出しは、読み手をあなたの思考の世界へ招待する「招待状」です。魅力的な招待状を受け取れば、人は喜んで扉を開けてくれます。

本記事で紹介した5つの型を参考に、あなた自身の言葉で、心をつかむ書き出しを作ってください。完璧を求めず、まず書いてみること。そして、何度も読み返して磨きをかけることが上達の鍵です。

書き出しが決まれば、その後の文章も驚くほどスムーズに書けるようになります。自信を持って、一文目を書き始めましょう。


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