【高校受験国語】暗記で解けない長文読解!コツをつかんで得点アップ!

高校入試

高校受験で出題される国語問題の中でも、最も難しいのが「長文読解」です。

暗記も効かないし、文章を読み解くだけでなく文章に隠れた深い意味を読み取り、それに基づいて問題を解く必要があります。その上勉強方法もよく分からないため点数を上げにくいですよね。

そこで本記事では、高校受験に向けて長文読解のコツを紹介します。文章の見方や問題の解き方、注意すべきポイントなどを解説します!長文読解の苦手を克服して、高校受験での点数アップを目指しましょう。

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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高校受験国語の中でも最難関は長文読解

高校受験国語の中でも最も難しいのが長文読解問題です。

長文読解問題は、文章を正確に理解して問題に合わせた適切な解答を導き出す必要があります。しかし、文章が長く筆者が言いたいことを読み取るのが難しかったり、難解な単語や慣用句が多く含まれていたりするため、苦手と感じる人も多いのではないでしょうか。

長文読解で出題される文章の種類と勉強法

長文読解問題で出題されるのは論説文・小説文・随筆文などです。この3つの違いと理解するためのポイントについて見ていきましょう。

論説文

論説文は、テーマに対する筆者の主張や考えを論理的に述べた文章です。

論説文は論理的な文章であり主張や立場を述べることが多いため、筆者の主張を正確につかむのが重要です。

論説文の読み方は、まず「主張と、主張に対する根拠がどこにあるか」という関係をおさえておきましょう。

また、特に論説文では、段落に注意して読んでみましょう。「一つの段落は一つの話題」のため、段落ごとにどんなまとまった意味があるかをつかむのがポイントです。そのヒントとなるのが接続詞です。「しかし」なら反論、「なぜなら」なら主張に対する根拠を述べるんだな、というように接続詞によって大まかな話の流れが見えてきます。

小説文

小説文は物語を描いた文章です。

小説文では、文章の中に表れる人物同士の人間関係や心理状態、物語の背景についても理解が必要です。

また、小説文であれば人間関係や主人公の心情の変化といったところが重要になってきます。時系列に沿って物語を追い、登場人物の心理描写を読み取ることが大切です。

「心情なんてわからない」と思うかもしれませんが、問題として出題されるからには心情を読み取れるヒントは文章の中にあるはずです。小説文ではどんよりとした心模様を「分厚い雲が空を覆い」といったように表現するような、明確に言葉では表現されていない描写も多いため、細かい表現も読み落とさないようにしていきましょう。

随筆文

随筆文は、筆者の個人的な体験に対する考えや感情が込められた文章です。

「随筆」というと難しそうですが、いわゆる「エッセイ」とほとんど同じ意味であり、論説文や小説と違って構成やストーリー性などはあまりない場合が多いです。

論説文と違い、随筆文で見るのは筆者の感想や感情です。筆者が体験から「どういう理由で」「どう思ったのか」という点を理解するようにします。

記述問題で点数を取るコツ

「○○が書いてある箇所を抜き出しなさい」「筆者は○○についてどう感じたのか述べなさい」といった記述問題、限られた時間で長文から正解を見つけ出すのが難しいですよね。しかし、基本的なルールとコツをいくつか覚えておけば記述問題でも点数が取りやすくなります。

解答のルールを覚える

まず、解答のルールを覚えましょう。例えば、「〇〇文字以内で」といったように文字数制限がある場合には、指定された文字数以内で解答をする必要があるため、指定文字数に近くなければ不正解の可能性が高いでしょう。ほかにも「一文を抜き出しなさい」といった問題であれば、文章の途中から書く・文章を勝手に書き換える・自分で内容をまとめる、などはしてはいけません。

また、「なぜ」と問われたら「~(だ)から」、「どういう人・こと」かと問われたら「○○という人・こと」と答えるといったルールがあり、その形にならない答えは不正解の可能性が高いでしょう。

出題文から解答を探す

次に、出題文からどうやって解答を探すかについてです。問題文をよく見て、問題の要点を把握した上で解答を探す必要があります。要点としては出題文の中によく出てくるキーワード、形を変えて何度も出てくる主張などが挙げられます。

ほかには「これ」「その」といった指示語の内容を問われていたら答えは必ずその指示語の少し前にある、といった基本的な解答の探し方もあります。

長文を読むのが苦手で探せない…という場合は、関係なさそうなところを軽く線で消しておく・括弧で囲っておくという方法もあります。これは英語で役立つ方法ですが、国語でも必要な部分を探しやすくするために使えます。

また、やってしまいがちな失敗が、答えを考えているうちに何について聞かれているのか分からなくなり問題の指示とずれた解答をしてしまうパターンです。問題文をよく読んで「何について」「どうやって(抜き出す・まとめる・自分の考えを述べる)」答えるべきなのかをよく確認しておきましょう。

間違えた問題の解説をじっくり復習する

問題を解き終わったら、間違えた問題の解説を読んでじっくり復習しましょう。解説にはその解答になる理由が合わせて書かれていますので、解説を読んでおくと解き方のコツがつかめるようになります。解答を見つける方法や答え方について改めて確認することで、次回以降の問題にも活かしていきましょう。

問題を解く際に合わせて見直したいのが時間配分です。長文読解を解くのにかかった時間を測ってみて、もし長文読解が苦手で時間がかかるようであれば他の得意な問題を早めに解くようにして長文読解を解く時間を確保するようにしましょう。

ほかにも途中で長文読解が出てきたら一旦飛ばして他の問題を解く、一旦選択肢の問題だけ答えておいて時間のかかりそうな設問は後から解くといった作戦も使うとよいかもしれません。

まとめ

長文読解というと、「勉強しにくい」「元々国語力がないと点数を取るのは無理」と思ってしまいがちですが、問題であるからには誰もが正解と思う理由がある答えが見つけられるはずです。そのため、答えの探し方のコツをつかめば国語が苦手でも点数が取れるようになりますよ。

この記事を参考に長文読解に挑戦して、点数アップに役立ててくださいね。

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