【薬学類・高大院接続入試】金沢大学 令和7年度~令和5年度 小論文過去問題と概要

小論文過去問題

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴27年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。

2020年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となる。過去3年間で国公立大学合格85名。

高1から入会者は国公立大学合格率93%

高2から入会者は国公立大学合格率86%

高3の4月から入会者は国公立大学合格率73%

スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします

小論文過去問題

R7年度 医薬保健学域薬学類

サプリメントとは、ビタミンやミネラル、アミノ酸など、特定の成分を濃縮し、錠剤やカプセル状などにしたものです。サプリメントの利用状況は年々増加しており、厚生労働省によると、約3割の人がサプリメントを利用しているという調査結果があります。
あなたは、「サプリメントを飲もうと思っているが、どう思う?」と祖母から相談されました。金沢大学の薬学類に入学し、大学院までの進学を目指している者として、サプリメントを服用することの利点と欠点をそれぞれ複数挙げた上で、祖母に対してどのように答えるか、あなたの考えを800字以内で述べなさい。なお、アルファベットや数字も1文字とします。

R6年度 医薬保健学域薬学類

顧みられない熱帯病 (Neglected Tropical Diseases、NTDs)は発展途上国で流行している 20種類の疾患で、その地域の人々の生活を脅かしています。多くの患者が貧困であるため、新薬の開発に成功したとしても、製薬企業にとって採算の合わない市場と言われています。しかし、近年、人道的観点などからNTDsの制圧は世界的に重要な課題と認識されるようになり、様々な支援・協力の枠組みが形成され始めています。持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals、SDGs)の目標3 (すべての人に健康と福祉を)にも、このような病気の根絶が掲げられています。
あなたは、製薬企業に勤める創薬研究の責任者で、今後、開発する医薬品を選択しなければならない立場にあるとします。現在、社内に NTDs の治療に有効性が期待できる化合物Aと、世界中に多くの患者が存在し、製薬企業が将来の医薬品開発を進めるのに必要な高い収益が見込める疾患を対象とした化合物Bがあります。社内状況からいずれか一つを開発品として選択しなければなりません。あなたはどちらを選択しますか。その理由とともに800字以内で記述しなさい。
なお、数字やアルファベットも1文字とします。あなたがどちらを選択してその選択そのものは採点に影響しません。

R5年度 医薬保健学域薬学類

薬学類・高大院接続入試では、将来、薬学関連の教員・研究者として世界をリードする最先端研究を行いながら、次代の人材育成に積極的に取り組むことを目指す人を求めています。その教育の一環とて、入学後1年次から各研究室の研究に触れる機会が用意されるとともに、3年次から研究室を選んで卒業
研究を開始するカリキュラムとなっており、研究を重視しています。
「研究」とはどういうものか、例を挙げてあなたの描くイメージを自由に述べるとともに、あなたが本学の教授になったとして、研究への関心を高めるために学生をどのように指導するか、その方法や工夫を述べなさい。なお、全体で800字以内とし、数字やアルファベット、句読点や記号も1文字とします。
[補足]
金沢大学薬学系には現在15の研究室があり、各研究室では教員が大学院生および配属された卒業研究生(学類生)とともに独自の研究を行っています。

出題意図

R7年度 医薬保健学域薬学類

問われている医療・医薬品などに関連する社会的課題を的確に理解 判断したうえで、その課題に対する自分の考えを論理的に構築し、それを適切な文章で明確に表現できる能力を問うものである。取り上げた社会的課題に対しては多様な考え方があり、絶対的な正解を問うものではない。

R6年度 医薬保健学域薬学類

問われている医療・医薬品などに関連する社会的課題を的確に理解 判断したうえで、その課題に対する自分の考えを論理的に構築し、それを適切な文章で明確に表現できる能力を問うものである。取り上げた社会的課題に対しては多様な考え方があり、絶対的な正解を問うものではない。

R5年度 医薬保健学域薬学類

問われている医療・医薬品などに関連する社会的課題を的確に理解 判断したうえで、その課題に対する自分の考えを論理的に構築し、それを適切な文章で明確に表現できる能力を問うものである。取り上げた社会的課題に対しては多様な考え方があり, 絶対的な正解を問うものではない。

学部学科、コース

融合学域先導学類 

先導学類では、地球規模で急速に起こっている社会の変容や科学の進展を的確に踏まえた上で、表出する複層的な諸課題に関し、人文科学・社会科学・自然科学等の多様な知見を活用しながらその解決に取り組むとともに、新たな「知」を社会へ展開する意欲と素養を身につけた社会変革を先導する人材の育成を目指す。

融合学域観光デザイン学類 

観光デザイン学類では、地球規模で急速に起こっている社会の変容や価値の共感を的確に踏まえた上で、わが国の観光産業の諸課題に関し、人文科学・社会科学・自然科学等の多様な知見を活用しながらその解決に取り組むとともに、Society5.0や新たな日常に対応し、多核連携型の国際観光立国を見据えた新たな観光価値をデザインする人材の育成を目指す。

融合学域スマート創成科学類 

スマート創成科学類では、地球規模で急速に起こっている社会の変容や技術の飛躍を的確に踏まえた上で、表出する多様な未来の諸課題に関し、人文科学・社会科学・自然科学等の多様な知見を活用しながらその解決に取り組むとともに、仮想と現実の高度な融合を活用して持続可能なスマートシティを見据えた未来の科学を創成する人材の養成を目指す。

人間社会学域人文学類 

人文学類は、「心理学」「現代社会・人間学」「考古学・文化資源学」「歴史学」「日本・中国言語文化学」「欧米言語文化学」「言語科学」の7プログラムを設けている。
 学生は2年次にプログラムに所属し、プログラム内で提示される「標準的履修モデル」を参考にしつつ、関心に合わせて主体的に専門の学びを設計する。標準的履修モデルには、従来からの専門分野を元にした履修モデルだけでなく、これまで立てることのできなかった学際的な新規領域もモデルとして設定されている。

人間社会学域法学類 

法学類は、以下の3コースを設置している。
公共法政策コースでは、法律と行政・社会の関係について理解し、行政・公共部門で活躍できる人材を育成する。行政活動において重要な法律や制度、また政策や政治の過程について学ぶ。
企業関係法コースでは、企業の経済活動の基本ルールを定めた法律について理解し、主に企業で活躍できる人材を育成する。民法や商法などの法律や企業活動から生じる法的問題について学ぶ。
総合法学コースでは、法学の基礎を確実に理解し、ロースクール等の大学院進学後に法曹や研究者として活躍できる人材を育成する。法学の体系や法の理念・歴史などの確実な基礎力をもって先端領域について学ぶ。

人間社会学域経済学類 

経済学類は、以下の2コースを設置している。
エコノミクスコースでは、経済学の基礎理論を前提とし、応用的理論や計量的手法を学ぶと同時に、政策の具体的諸分野に関して政策の枠組み、現状分析、政策課題などを学ぶ。
グローバル・マネジメントコースでは、組織マネジメント系科目群および財務・金融系科目群の履修のほか、営利・非営利の企業活動におけるPlan→Do→Check→Actionのマネジメントサイクルの全体像および各局面について学習する。

人間社会学域学校教育学類 

学校教育学類共同教員養成課程(富山大学との共同教育課程)では、金沢大学と富山大学が共同で現代の教育課題に対応する先進的科目を開設することによって、実践的指導力を持ったこれからの教員の養成を目指す。また、複雑で多様化する時代に生きる子どもたちと向き合うためには、子どもたちに共感する感性や、支援する能力が欠かせないため、知識や技能だけでなく、大学を超えて多様な仲間や考え方に触れ、他者に共感する感性を養うことを重視する。多様な物事を「比較」する視点を持ち、教育上の問題を客観的に理解し、適切な支援を行う能力を備えた教員を育成していく。

人間社会学域地域創造学類 

地域創造学類では、誰もがいきいきと安心して暮らせる社会を育てるリーダーの育成を目指す。地域と地域のさまざまな問題を理解し専門的知識を修得する地域課題科目群(人と自然の共生、地域協働、共生社会の3プログラム)と、自分の将来像を意識し地域づくりのリーダーとしての素養を修得する地域創造科目群(公共政策、地域マネジメントの2プログラム)から、自分の興味・関心のあるプログラムを1つずつ選択的に学修する。
人と自然の共生プログラムでは、複雑化する地域課題を、水・土・生物、衣食住・文化、産業・政策などから多面的に分析し解決する知識と方法を学ぶ。
地域協働プログラムでは、歴史、文化、交通網、町並み、景観などが重なり合う地域空間を理解し地域活性化に協働して取り組む方法を学ぶ。
共生社会プログラムでは、少子高齢化とグローバル化が進む地域で暮らす多様な人びとのニーズを理解し誰もが生き生きと暮らせる地域づくりを学ぶ。
公共政策プログラムでは、地域課題に公共の立場で関わるための総合性と専門性を身につける。
地域マネジメントプログラムでは、地域の特性やニーズを適切に把握し、民間の立場から産業や雇用を創出するプロセスや戦略について学ぶ。

人間社会学域国際学類 

国際学類では、異文化理解・共生という課題に応えるため、日本と国際社会を多面的・総合的にとらえる。以下の3系に分類される10のプログラムが存在し、Eがついたものは英語で開講されている科目のみを履修して修了できる。
国際関係・国際協力系には、グローバル時代のさまざまな問題について多角的に学び、国際協力や持続可能な開発への道筋を探求するために、国際政治、国際政治E、国際経済、国際経済Eの各プログラムが設置されている。
地域研究系には、世界の各地域をめぐる歴史・文化・社会について広範な知識と深い理解を身につけることを目的として、英語圏研究、英語圏研究E、ヨーロッパ圏研究、アジア・日本研究の各プログラムが設置されている。
インクルーシブ社会構築系には、ダイバーシティ社会の創成に寄与できる国際人や、グローバル時代に必要な実践力のある日本語教師を育成するために、グローバルDEI、日本語教育の各プログラムが設置されている。

理工学域数物科学類 

数物科学類では、「数学」「応用数理」「計算科学」「物理学」の4つの分野を有機的に総合した教育・研究を行っており、以下の4つのプログラムからなる。各プログラムには定員がなく、年次進行に沿って、自分の興味・関心に合わせた学修が可能である。具体的には、2年次に2つの基礎プログラム群(数学系基礎、物理学系基礎)からいずれかを選択し、3年次以降は以下の4つの発展プログラム群から1つを選択し履修する。
数学発展プログラムでは、代数学・幾何学・解析学の基礎を学ぶ。
応用数理発展プログラムでは、数学とプログラミングの技術を駆使して、数値解析や基礎数理の分野を学ぶ。
計算科学発展プログラムでは、自然現象を理解するための物理学と、シミュレーションをバランスよく学ぶ。
物理学発展プログラムでは、講義と連携した演習、実験や課題研究を通して物理学を深く学ぶ。

理工学域物質化学類 

物質化学類では、現代社会の諸問題を解決できる創造力と技術力を身につけた優れた研究者・技術者を養成するための各種「プログラム」を設置する。「先端化学コア」「応用化学コア」の2つのコアプログラムで基礎学力を修得後、主題ごとに体系化された6つのアドバンストプログラム、「先端解析化学」「分子創成化学」「ナノ超分子化学」「創エネルギー化学」「グリーン・サステイナブルケミストリー」「マテリアルサイエンス」から複数のプログラムを選択履修することで、化学の基本原理の探求と応用技術の創造に挑戦する力を身につける。

理工学域機械工学類 

機械工学類は以下の3コース制。
機械創造コースでは、レーザー、光、素材特性などを利用したナノレベルの加工や3次元造形技術の開発、マイクロマシン、ロボットを応用した生産システム、低環境負荷生産システムなどの設計に携わり、従来の概念を超えた革新的な機械を創造できる人材を育成する。
②機械数理コースでは、機械の知能化、高機能化を目的とした計算機援用技法、レーザーや光を用いた先進計測、人工知能応用技術などに携わり、新しい工学分野の開拓に挑戦して斬新なアイデアを意欲的に創生する人材を育てる。
③エネルギー機械コースでは、新エネルギーの実用化、高効率でクリーンなエンジンの開発、省エネルギーで新しい空調技術など、安全で低環境負荷なエネルギーシステムを実現する機械工学分野を開拓し、持続可能社会の構築と発展に貢献する人材を育てる。

理工学域フロンティア工学類 

フロンティア工学類では、さまざまな工学の知識や技を組み合わせて、グローバルな観点から工学の飛躍的な発展と近未来社会の創造をけん引するための能力を育む。コース制を採用せず、機械工学、電子情報工学、化学工学を基盤とし、境界・融合領域に関わる複数のプログラムを組み合わせて学ぶことにより、ロボティクス、航空宇宙、高度センシング、ナノテクノロジー、新機能性材料などの先進分野から医療福祉・生活支援機器、化学製品など社会の調和と発展を支える分野まで、従来の工学の枠を超えた未踏領域(=フロンティア)におけるイノベーションを起こす人材の育成を目指す。

理工学域電子情報通信学類 

電子情報通信学類では、新分野開拓に挑戦する電気・電子・情報・通信の技術者を養成することを目指す。以下の2コース制。
電気電子コースでは、電気電子分野の基礎学問を学習した上で、電気エネルギー、半導体・材料、電子・光素子、集積回路、制御・計測、信号処理にかかわる最先端の技術の基礎知識を取得し、持続的発展可能な未来社会構築に貢献できる人材の育成を目指す。
情報通信コースでは、情報科学・メディア処理・通信に関わる新システムの開発・設計・構築・管理・運用に必要な知識と技術を身につけ、創意工夫し新分野を開拓していくことができる技術者と研究者の養成を目指す。これらを通して、高度専門人材(デジタル人材)を育成する。

理工学域地球社会基盤学類 

地球社会基盤学類は、工学系と理学系が融合してできた新しい学類で、地球を取り巻く自然現象を多角的に解明すること、そして魅力ある環境・まちづくりを実現することを目指す。以下の3つのコースからなる。
地球惑星科学コースでは、多分野にわたる地球惑星科学の講義で知識を身につけ、国内有数の最先端分析機器を用いた室内実験で分析法を学び、野外実習により自然調査の基礎を習得する。
土木防災コースでは、社会基盤の構築、長寿命化、自然災害に対する強靭化に取り組む人材の育成を目指す。理論と実験、数値解析などの学習をする。
環境都市コースでは、都市・地域に関わる社会活動の調査・計画や環境の維持と廃棄物の処理・再生に必要となる知識・技術・能力を育む。

理工学域生命理工学類 

生命理工学類では、理工における生命関連の分野を結集することにより、生命の探究と利用において革新的な進展をもたらし、近未来社会を切り開く人材の育成を目指す。以下の3つのコースからなる。
生物科学コースでは、生物学を基盤としてあらゆる生命現象の系統的な解明を目指す。
海洋生物資源コースでは、海洋圏と陸圏を対象に、生命・環境・資源に関わる問題の解決を目指す。
バイオ工学コースでは、微生物をはじめとする各種生物の産業応用と技術開発を目指す。

医薬保健学域医学類 

医学類では、医学に対する興味、幅広い教養、豊かな感性と人間性への深い洞察力を持ち、コミュニケーション能力を備えた、患者中心の全人的医療ができる能力を養う。

医薬保健学域薬学類<6年制> 

薬学類では、薬学関連の知識・技能・態度を修得した上で、人類が抱える健康や医療に関わる諸課題の解決に挑戦し、持続可能社会の実現に貢献できる、多様な専門性を身につけた薬学高度専門人材の育成を目指す。

医薬保健学域医薬科学類<4年制> 

医薬科学類では、次代の先進医療や画期的新薬開発に寄与するイノベイティブな生命医科学研究者、創薬科学研究者を養成する。

医薬保健学域保健学類 

保健学類では、人類の保健・医療・福祉の発展に寄与する「保健学のプロ」を育成する。以下の5専攻制。
看護学専攻では、履修系列を基礎看護学、成人看護学、老年・リハビリテーション看護学、精神看護学、母性看護学、小児看護学、在宅看護学、公衆衛生看護学の8つの領域を中心としている。
診療放射線技術学専攻では、医学、薬学、理工学、放射線に関連した基礎教育をもとに、最先端の医療知識と技術を身につけた放射線技術者を育成する。
検査技術科学専攻では、病気の原因を探り、治療の効果を判定する専門知識と技術を学ぶ。医療現場での実習を通して、専門技術者としての仕事や医療チームの一員としての責任も学ぶ。
理学療法学専攻では、障害のある人に対して理学療法の治療技術を生かし、機能の改善と予防を行うリハビリテーション医療のなかでの重要な役割を果たす人材を育成する。
作業療法学専攻では、リハビリテーション医療の実習を通じて作業療法のスペシャリストを育成する。

所在地・アクセス

金沢大学のHPこちら

   入試情報こちら

角間キャンパス
石川県金沢市角間町
「金沢」駅からバス『金沢大学自然研前』下車 約25分
「金沢」駅からバス『金沢大学中央』下車 約25分
「金沢」駅からバス『金沢大学』下車 約35分
宝町キャンパス
石川県金沢市宝町13-1
「金沢」駅からバス『小立野』下車 約10分
鶴間キャンパス
石川県金沢市小立野5-11-80
「金沢」駅からバス『小立野』下車 約10分
スカイメソッド小論文対策の動画プレゼント!
無料LINE登録で動画を受け取る