【推薦入試】高知工科大学 経済・マネジメント学群(小論文過去問題解説)

推薦入試

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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高知工科大学 経済・マネジメント学群の小論文対策

【令和5年 総合型選抜 90分】

第1問 次の図は、小学校児童の体力と親の運動嗜好との関係を示したものである。この図から読み取ることができる子どもの体力と親の運動嗜好との関係について、200字以内で説明せよ。

著作権の関係で図は掲載なし

出典:長野真弓・足立稔 著「親の運動嗜好と子どもの体力との関連性の検討」日本発育発達学会、発育発達研究第78号、31項

第2問 次の図は、公立小学校児童における年間の学習塾費と学校外スポツ支出の推移を表したものである。図から読み取ることができる学習塾費と学校外スポーツ支出の変化について説明し、その変化をもたらしたと考えられる要因についてあなたの考えを論述せよ。なお、論述には「スポーツの産業化」という語句を用い、600字以内で論述すること。

出典:清水紀宏著「子どものスポーツ格差—体力二極化の原因を問う」大修館書店、2021年、25項

小論文過去問題解説

第1問 図を見ると、子どもの体力と親の運動嗜好との関係には何らかの傾向が示されている可能性があります。体力が向上するにつれて、親の運動嗜好も向上するのか、あるいは逆に、親の運動嗜好が高い場合、子どもの体力も高まるのか、などを注意深く観察します。

また、図の傾向を示すパターンがある場合、それがどれほど強い関連性を持っているのかを考えます。例えば、体力が向上すると親の運動嗜好も必ずしも向上するわけではなく、傾向があってもばらつきがある可能性があります。そのばらつきや外れ値も確認します。

最後に、図の著者が指摘しているポイントや論文の主張を考慮しながら、体力と親の運動嗜好の関係について自分の言葉で簡潔にまとめます。考察の際には、「なぜそのような傾向が見られるのか」や「何がこの関係に影響を与えているのか」にも注意を払います。

第2問 図を見ると、学習塾費と学校外スポーツ支出についての推移が示されています。時系列の変化を確認し、それに基づいてどのような傾向があるのかを把握します。たとえば、特定の年度や期間に支出が増減している場合、それに注目します。

次に、学習塾費と学校外スポーツ支出の変化について説明します。例えば、どちらか一方が増加している場合、それがなぜ起きているのかを考えます。また、両者が同時に増減している場合には、その関連性や要因を探ります。

「スポーツの産業化」という語句を用いながら、変化の背後にある要因に焦点を当てます。スポーツの産業化が進む中で、児童の学校外スポーツ支出が増加している理由や、それによって学習塾費への影響がどのように生じているのかを考えます。たとえば、競技レベルの向上やスポーツイベントの商業化が、親のスポーツ支出に影響を与えている可能性があります。

最後に、考察を締めくくる際には、これらの変化が子どもたちや家庭に与える影響にも触れながら、簡潔かつ明確に論じます。

第3問 

設問(1)

  1. 個人と全体の利益の対立: 社会的ジレンマは、一人ひとりが合理的な判断を下す場面で、個人の合理的な選択が集まると全体の利益が損なわれる状態です。
  2. 協力と自己利益の衝突: 個々の合理的な行動が、全体の協力を難しくする結果を生む状態であり、これが社会的ジレンマです。

設問(2)

  1. 身近な例の選定: 自分の経験や身の回りで見聞きした中で、個人と全体の利益が対立する場面を考えます。
  2. 対立の要素: 選んだ例がどのように個人の合理的な行動が集まると全体に不利益をもたらすかを明確にします。
  3. 解決策の提案: その社会的ジレンマを解決するために、どのようなアプローチや変革が考えられるかを検討します。

高知工科大学の所在地・アクセス

所在地アクセス
香美キャンパス
高知県香美市土佐山田町宮ノ口185
JR土讃線「土佐山田」駅 下車、
バス(高知工科大学行き)で約10分
永国寺キャンパス
高知県高知市永国寺町2の22
JR土讃線「高知」駅下車、徒歩約15分

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高知工科大学の入試傾向

高知工科大学の入試傾向は、以下のような特徴があります。

偏差値が学群ごとに異なり、競争率が高いため、高い得点が求められます。得点率の目標は6~7割前後で、合格最低点もほぼ7割前後となっています。倍率も高く、前期日程・後期日程ともに競争が激しい状況です。

入試方式は前期日程ではA方式・B方式、後期日程ではA方式が主要な採用方式とされています。入試方式ごとに配点率が異なるため、対策を計画的に行う必要があります。

対策ポイントとしては、基本事項の確認と基礎のマスターが大切で、難問に取り組む前にしっかりとした基礎を築くことが重要です。また、過去問演習を通じて出題傾向に慣れ、模擬試験を受験して実戦力を養うことが勉強の効果を高める手段となります。

個別学力検査の必須科目には特に重点的に対策を行い、志望学群に合わせた計画的な勉強を進めましょう。高知工科大学の入試は競争が激しいため、着実な計画と努力が必要です。目標に向かって頑張りましょう。

高知工科大学の募集コース

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システム工学群(定員数:170人)

これからの「ものづくり」をトータルに追究し、未来社会の基盤構築に貢献するため、機械、航空宇宙、電子・光、建築・都市デザインに「エネルギー」を加えました。
機械を動かすにも、都市基盤を構築・維持するにも、情報通信を活用するにも、エネルギーが不可欠です。特に原油や天然ガスなどの地下資源に恵まれない我が国では、自然エネルギーも含めた広汎かつ先駆的なエネルギー開発のための研究が強く求められています。本学群では、こうした時代の要請に応え、「ものづくり」のメインストリームを占める5つの専攻が手を携えながら、各専攻の枠組みに過度に縛られることなく「境界領域」における技術開発を進め、より安心・安全・快適かつ環境に負荷をかけない社会づくりに貢献する新たな「基盤工学」の創造をめざします。

知能機械工学専攻

高度に知能化された機械システムを構築するには、機械技術にメカトロニクスやコンピュータ応用の技術を組み合わせることが必要です。次世代におけるものづくり技術で社会に貢献できる人材をめざします。

航空宇宙工学専攻

人間が活躍する場所は、この地球上から空へ、そして宇宙へと広がっています。本専攻では、航空機、ロケット、人工衛星など、きわめて高度な設計・製造技術が要求される分野で活躍できる技術者をめざします。

エネルギー工学専攻

効率的なエネルギーの生成およびその管理は重要な課題です。機械工学、電気工学、システム工学などを融合し、次世代エネルギーシステム構築およびエネルギーマネジメントのできる人材をめざします。

電子・光工学専攻

スマートフォンなどの高機能端末、高品質で安定的な情報通信など、高度情報化社会では電子および光技術が不可欠です。本専攻では電子工学と光エレクトロニクス技術を身につけ、あらゆる分野で活躍できる人材をめざします。

建築・都市デザイン専攻

「安全・安心、そして心豊かな未来社会の創造」をめざします。意匠設計や構造設計を学び、ソフト・ハード両面から人々が快適に暮らすための建築や環境・生活のシステムをデザインできる能力を養います。

理工学群(定員数:90人)

物理学、化学、生物学分野の多彩な領域で融合的研究・教育を推進してきた理工学群。「応用物理」、「機能化学」、「生命情報」の3専攻体制で、「理+工」ではなく「理×工」での深化を実現し、理学的知識と工学的センスを兼ね備えた「総合力のある人材」となることをめざしています。自然界の成り立ちの根源を、数学的言語を用いて探る「理学(Science)」。世界の合理的理解に基づいて人間の利益となる技術の開発をめざす「工学(Engineering)」。この二つは、その内在的価値観の相違に基づく緊張をはらみつつ、相互に相手を必要とする補完関係にあります。これから科学技術の研究開発に携わるものにとって、この両方の価値観に触れて、各自がそれらを包含するより高い認識をめざすことは、個々の学問の技術的側面の習得と並んで、今後必須となるはずです。

応用物理専攻

物理学を基礎に、材料科学、デバイス工学、シミュレーション物理などの応用物理学を学びます。幅広い融合分野への物理学的素養に立脚した展開力を身につけ、製造業を中心としたさまざまな業界の企画開発、製造、技術営業部門などでの活躍が期待されます。

機能化学専攻

有機化学、無機化学、物理化学、高分子化学など化学分野の基礎科目をベースに、新規な機能性材料の開発やその基礎原理の解明に必要な知識を学びます。化学分野を超えて物理・生命科学分野などの他分野にも跨がった最先端の研究・開発を実践できる人材をめざします。

生命情報専攻

複雑な生物システムは、生命が持つ情報が基盤となっています。生命情報専攻では、生命現象のさまざまな階層や局面で機能する生命情報のしくみとそれを読み解くための技術を学び、社会の持続可能な発展に貢献できる広い視野をもった人材の育成をめざします。

情報学群(定員数:100人)

情報技術の明日を拓き、情報社会の未来をデザインする先端研究を進めるとともに、情報技術の本質を理解し、大胆で柔軟な発想力を育む教育によって、情報学の未来を担うことのできる技術者・研究開発者になることをめざします。
各専攻分野のプロフェッショナルをめざすための専門科目群は、基本的に3つの階層で構成されています。「専門基礎科目群」によって、その後の専門科目を理解する上で必要な基礎知識を身につけ、次に3つの専攻それぞれの中心的な科目を配置した「専門発展科目群」でプロフェッショナルとしての専門性を養います。さらに「専攻領域科目群」でそれまでに学んだことをより深く理解し専門領域を究めるための実験や、卒業研究などを行います。この一連の学びが、学年次によって分離されることなく、4年間の一貫的・体系的な教育プログラムを形成していることも、本学群の教育の特長です。学生たちは、1年次から専門科目を履修することで、各専攻の専門分野の魅力を知り、将来、どの分野を専攻するか、比較検討しながら選択できます。

情報と人間専攻

情報とメディア専攻

情報通信専攻

コンピュータサイエンス専攻

AI・コンピュータ科学専攻

コンピュータ科学の基本概念をしっかりと学びつつ、現在のAIという技術を学びながら、さらに将来発展する技術に対応できる知識を習得します。それらによりコンピュータの新たな可能性を拓くことができるIT技術者をめざします。

サイバーリアリティ専攻

コンピュータ科学の基本概念を学びつつ、特にサイバー空間を支えるネットワーク・セキュリティ技術について深く学び、VRやサイバーフィジカル空間を中心としたメディア技術を習得します。それにより将来のサイバーリアリティを支えるIT技術者をめざします。

脳情報・心理情報学専攻

コンピュータ科学の基礎を学ぶと同時に、脳活動計測、心理実験、生体計測などの実践的な技法を通じて人間について理解を深め、脳情報学、心理情報学を習得します。それにより人に優しい情報通信技術の開発に貢献できる技術者をめざします。

経済・マネジメント学群(定員数:160人)

これまで取り組んできた企業・起業・行政などでの実践的経営といった経営学が主として取り扱う分野に加え、経済政策や地域政策など経済学が取り扱う分野も対象とし、さらには心理学や生物学などの先端研究成果を大胆に取り入れながら、人間の行動や社会現象のメカニズムの解明を進め、社会を良くする革新的な学問領域を創造。その相乗効果・統合効果を最大限に活用することにより、現代社会が抱える複雑な諸課題を理解し、解決するために、社会システムの設計と高度なマネジメント能力を習得し、さまざまな専門領域で力を発揮できる人材が育つことをめざします。

人間行動専攻

経済学、経営学に加え、社会科学と生物学の融合系の科目、心理学系の科目、経済的・社会的状況に応じた人間の実際の行動に関する科目を学ぶとともに、実験経済学など実験系の科目について基礎から専門まで習得します。

経済政策専攻

経済学、経営学に加え、生物学との融合系科目や心理学系科目、人間の行動に関する科目など幅広く学ぶとともに、労働政策や公共経済学などの政策系の学術分野との統合による制度設計や経済政策を習得します。

スポーツマネジメント専攻

経営学の観点でスポーツの在り方を考えるスポーツ経営学、スポーツ社会学、スポーツ産業論やスポーツマーケティングなどの専門科目を習得し、スポーツの選手、指導者、あるいはスポーツ経営や地域経営を担う人材をめざします。

企業・起業マネジメント専攻

経営学分野の中心である経営戦略論、組織論、マーケティング論、簿記・会計学、金融論などを習得し、企業経営や起業において、新たなイノベーションの担い手となって組織経営を創造し、新しい価値創造を実現できる人材をめざします。

国際経済マネジメント専攻

地域と地域の人々を理解し、つながりを実感できる科目や豊かな国際感覚を養う各種経済系・経営系科目、英語でのグループ演習や実践的な英語による教育、海外の大学での研修(留学)を奨励し、「グロ・ナ・カル」※な視点を醸成します。
※地球(グローバル)、国(ナショナル)、地域(ローカル)

数理経済マネジメント専攻

経済学、経営学の科目に加えて、高等数学や数理経済に関わる科目、数学の教職をめざす学生は教職科目に指定された科目にも取り組みます。数学分野に偏ることなく、社会における応用分野や具体的な貢献方法について学びます。

地域・行政システム専攻

地域経営戦略やマーケティング論、地域社会経済の活性化に有用な産業論、地域産業振興論、経済に関わる制度設計に必要な科目を習得し、地域経営、行政経営を俯瞰的に捉え、社会システムを創造、マネジメントできる人材をめざします。

データ&イノベーション学群(定員数:60人)2024年4月設置予定

工学的視点と社会に対する俯瞰的な視野の両方を兼ね備えた文理統合型の人材を育成します。次世代ICT技術をツールとして使いこなし、既存のシステムやビジネスモデルの改変に貢献できる人材は、企業や行政機関の様々な部署において活躍できます。

【ビジネス力】
商学4分野(経営、マーケティング、会計、ファイナンス)の基礎的理解に基づいて、将来にわたってビジネス力向上の意欲をもち、課題解決・価値創造に挑戦し続けることができる力

【データ活用力】
ICT、機械学習などデータに関わる基盤技術の根本を理解しており、様々なデータの時代に即した活用法を学び続け実践できる力

【次世代技術活用力】
工学の根本を理解しており、次世代技術を学び続け活用できる力

AI・データサイエンス専攻 2024年4月設置予定

デジタルイノベーション専攻 2024年4月設置予定

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