【推薦入試】高知県立大学 健康栄養学部 健康栄養学科(小論文過去問題解説)

推薦入試

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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高知県立大学 健康栄養学部 健康栄養学科の小論文対策

【令和5年 学校推薦型選抜】

問 現在、世界では約8億人が飢餓に苦しんでいる一方で、生産された食料の約3分の1が廃棄されているといわれている。SDGs(持続可能な開発目標)のターゲットの1つに、「2030年までに小売り消費レベルにおける世界全体の1人当たりの食料廃棄を半減させる」と明記されるなど、 全世界的に食品ロス削減への取り組みが進められている。
日本でも食品ロス量を、2000年度に比較し、2030年度までに半減させる目標を設定している。表は、日本の家庭系食品ロス量の年次推移と2030年度の目標量を示している。図1は、日本における食品ロス問題の認知度を示している。図2は、日本における2017年度の食品ロス問題の年代別認知度を示している。図3は、日本の家庭の主な食品別の食品ロス率を示している。表および図1~3の内容を読み取り、問1~3に答えよ。

出典:農林水産省「食品廃棄物などの利用状況等 (平成24年度推計) (概念図)

図1 日本における食品ロス問題の認知度

図2 日本における食品ロス問題の年代別認知度(2017年度)

図3 日本の家庭の主な食品別の食品ロス率 (2014年度)

問1 日本の食品ロスの現状(表)と食品ロス問題に対する認知度(図1)から、日本の食品ロス削減の目標達成への見込みについて、あなたの考えを200字以内で述べよ。

問2 日本の食品ロス問題の認知度(図1、図2) の現状を受けて、その認知度を上げていくためには、社会がどのような普及活動やPRをしていくことが必要であるか。あなたの考えを150字以内で述べよ。

問3 日本の家庭の主な食品別の食品ロス率の状況 (図3) から、家庭系食品ロスの削減に向け、家庭ではどのような対応が必要であると考えられるか。あなたの考えを150字以内で述べよ。

ポイント

出題意図

表や図の内容を正確に読み取ることは健康栄養学科で学ぶ上で重要な能力の一つである。また、時事問題に関心を持つことは社会性を養う上でも重要である。この設問では、今まで養ってきた知識・教養を基に、論理的な思考によって適切に判断 (思考力・判断力)し、自分の考えを文章化する能力 (表現力)をみる。

採点評価基準
表や図から読み取れることを尋ねている。問1では、表と図1から読み取れる日本の現状と推測される目標達成への見込みについて、その思考力と判断力を評価する。問2と問3では、わが国の課題に対する解決法を発案できるか知識や思考力などを総合的に評価する。

〈高知県立大学の公開内容からの引用〉

小論文過去問題解説

問1

  1. データを踏まえた意見: 現在の食品ロス量や削減目標に基づき、達成可能性について言及します。
  2. 具体例を挙げた意見: 例えば、消費者教育や企業の取り組みが進んでいる場合、目標達成が可能となるでしょう。
  3. 今後の方針に触れた意見: 今後も食品ロス削減のための政策や取り組みが重要であり、それが進む限り目標達成の可能性が高まると考える。

問2

  1. メディアを活用: テレビやSNSなど、広く利用されるメディアを活用した広報活動が必要。有名人やインフルエンサーの参加が認知度向上に寄与する。
  2. 学校教育の充実: 学校での食品ロスに関する教育を充実させ、次世代に向けての理解を深める。生活の一環としての食品ロス削減を学べるようにする。
  3. 企業との連携: 食品業界や小売業者と連携して、商品の適切な保存方法や消費者への啓発活動を強化する。

問3

  1. 食事計画の重要性: 家庭では食事計画を立て、購入する際に必要な分だけを購入することが重要。余剰の発生を減らすために食材の計画的な使用が求められる。
  2. 保存技術の普及: 家庭での食品ロス削減には、食材の保存技術の普及が必要。効果的な冷凍や真空保存の方法を広める。
  3. 消費期限の理解: 食品の消費期限に対する理解を深め、期限内に消費できるよう心掛ける。適切な管理が大切。

高知県立大学の所在地・アクセス

所在地アクセス
池キャンパス
高知県高知市池2751番地1
JR土讃線「高知」駅からバスで約30分
永国寺キャンパス
高知県高知市永国寺町2番地22
JR土讃線「高知」駅下車、徒歩20分

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高知県立大学の入試傾向

高知県立大学の入試傾向は、以下のような特徴があります。

  1. 共通テストの重要性:高知県立大学の多くの学部で共通テストのスコアが合格に大きく影響します。共通テストの得点率を高めるために、模擬試験を受験し、苦手な科目を克服する努力をしましょう。
  2. 小論文や面接の準備:一部学部では小論文や面接が行われます。これらの試験では、自己表現力や論理的思考能力が評価されます。過去の問題を解いたり、模擬面接を行うことで準備を進めましょう。
  3. 個別学力検査の注意:一部学部で個別学力検査が行われる場合があります。詳細な内容は学部ごとに異なるため、試験要領を確認し、対策を立てましょう。
  4. 課題図書の読解力:一部学部で課題図書の内容に関する質問がある場合、課題図書を理解し、読解力を高めるために要点を把握しましょう。
  5. 志望動機とアピールポイント:面接や小論文では、なぜその学部・学科に入学したいのか、自分の志望動機とアピールポイントを明確に伝えることが大切です。自己分析を行い、自分の強みや熱意を示す準備をしましょう。

高知県立大学の募集コース

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文化学部

文化学科(定員数:150人)

言語および文学の領域に加え、地域、観光、法律に関連する領域を幅広く学べます。昼間での履修を主とする「言語文化系」と「地域文化創造系」、夜間での履修を主とする「文化総合系」の3系10領域から幅広い知識の習得をめざします。
昼間の学生は学年が進行するにしたがって、言語文化系または地域文化創造系を選択し、主として履修する領域(主領域)を決めます。同時に、主領域と深く関連する領域(周辺領域)の履修も進め、幅広い知識の習得をめざしていきます。
夜間での履修を主とする学生は入学時から文化総合系を選択し、言語文化系と地域文化創造系の教育内容から中心的な科目を学んでいきます。一定の単位数を限度として、昼間2系と夜間1系の双方向の単位修得も可能です。

言語文化系

地域文化創造系

文化総合系(夜間主コース)(定員数:30人)

看護学部 看護学科(定員数:80人)

統合カリキュラムにより、将来、看護師、保健師、助産師、養護教諭として様々な分野で活躍できるように、人々の多様な生き方や価値観を理解し、尊厳と権利を尊重して、コミュニケーションをとりながら他者と関係性を築くことのできる能力、専門的知識・技術、科学的論理性・倫理的判断に基づく看護実践能力を培っていきます。
さらに地域の健康課題を予測し、リーダーシップを発揮して多職種と協働しながら健康課題を解決することのできる能力、看護の専門性を活かして、地域で生活する人々の健康と安全・安心な社会を創造することのできる基礎的な能力、看護の質の向上に資する研究をすることができる基礎的な能力、国際的及び学際的見地に立って看護学を理解することのできる能力、看護専門職者としてのアイデンティティを培い、生涯にわたって専門性を高めることのできる能力を培っていきます。

社会福祉学部 社会福祉学科(定員数:70人)

本学部は3つの福祉士国家試験受験資格に対応する西日本で数少ない国公立大学です。様々な福祉課題を抱える人に対し、相談や支援を行う社会福祉の専門職者を育成しています。
社会福祉士の国家試験受験資格を基礎資格とし、精神保健福祉士と介護福祉士の養成課程を上乗せする形で教育プログラムを組み、社会福祉士というジェネラリストとしての幅広い専門性と精神保健福祉士または介護福祉士というスペシャリストの専門性の両方を身につけることができます。

健康栄養学部 健康栄養学科(定員数:40人)

健康栄養学部は管理栄養士を養成する学部です。大学での座学以外にも様々なアプローチから学んでいきます。

<実験・実習>
食品や栄養のことを学ぶとともに、各年代、傷病者ごとの身体状況・栄養状態に応じた栄養管理や栄養指導の仕方、給食の管理運営能力について学びます。

<臨地実習>
県内の病院、保健センター、保育園、自衛隊などの施設の中で、実際に栄養管理指導を実践します。学生が希望する施設で実習を行う地域実践栄養学臨地実習も実施しています。

<総合演習>
保健、医療、福祉、介護の様々な分野において、対象者のニーズにそって栄養管理・栄養教育を実施するための総合的な能力を養います。

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