こんにちは!スカイ予備校メディカルアンバサダーのめでぃたです。
「コロナ禍で学生生活が大変だったのは大学生みんな一緒でしょ?」
確かに一般的な学生も授業がオンラインになったり、サークルが休止になったりしました。
でも医学生にとっては、日常だけでなく、未来の仕事に直結する学びや経験も大きく制約された期間でした。
今回は、現役医学生の私が体験したコロナ禍のリアルをお伝えします。

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴27年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
2020年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となる。過去3年間で国公立大学合格85名。
高1から入会者は国公立大学合格率93%
高2から入会者は国公立大学合格率86%
高3の4月から入会者は国公立大学合格率73%。
スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
実習がオンライン・中止に
医学生の学びの中心は「実習」です。
- 病院で患者さんと向き合う臨床実習
- 手技や診察の練習
しかしコロナ禍では、実習がオンラインに変更されたり、中止になったりすることが相次ぎました。
- ベッドサイドでの診察体験がなくなる
- 上級医や指導医の手技指導が受けられない
- チーム医療の現場を実際に感じられない
これは、単に「楽しい経験を失った」というだけでなく、医師になるための必要な経験が積めない期間でもありました。
授業もテストもオンラインに
実習だけでなく、授業も大きく変化しました。
- 講義はZoomやTeamsでのオンライン授業に
- 小テストや中間・期末試験もオンライン化
- レポート形式で提出するケースも増加
普段は教室で仲間と議論したり、教授に直接質問できる場も、オンラインでは制限されました。
質問のタイミングも取りにくく、理解が浅くなることも。
「家で好きな時間に勉強できる」とメリットに感じる人もいましたが、私にとっては集中力が削がれ、学びの実感が薄れる期間でした。
部活や大会も中止
医学生が多く所属する部活やサークルも、コロナで大きな影響を受けました。
- 体育会系部活の練習や大会は中止
- 医学生の全国大会「東医体」も中止
部活は単なる趣味ではなく、体力づくりやチームワーク、医療現場で必要な精神力を養う場でもあります。
それがなくなったことで、仲間との絆を深める機会も失われました。
- 「家でゆっくりできた」と楽しかった人もいる
- 私は、やりたいことが制限されて悲しかった
同じ状況でも、受け取り方は人それぞれです。
家での時間が増える一方で…
オンライン授業や部活の中止で、確かに家で過ごす時間は増えました。
- 趣味や勉強に集中できる
- 家族との時間が増える
- 自分の生活リズムを整えられる
でも私の場合、医学生としての成長機会が制限されることの不満が大きかったです。
友達と一緒に学ぶことも、病院で経験を積むことも、思い通りにできない。
その「もどかしさ」と「焦燥感」は、家での時間が増えた喜び以上に重く感じました。
コロナで変わった医学生生活の教訓
- 学びの形は多様化する
オンライン授業やレポート提出など、従来とは違う方法で学ぶ経験もできました。
ただし、経験の質や仲間との交流はオンラインでは補いきれないと痛感しました。 - 制約の中で何を優先するか考える力がつく
限られた環境でも、自分に必要な学びや経験を選択する力が求められました。 - 仲間や環境のありがたさに気づく
普段の実習や部活、直接会って学べる環境の大切さを、改めて実感しました。
まとめ
コロナ禍での医学生生活は、
- 実習のオンライン化・中止
- 授業・試験のオンライン化
- 部活や大会の中止
と、多くの制約がありました。
一方で、家で過ごす時間が増えた人もいれば、私のように自由が制限されて悲しかった人もいます。
経験の機会を奪われた悔しさや、仲間と一緒に学べないもどかしさは、今でも鮮明に覚えています。
でも、この期間を通じて、オンラインでも学べることの工夫や、仲間・環境のありがたさに気づくことができました。
医学生にとって、コロナは学びの形を変えた歴史的な出来事であり、成長に影響を与えた1年でもあったのです。