戦略的学習力とは何か?必要とされる理由や身に付け方を解説!

高校入試

将来役に立つ能力とは?

そんな質問にあなたなら何と答えますか?英語力、コミュニケーション力、それともパソコンのスキルでしょうか?

この記事では、将来最も必要なスキルといわれる戦略的学習力について解説しています。なぜ戦略的学習力が必要なのか、どうやったら身につくのかについても説明していきましょう。

この記事を読むことで、中学生、高校生からでも戦略的学習力を鍛え始められますよ!戦略的学習力について知りたい人は、ぜひ最後まで読んでみて下さい!

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴27年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。

2020年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となる。過去3年間で国公立大学合格85名。

高1から入会者は国公立大学合格率93%

高2から入会者は国公立大学合格率86%

高3の4月から入会者は国公立大学合格率73%

スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします

戦略的学習力とは?

戦略的学習力とは、Learning Strategiesの日本語訳です。そのまま、ラーニングストラテジーと呼ばれる場合もあります。

戦略的学習力は、オックスフォード大学のマイケル・オズボーン教授が2017年に発表した「スキルの未来」という論文の中で、2030年に最も必要とされるスキルとして提唱されました。論文では次のように定義されています。

Selecting and using training/instructional methods and procedures appropriate for the situation when learning or teaching new things.

The Future of Skills

直訳すると「新しいことを学んだり、教えたりする際に、状況に適したトレーニングまたは指導の方法と手段を選び使用すること」となります。では、もう少し分かりやすく解説していきましょう。

五十嵐塾長
五十嵐塾長

マイケル・オズボーン博士は2013年に「雇用の未来」という論文を発表し、『2050年までに今ある職業の47%がAIによって失われる』と論じて、世界に衝撃を与えた人物です。技術が急速に発展していく中で、人の仕事も変わっていくということですね。

新しいことを学ぶためのスキル

戦略的学習力とは、新しいことを学ぶためのスキルです。進学で、就職で、人は新しく学ぶことの連続です。そうした時にどのように学んだら効率的に学習できるかを考える力といえるでしょう。

自ら積極的に学び続けるスキル

戦略的に学習する力というのは、新しいことを教わって終わり、ということではありません。新しいことを何のために学ぶのか、どう役立てるのか、他に必要な知識は何かなどを、自分で整理し、積極的に学びを継続していく力なのです。

なぜ戦略的学習力が必要とされるのか?

戦略的学習力が必要とされる理由には次の2つが挙げられます。

  • 新しいことを素早く身につけるため
  • 必要な知識を自分で取捨選択するため

それぞれについて解説していきます。

新しいことを素早く身に付けるため

学ぶ手順を考える戦略的学習力があれば、効率的に学びを進められるでしょう。

例えば、新しいことを学ぶために参考書を最初から読んでいったとして、すべて解き終わるのに1カ月かかったとしましょう。

しかし、最初の5日間で自分の苦手を分析し、参考書の中の分からない部分のみを選択する時間をとったとします。その後、10日間で参考書を解き終われば、圧倒的に早く学ぶことができますよね。

必要な知識を自分で取捨選択するため

限られた時間の中で、目標達成のために何を学ぶかを選ぶ力も戦略的学習力です。戦略的学習力が身につくことで、自分自身で必要な知識を取捨選択できます。

全部覚えた方がいい、と思うかもしれませんが、情報・技術・知識の量は莫大であり、全部覚えることは残念ながら到底無理です。様々な情報の中から必要なものを選ぶことはこれからの時代の必須スキルといえるでしょう。

戦略的学習力の身に付け方は?

戦略的学習力は、将来仕事をしていく上で、非常に大切なスキルです。このスキルは、学生のうちから鍛える方法があります。むしろ戦略的学習力の向上を意識しながら勉強することで、将来役に立つ力と受験に必要な学力が両方身に付くことになるでしょう。

何を学ぶかを見極める

先ほども解説したように、情報や知識は膨大過ぎて、全てを一人の人間が身付けることは不可能です。高校までは、カリキュラムに沿って教えられたことを覚える、それが勉強のようなイメージがありませんか?それでは、自分で見極めていることにはなりません。

例えば、留学を有意義にするために何を学ぶか考えてみましょう。英会話を学ぶ、行きたい国の文化を調べる、留学で紹介したい日本の文化を調べるなどがありますよね。

このように、目的のために何を学ぶのか自分で考えていくことが戦略的学習力を鍛えてくれます。戦略的学習力を鍛えていけば、最終的には、将来の目標のために何を学ぶべきかを考えられるようになるでしょう。

学び方を考える

次に、学び方を自分で考えてみましょう。先ほどの例でいえば、英会話をもっとしたい場合、効率的な方法は何か考えてみます。ネットで動画を見るか、英会話教室に通うか、参考書を買うべきか、様々な学び方があるではずです。

どんな学び方が自分に合うか考える作業は、最初は難しいかもしれません。まずは、たくさんの学び方を探しましょう。

それぞれの学び方の特徴、メリット、デメリットを比較検討してみて下さい。比較検討する作業は多少時間がかかるかもしれませんが、戦略的学習力を身につけるために必要だと考えましょう。

試行錯誤を繰り返す

学び方を探したら、自分に合うと思うものを選んで試していきましょう。試してみないと自分に合うかは分かりません。もしかしたら合わない場合もあるでしょう。それでも、学び方を試してみて合わないと分かれば次に生かせます。

このように失敗を恐れずに何度も何度も試行錯誤してみて下さい。繰り返していくうちに、自分に合う学び方が必ず見えてきます

まとめ

戦略的学習力は、将来仕事で必要とされるスキルです。このスキルを鍛えることは、学力向上にもつながります。そして、指示された勉強をただこなすだけより、ずっと楽しく積極的に学習できるでしょう。

戦略的学習力をぜひ身につけて、新しいことを積極的に学んでいってくださいね。

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