【推薦入試】鳴門教育大学 学校教育教員養成課程 小学校教育専修・中学校教育専修 社会科教育コース(小論文過去問題解説)

推薦入試

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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鳴門教育大 学校教育教員養成課程 小学校教育専修・中学校教育専修 社会科教育コースの小論文対策

[令和5年度 学校推薦型選抜Ⅱ型]

問題 次の文章を読んで、設問に答えなさい。

課題文の要約です。

歴史は過去の出来事を通じて人間の本質や価値観に洞察を与え、自己認識を高め、新たな行動の可能性を発見する手段です。かつて歴史家は本質を解明しようとしましたが、現代ではそれが偏見や問題を引き起こす可能性があることが認識されています。したがって、歴史家の役割は本質を追求するよりも、人権などの概念が歴史的に形成されたことを強調し、異なる視点から自己認識を高めることです。本質の探求は難しい問題を引き起こす可能性があり、性別や人種に関する偏見や政治的な独善性を促進することもあります。しかし、歴史家は異なる視点を通じて新しい行動の可能性を示唆し、独断的な信念に異議を唱える重要な役割を果たします。歴史は多くの異なる議論が存在し、変化の機会を提供するものであり、一つの真理や不変のものではないことを示唆しています。

出典:ジョン・H・アーノルド[新広記訳]『1冊でわかる歴史』岩波書店、2003年による。原文は縦書き。表記を一部変更した。

問1 歴史家は本質を見抜く役割を果たすべきだという意見に対して、著者は下線部のように「そうすべきではない」と述べている。それはなぜか。100字以内で説明しなさい。

問2 あなたは「歴史を知る」ことの意義をどのように考えるか。具体的な事例や根拠を挙げながら 600字以内で述べなさい。

小論文過去問題解説

問1:著者は「歴史家は本質を解明するよりも、人権などの概念が歴史的な発明であることを人々に思い起こさせ、異なる視点を通じて自己認識を高める役割を果たすべきだ」と主張しています。これは、本質の探求が現代の文脈では問題を引き起こす可能性があるためであり、性別、人種、政治の形態に対する固定観念や偏見を助長することがあるからです。著者は、歴史家の使命は人々に異なる視点を提供し、自己認識を向上させることであり、本質の解明よりもその方が有益だと主張しています。

問2:歴史を知ることは、多くの意味で重要です。まず、歴史は過去の出来事や決定が現在の社会や文化にどのように影響を与えたかを理解するための重要な手段です。これにより、私たちは過去の誤りや成功から学び、より良い未来を築くための知識を獲得できます。歴史は文化的なアイデンティティの理解に役立ちます。我々の文化や民族背景は、過去の歴史と深く結びついており、それを知ることは自己認識を高め、他の文化を尊重するための基盤を提供します。

歴史はまた、政治的な決定や社会の変化の背後にある要因を理解するのに役立ち、市民としてよりよい選択をするための情報を提供します。例えば、歴史を知ることで過去の政治的な誤りを繰り返さないようにすることができます。歴史は文化や芸術、宗教、科学の発展を理解するための文脈を提供し、これらの分野に対する洞察を深めます。

総括すると、歴史を知ることは、個人的な、文化的な、政治的な側面から多くの意義を持っており、我々の過去と未来に関する洞察を提供します。

鳴門教育大学の所在地・アクセス

所在地アクセス
徳島県鳴門市鳴門町高島字中島748JR鳴門線「鳴門」駅から徳島バスで
「鳴門教育大学前」下車 約15分

鳴門教育大学】のHPはこちら

鳴門教育大学の入試傾向

鳴門教育大学の入試傾向は、以下のような特徴があります。

  1. 共通テストと個別試験: 鳴門教育大学の入試では共通テストが重要な要素であり、多くの学部で共通テストのスコアが合格に影響します。個別試験は学部やプログラムによって異なり、必要な場合もあります。詳細な要件は学部ごとに確認することが重要です。
  2. 配点の偏り: 各学部によって入試科目や配点が異なります。例えば、数学や英語など一部の科目が高い配点を持つことがあり、これらの科目に焦点を当てることが重要です。
  3. 面接 小論文: 一部の学部では面接や小論文が行われることがあります。学生のコミュニケーション能力や志望動機を評価するための要素として重要です。

鳴門教育大学の募集コース

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学校教育学部

学校教育教員養成課程 (定員数:100人)

教員として必要な基礎的能力、そして今日的な教育問題にも対応できる能力を養う。さまざまな学校問題に対処するため、カウンセリングについての科目も学ぶ。
幼児教育専修では、幼児理解に必要な基礎的知識を基盤に、教育や保育に必要な専門的知識と技能を身につけ、確かな実践力を持った教員を目指す。幼稚園・小学校の教員免許に加え、保育士の資格も取得できる。
小学校教育専修は、学校教育実践、国語科、英語科、社会科、算数科、理科、音楽科、図画工作科、体育科、技術科、家庭科の11教育コースからなる。
中学校教育専修は、国語科、英語科、社会科、数学科、理科、音楽科、美術科、保健体育科、技術科、家庭科の10教育コースからなる。
特別支援教育専修では、特別支援学校(知的障害、肢体不自由、病弱)の教員を養成することを目的とする。
障害のある児童・生徒への理解を深めるため、特別支援学校や特別支援学級、障害児施設、通常(普通)学級での体験学習や教育実習などを取り入れている。

幼児教育専修

小学校教育専修学校教育実践コース

小学校教育専修国語科教育コース

小学校教育専修英語科教育コース

小学校教育専修社会科教育コース

小学校教育専修算数科教育コース

小学校教育専修理科教育コース

小学校教育専修音楽科教育コース

小学校教育専修図画工作科教育コース

小学校教育専修体育科教育コース

小学校教育専修技術科教育コース

小学校教育専修家庭科教育コース

中学校教育専修国語科教育コース

中学校教育専修英語科教育コース

中学校教育専修社会科教育コース

中学校教育専修数学科教育コース

中学校教育専修理科教育コース

中学校教育専修音楽科教育コース

中学校教育専修美術科教育コース

中学校教育専修保健体育科教育コース

中学校教育専修技術科教育コース

中学校教育専修家庭科教育コース

特別支援教育専修

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