【医学部合格体験記(杏林大学 医学部)】偏差値50からスタートし、拓人さんが私立医学部に5校合格するまでの道のり

大学入試

こんにちは、スカイ予備校の校長、五十嵐です!

中学時代から漠然と医師に憧れを抱いていた拓人さん。ですが、勉強習慣はほぼなく、高校でも成績は下位をさまよう日々。現役時代は共通テスト英語で50点という結果に終わり、私立医学部にも全滅。しかし、「このままでは終われない」と一念発起。基礎からコツコツと積み上げ、1年間の浪人を経て、見事私立医学部に5校合格しました。

ここでは、彼がなぜ医師を目指したのか、どんな反省を活かして勉強を進めたのか、そして自分に合った方法でどう偏差値を20近く上げていったのか、その軌跡をご紹介します。

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴27年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。

2020年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となる。過去3年間で国公立大学合格85名。

高1から入会者は国公立大学合格率93%

高2から入会者は国公立大学合格率86%

高3の4月から入会者は国公立大学合格率73%

スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします

中学時代から「医師になりたい」とぼんやり考えていた

今回、受験経験について書かせていただく機会をいただいたので、私の医学部受験についてありのままを書かせていただきます。具体的な勉強法というよりは、通っていた塾やどのくらいの成績からどういうルートで私立医学部に合格したかをメインに、覚えている範囲で紹介していきます。

小中学校時代:勉強習慣はほぼゼロ。でも医師への憧れは芽生えていた

この頃から自分の中でなんとなく医師になろうという気持ちがありました。勉強や習い事などあまり熱中する性格ではなかったのですが、将来何になるか考えたとき「人の命に関わる仕事なら真剣に向き合えそうだな」と考えたからです。あとは、なんか医者かっこいいなという単純な理由もありました。

学校は地元の公立小中学校に通っていました。普段からの勉強習慣はなく、中学校時代は塾に通い、高校は高崎高校に進学しました。

高校1,2年:勉強せずに300人中200番台。自業自得の成績

小中からやっていたので、サッカー部に所属していました。小中学校同様、日頃からの勉強習慣はなく、学校から出される課題も答えを写したり、授業中もよく寝たりしていた記憶があります。

そうなると、ほとんどの定期試験や模試で、成績は当たり前に約300人中200番台でした。これは決して部活が忙しかったという理由ではなく、ただ私がさぼっていたゆえの結果でした。1週間家でペンを触らないこともよくあった気がします。

高2から映像授業の塾に通いましたが、塾でスマホをいじったり、寝たりしていてこの生活はあまり変わりませんでした。もちろん勉強を全くしていないわけではなかったのですが、理想の3割程の勉強時間でした。そして、高2の終盤からは国公立医学部は諦め、私立医を目指しました。

高3:英数が致命的。共テ英語は50点で現役は全滅

高2の終盤にコロナ禍となり、3か月程学校が休みとなりましたが、勉強はあまりせずダラダラと過ごしていました。しかし、これではダメだと思い、高3の8月から勉強をするようになりました。

1.2年でさぼった分まずは英語と数学をやりましたが、生物と化学は、学校で受験範囲の授業も終わっていなかったので並行して取り組みました。生物化学はまずまずの成績(医学部のレベルではない)でしたが、英数が圧倒的に悪かったです。共通テスト本番の英語のリーディングは100点満点の50点という成績でした。

共通テストは受験に使わず、学校以外で対策をしていないとはいえ、悪すぎる結果だと思います。勉強していく中で現役合格は無理だなと感じ、1浪での合格を目指しました。

高3の春〜浪人スタート:青チャートに10時間かけた日もあった

とにかく英数の成績を上げないことには始まらないと考え、周りが過去問などにとりかかる中、私は数学の基礎問題精講や青チャート、英語の英文解釈などをやっていました。このとき(高3の1月から3月)、青チャートの数3?(2Bまでは絶対やった)までを詰め込んで1周しっかりと取り組んだことは受験を振り返ったとき大きかったなと思います。

受験や高校を卒業したため友人との遊びなどで毎日ではないものの、1日10時間くらい青チャートのみをやった日もありました。

ちなみに現役では、聖マリアンナ医科大学など私立医を3校ほど経験も含め受験しましたが、当然1次不合格でした。(成績は全統記述模試で、第2回が偏差値49、第3回が偏差値55くらいでした。)

浪人時代:1年かけて偏差値67、私立医学部5校合格へ

浪人するのであれば、高3の3月の過ごし方は非常に重要だと思います。ギリギリ不合格だった場合は分かりませんが、私のようにすべての科目で成績が大きく足りない場合は特に重要です。私は3月の後半から浪人モードにしっかり切り替えることができました。

浪人にあたり、予備校は東京の医学部専門予備校を選びました。ネットで情報を集め実際に面談に行き、自分に一番合っていそうな予備校を選びました。ここでは少人数授業ベースで、苦手科目は個別授業もありました。勉強習慣を管理してくれるので、そこが良かった点です。

勉強時間としては、月曜から土曜は予備校のカリキュラム通り、朝の9時10時から21時まで休憩をはさみつつ1日平均8時間くらいでした。日曜日は、予備校の授業がなかったため、ほとんど勉強はしていなかったと思います。

予備校時代は常に勉強や受験が頭にあるので嫌になることもありましたが、成績は上がっていたので楽しかったです。取り組んだこととしては、予備校の授業の予習復習、先生が大切だと言ったところを何回も繰り返し覚えました。一度隠して言えるようになるまで覚え、日を置いて確認し、忘れていたら覚えなおすことを受験当日まで繰り返しました。

(成績は全統記述模試で偏差値62→65→67くらいでした。10大学くらい私立医学部を受験し、5大学2次合格でした。)

反省点:英単語は夏までに終わらせるべきだった

私は「ただ覚えればいいだけだな」と英単語を浪人の夏頃まで後回しにしていました。ターゲットの半分くらいしかわからなかったと思います。そのせいで、英文のつまずきが自分の語彙力の問題なのか読解力の問題なのかがわからず苦労しました。

9月頃に徹底的に取り組みましたが、多くの人が言うように英単語は重要なので、夏までには単語帳を一冊完璧にした方が良いです。一気に1週間や1ヶ月などで詰め込むのもいいと思います。

大学生活:自由はあるが、それなりに忙しい

授業量としては、高校を10としたら、7,8割くらいの授業があり他学部よりは忙しいですが、高校より自由度は高いです。

テストについては、入学までに自分の勉強スタイルや暗記の方法を確立しておけば、大変ではあるものの、比較的楽にテスト対策ができると思います。

これから医学部を目指す方へ

偏差値の高い大学の医学部はわかりませんが、それぞれの科目の頻出部分をしっかり覚えることが大切だと思うので、勉強がんばってください。

もし自分が高1に戻れたら

勉強時間を確保し、学校の課題を写さずにやります。当たり前ですが、難しかったです。変わったことはせず、英単語を完璧にしたり、数学の基礎問題の理解と暗記をしたりしたかったです。

最後に:自分のやり方を見つけて、身になる勉強を

最後に伝えたいことは、自分のやり方を見つけようということです。完璧に覚えられる暗記の仕方や復習の仕方、参考書のやり方などです。人から聞いたり、真似したり、まずはやってみてください。そうすれば自然と自分のやり方が見つかると思います。

そして、合格から逆算し、自分に足りないものが何かを常に考えてみてください。あとは、やはりこれが一番重要なことですが、身になる勉強をたくさんすることだと思います。

これはあくまで私の受験経験と考えを述べているので、参考になるところがあれば参考にしてみてください。抽象的で分かりづらい部分も多くあったと思いますが、読んでいただきありがとうございました。がんばってください。

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