【推薦入試】徳島大学 総合科学部 社会総合科学科(小論文過去問題解説)

推薦入試

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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徳島大学 総合科学部 社会総合科学科の小論文対策

[令和5年度 学校推薦型選抜I型]

次の課題文を読んで、後の問いに答えなさい。

5階建てマンションで、エレベーターの改修費が議論となった。

① 普段エレベーターを使わない1階の住民は負担を拒んだが、5階の住民は均等割を主張した。多数決で決めることになり、過半数ではしこりが残るので5分の4が賛成する案に従うことになった。一見良さそうだったが、腹を立てた5階の住民の提案と、負担したくない他の住民の思惑が合致し、1階の住民だけが負担する案に5分の4が賛成したという。笑えない話だ。
② 多数決の結果が常に正義とは限らない。多数派になった時こそ肝に銘じたい教訓だ。
出典:野村修也「紙つぶて 多数決のパラドックス」東京新聞・中日新聞2014年2月19日夕刊コラムより一部省略


問1 傍線①のような1階住民の主張と5階住民の主張について、それぞれの立場からの理由や根拠を考えて両者の主張のもっともな点とおかしな点を検討し、エレベーターの改修費用をどのように分担するのが最も妥当なのかについて考察しなさい。(600字以内)

問2: 傍線②「多数決の結果が常に正義とは限らない」とあるが、多数決で物事を決めてはならない場合とはどのような場合なのかについて、課題文の事例を参考に考察し、そういう場合にはどのようにして決めなければならないかについて論じなさい。(100字以内)

ポイント

出題意図

概要
課題文の分量を少なくし、読む時間を減らして考える時間を多くとることで、高校までに学んだ現代社会に関する知識や、それをもとに考える力を十分に働かせてもらうことを意図する。とくに、単純な「常識」が通用しない場面にどう対処するかを考える力を見たい。
問1
「利用者が費用を負担する」 と 「公共財については全員が均等に負担する」という二つの常識が対立する場面において、 どのように判断するのが妥当かを考える力を見る。
問2
「民主主義とは多数決だ」 という常識に対して、それではうまくいかない場合について考えさせ、どのように判断するのかが妥当かを考える力を見る。

<徳島大学の公開内容からの引用>

小論文過去問題解説

問1

  1. 1階住民の主張:
    • 理由・根拠: エレベーターを普段使わないため、改修費用に負担する必要がないと主張する。自分たちが使用していないものに対して負担することに疑問を抱く。
    • もっともな点: 自分たちが利用していない設備に対して負担することへの疑念は理解できる。負担すべきかどうかの議論は妥当である。
    • おかしな点: 1階住民だけが負担する案に5分の4が賛成したことは、他の住民がどれだけ負担を拒んだかに依存しており、公平性に欠ける。
  2. 5階住民の主張:
    • 理由・根拠: 均等割が公平であり、皆が同じ割合で負担するのが正しいと考える。多数決で賛成が得られたため、それに従うべきだと主張。
    • もっともな点: 公平性を求める姿勢は理解できる。均等割が合理的な分担方法である。
    • おかしな点: 5分の4が賛成した案が最終的に1階住民だけの負担につながり、公平性を欠く。
  3. 最も妥当な分担方法:
    • エレベーターの改修費用は、利用者に応じて分担すべきである。
    • 利用頻度に応じて負担するという立場から、使用しない住民は負担から外れるべき。
    • しかしながら、多くの住民が均等割を支持しているため、均等割をベースにして、使用しない住民には軽減策を考慮することが妥当。

問2

多数決の結果が正義とは限らない場合、個々の利害や影響が大きい問題や、特定の集団に偏った提案がなされた場合に注意が必要である。例えば、今回のエレベーターの改修費用の分担では、1階住民だけが不公平な負担をする結果となった。

多数決の限界を克服するためには、より包括的で検討の余地がある方法を模索すべきである。例えば、意見交換や妥協、専門家の助言を得ることでより良い決定が可能となる。

徳島大学の所在地・アクセス

所在地アクセス
徳島県徳島市新蔵町2-24JR「徳島」駅から徒歩15分
JR「徳島」駅からバスで「新蔵町」下車、徒歩2分
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「県立中央病院・徳島大学病院前」
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JR「徳島」駅からバスで13分
「県立中央病院・徳島大学病院前」
「総合メディカルゾーン」「医学部前」下車、徒歩2分

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徳島大学の入試傾向

徳島大学の入試傾向には学部・学科ごとに異なる特徴があり、それに合わせた対策が求められます。

一般選抜:

  • 試験構成: 全学部で実施。前期日程・後期日程があり、医学部医学科・歯学部歯学科・薬学部では2段階選抜がある場合がある。
  • 医学部医学科: 共通テストの合計点が600点に達していない場合か、達していても志願者が募集人員の5倍を超えた場合に2段階選抜が実施。

学校推薦型選抜:

  • Ⅰ型: 総合科学部、医学部医科栄養学科、理工学部(昼間、夜間主)、生物資源産業学部が該当。
  • Ⅱ型: 全学部(理学部夜間主を除く)。

総合型選抜:

  • 医学部医学科: 医学部医学科のみが実施。

帰国生徒選抜・社会人選抜:

  • 対象学部が限定: 詳細は募集要項で確認が必要。

数学 (医学科、歯学部、薬学部):

  • 試験時間120分: 大問4つで構成。数学Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、数学A(場合の数と確率、整数の性質)、数学B(数列、ベクトル)が出題。
  • 難易度差: 医学部医学科などは難易度が高め。数列、微分積分、確率が頻出。

英語:

  • 試験時間70分: 大問3つ。長文読解が2問で自由英作文が1問。
  • 出題形式変動: 設問が英語で解答も英文で記述する形式が中心。出題形式は年度により変化するため、過去問にとらわれず注意が必要。

一般の特徴:

  • 共通テストの重要性: 共通テストの配点が大きい。理科が1.5倍になるため、特に理科の対策が必須。
  • 社会科目の配点圧縮: 社会の配点は0.5倍に圧縮され、効率よく点を取る必要がある。
  • 英語の自己表現重視: 英語では自己表現が求められ、論述問題への対策が必要。

難易度・偏差値:

  • 難易度差: 医学部医学科が高難易度で、他学部もそれぞれ異なる難易度。
  • 偏差値の幅: 全体的には48~68。学部ごとに異なる。

徳島大学の募集コース

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総合科学部 社会総合科学科(定員数:170人)

社会総合科学科では、グローバル化する現代社会の諸問題、地域問題を的確に理解し、科学的思考に基づいて問題を解決できる人材を育成。「地域」「グローバル」をキーワードとする実践学習科目で専門知識とスキルを修得。
なお、2024年に従来の4コースから公共政策、地域創生両コースを再編して3コースに再編予定。
・国際教養コースでは、世界各地の問題への関心・理解力を高め、語学力・情報発信力によって、さまざまな問題に対処できる人材の育成を目指す。
・心身健康コースでは、健康増進・心理ケアに関する知識や技術を修得し、調査・実験・評価・分析などで解決へと導く能力を身につける。
・2024年新設予定の地域デザインコースでは、地域や社会の課題を調査して分析する力、柔軟な発想力などを身につけ、地域・政策に関わる課題解決に向けて貢献する人材を育てる。

医学部(定員数:274人)

医学科(定員数:100人)

医学科では、1~2年次の医学入門で専門教育を導入している。3年次は、午前に講義、午後は希望する各研究室に所属し、生命科学研究を行う。4年次は、チュートリアルによる少人数教育を行う。5~6年次では、医療チームの一員として教員の指導のもと、臨床実習を行う。大学病院に加え、徳島県内外や海外の医療機関での実習も希望に応じて行える仕組みが整う。

医科栄養学科(定員数:50人)

医科栄養学科は、国立大で唯一医学部にある栄養学科であり、医学を基盤とした栄養学の教育・研究を行う。臨床の場で高度な知識と技術を持ち、医師と連携して活躍し、我が国の栄養施策の推進役となるべき管理栄養士の養成を行っている。

保健学科(定員数:124人)

保健学科では、人間性・科学性および国際性を基盤に、高度化・専門化する医療を支え、保健、医療、福祉において多様化するニーズに対応できる有能な医療人を養成する。看護学、放射線技術科学、検査技術科学の3専攻を設置している。

看護学専攻(定員数:70人)

放射線技術科学専攻(定員数:37人)

検査技術科学専攻(定員数:17人)

歯学部(定員数:55人)

歯学科(定員数:40人)

歯学科では、1年次は共通教育と並行して歯学および医学に関する概論的な講義を受ける。2年次前期に大学病院各科を見学できる早期体験実習を行う。2年次後期から基礎歯科医学、臨床歯科医学の講義、実習が始まる。3年次後期には半年間、研究室に配属される。また、4年次には、内科学、外科学などの各種関連医学の講義を受ける。5年次後期から6年次9月まで、大学病院において臨床実習を行う。

口腔保健学科(定員数:15人)

口腔保健学科では、歯科衛生士国家試験受験資格を得るための科目が開講される。1年次では解剖学・生理学・生化学などの基礎的科目や、大学病院での早期臨床実習に臨む。4年間で口腔保健基礎学、口腔保健支援学、口腔保健福祉学を体系的に学ぶほか、臨接医科学として臨床心理学や基礎看護学なども学ぶ。また、社会福祉士国家試験受験資格取得にも対応。社会保障、児童・家庭福祉などの科目を開設

薬学部 薬学科〈6年制〉(定員数:80人)

・創製薬科学研究者育成コースでは、学部4年次終了後に大学院に進学し薬学博士を取得後、学部5年次に戻り薬剤師資格の取得を目指すPharmD-PhDコースを開設。専門的薬学知識と高い研究能力を身につけた研究者を育成する。
・先導的薬剤師育成コースでは、研究型高度医療薬剤師と研究型地域医療薬剤師に分かれ、指導的役割を担う高い能力を備えた薬剤師を育成する。

理工学部(定員数:625人)

1年次では幅広い分野に触れながら学び、2年進級時から各コースに配属。また、大学院進学を見据えた6年一貫のカリキュラムも導入。以下の8コース制。
・数理科学コース(昼間のみ)では、数学と情報科学の教育と研究を行う。
・自然科学コース(昼間のみ)では、物理化学・化学・生物科学・地球科学の理学系分野を学ぶ。
・社会基盤デザインコースでは、地球科学の理学と社会基盤を支える土木工学・建築学・防災科学を融合的に学ぶ。
・機械科学コースでは、物理・数学の理学的要素に加えて、機械工学を学ぶ。
・応用化学システムコースでは、無機化学・有機化学・物理化学などを学ぶ。
・電気電子システムコースでは、数学・物理・化学の理学と電気電子工学を学ぶ。
・知能情報コースでは、情報や知能システムの設計・開発・保守管理やICTシステムを創出できる人材を育成する。
・光システムコース(昼間のみ)では、基礎科学・機械工学・応用化学などを組織体系化し、光化学・光工学を学ぶ。
なお、夜間主コースでは、昼間コース開講時間帯での履修を可能とするフレックス履修制度を導入している。
2023年に設置した医光/医工融合プログラムでは、光工学、医学的な見識とAIなどの活用に必要な能力で地域創生に貢献する人材を育成する。

〈昼間〉理工学科 (定員数:580人)

〈夜間主〉理工学科 (定員数:45人)

生物資源産業学部 生物資源産業学科 (定員数:100人)

生物資源産業学科では、生物資源活用産業を創出する人材を育成する。農業を1次産業だけではなく、加工などの2次産業、サービスや販売などの3次産業までを含めた、一体化産業の可能性を広げる6次産業化を推進する。
以下の3コースがある。
・応用生命コースでは、生物資源(微生物・培養細胞)のヘルスサイエンスへの応用、製品化などによりバイオ産業の育成と経済発展への貢献を目指す。
・食料科学コースでは、栄養・健康の視点から生物資源をとらえ、食料問題の解決などによって食品産業の育成に貢献できる人材の育成を目指す。
・生物生産システムコースでは、最新バイオテクノロジーと工学による1次産業の効率化を学び、地域社会・経済の活性化に貢献する人材を育成する。

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