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東京都立紅葉川高等学校 推薦入試 小論文対策|過去問・解答例つき【スカイ予備校】
推薦入試の概要
東京都立紅葉川高等学校(江戸川区)の推薦入試では、小論文が試験科目のひとつとして課されます。試験時間は60分で、大問が2問構成となっています。小問1は200字程度の説明・要約問題、小問2は600字程度の意見論述問題という形式が、令和4〜6年度を通じて一貫して採用されています。合計で800字前後の記述が求められるため、限られた時間内に素早く構成を組み立てて書ききる力が必要です。
紅葉川高等学校の小論文の特徴は、課題文読解+意見論述の二段構えである点です。小問1で課題文の内容を正確に理解しているかどうかを問い、小問2でその文章を踏まえた自分の考えを述べさせます。単なる作文力ではなく、文章を読み解く読解力と、自分の体験・高校生活のイメージを交えて論じる表現力の両方が問われます。難易度としては都立の推薦入試の中でも標準〜やや高めのレベルで、課題文のテーマが抽象的・人間関係的な内容であることが多く、丁寧な読み取りが求められます。
試験全体を通じて問われているのは、「他者・社会・自分」という関係性の中で自分はどのように考え、行動するか、という姿勢です。正解・不正解があるテーマではなく、自分の言葉で根拠を示しながら意見を述べる力が最大の評価ポイントになります。受験生のみなさんは、日頃から自分の体験を整理し、「なぜそう思うのか」を論理的に説明できる練習を重ねておきましょう。
出題傾向と対策(令和4〜6年度)
令和4〜6年度の出題を振り返ると、いくつかの明確な傾向が見えてきます。まず課題文のテーマについては、「人間関係・信頼・挑戦・失敗・勝負」といったキーワードに関連するエッセイや体験記が使われています。いずれも受験生の日常生活や部活動・学校生活と結びつけやすいテーマであり、読みやすい一方で、表面的な読み取りだけでは小問1の説明問題でミスをしやすい点に注意が必要です。
小問2では毎年、「AとBのどちらを選ぶか」という二者択一形式が採用されています。令和4年度は「勝つためのリスクを伴う作戦 vs 負けないための無難な作戦」、令和5年度は「失敗を恐れずに挑戦すること vs 失敗しないように準備を怠らないこと」、令和6年度は「他者を信頼すること vs 他者から信頼されること」というように、対比的な選択肢が示されます。どちらを選んでも構いませんが、選んだ理由を自分の体験・高校生活のイメージと結びつけて具体的に論じることが必須です。抽象的なまとめ方では点数が伸びません。
対策として最も重要なのは、「自分の体験ストック」を事前に準備しておくことです。部活動・委員会・班活動・習い事・家族との出来事など、「信頼」「挑戦と失敗」「勝負・判断」に関連するエピソードを3〜5つ書き出しておきましょう。そのエピソードを「状況→行動→結果→学び」の順で整理しておくと、本番でどのテーマが出ても素早く当てはめることができます。小問1の対策としては、200字という字数制限を意識した「要約・説明の練習」が欠かせません。課題文の中から筆者の主張・根拠・具体例を正確に抜き出し、自分の言葉でまとめる訓練を繰り返してください。「本文中の語句を用いて」という指示が出ることもあるため(令和5年度)、本文のキーワードをそのまま活用しながらも文章として自然につながるように書く練習も行いましょう。
令和6年度 小論文
問題
- 課題文:筆者の中学校時代の恩師への思い出をまとめた文章
- 【小問1】筆者の「心のなかの指標となってくださるひと」について説明しなさい。(200字)
- 【小問2】「他者を信頼すること」「他者から信頼されること」のいずれかを選び、自分の考えを、これまでの経験や、高校生活のイメージ等、具体例を示しながら述べなさい。(600字)
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解答例
【小問1・解答例(約200字)】
筆者にとって「心のなかの指標となってくださるひと」とは、中学校時代の恩師のことである。その先生は、筆者が迷ったり悩んだりするときに「あの先生ならどう考えるだろうか」と自問するきっかけを与えてくれた存在だ。直接助言を受けるわけではなく、先生の姿勢や言葉を心の中に持ち続けることで、筆者は自分自身の判断や行動の基準としているのである。(197字)
【小問2・解答例(約600字)】
私は「他者を信頼すること」を選びたい。
信頼とは、相手に対して心を開き、その人の言葉や行動を肯定的に受け止めることだと私は考えている。他者を信頼することは、自分自身が変わることでもある。私はこれまで、バスケットボール部でキャプテンを務めた経験がある。練習中にチームメイトのパスが乱れたとき、最初は「なぜ合わせてくれないのか」と苛立ちを感じることもあった。しかし、相手を信頼してパスを要求し続けることで、次第にお互いの動きが噛み合うようになり、チームとしての連携が高まっていった。信頼は、相手への期待であると同時に、自分が先に歩み寄る勇気でもあると実感した瞬間だった。
高校生活においても、私はまず他者を信頼することから始めたいと考えている。新しい環境では、まだお互いをよく知らない状態からスタートする。そのときに「信頼してもらえるか」を待っているだけでは、関係は動かない。自分から相手を信じる姿勢を示すことで、その気持ちが伝わり、やがて相手からも信頼が返ってくると思う。
課題文の筆者が恩師を「心のなかの指標」としているように、信頼は一方通行ではなく、関係を深める中で育まれるものだと私は考える。高校という新しいステージで、仲間や先生を信頼しながら、共に成長できる3年間にしていきたい。(596字)
勝てるポイント・アドバイス
小問1では「心のなかの指標となってくださるひと」という表現の意味を正確に読み取ることが鍵です。単に「恩師を尊敬している」という説明では不十分で、「直接的な指示ではなく、心の中で判断基準となっている」という点まで説明できると高評価につながります。
小問2では、「他者を信頼すること」と「他者から信頼されること」は似ているようで方向性が異なります。選んだ方を明確にしたうえで、自分の体験を具体的に描写し、そこから得た「気づき・学び」を述べ、最後に高校生活のイメージへとつなげる三段構成が最も安定して得点できる型です。どちらを選んでも構いませんが、自分が書きやすいエピソードがある方を選ぶと説得力が増します。令和5年度 小論文
問題
- 課題文:「失敗を楽しむ」ことをテーマにした文章
- 【小問1】筆者は本文中で「失敗を楽しむ」ためにはどうしたらよいと考えているか。本文中の語句を用いて説明しなさい。(200字)
- 【小問2】あなたは、「失敗を恐れずに挑戦すること」と「失敗しないように準備を怠らないこと」のどちらを選択したいと思うか。これまでの経験や、高校生活のイメージ等、具体例を示しながら述べなさい。(600字)
解答例
【小問1・解答例(約200字)】
筆者は、「失敗を楽しむ」ためには、失敗を「終わり」として捉えるのではなく、「次への過程」として受け止める姿勢が必要だと考えている。失敗した原因を冷静に分析し、そこから「何を学べるか」を問い続けることで、失敗は成長のための情報になる。また、完璧を目指すのではなく、挑戦すること自体に価値を置く意識を持つことで、失敗への恐れが和らぐと筆者は述べている。(196字)
【小問2・解答例(約600字)】
私は「失敗を恐れずに挑戦すること」を選びたい。
中学2年生のとき、私は初めて生徒会役員選挙に立候補した。演説の内容を何度も練習したにもかかわらず、本番では緊張のあまり言葉が詰まり、準備してきた内容を半分も話せないまま演壇を降りた。結果は落選だった。その日は悔しさで胸がいっぱいだったが、翌年もう一度立候補しようと決意した。2度目の演説では、失敗の経験から「間を恐れず、ゆっくり話す」ことを意識した結果、自分の言葉で訴えることができ、当選することができた。最初の失敗があったからこそ、2度目の挑戦で成長できたと感じている。
この経験から、失敗は「してはいけないこと」ではなく「成長のきっかけ」であると学んだ。もちろん準備は大切だが、準備だけを重ねて挑戦を先延ばしにしていたら、私はあの経験を得られなかったと思う。
高校生活でも、私は新しいことに積極的に挑戦したいと考えている。新しい部活動や学校行事のリーダー役など、うまくいくかどうかわからない場面でも、まず踏み出してみることを大切にしたい。失敗しても、その経験を次に生かすことができれば、それは無駄にはならない。挑戦を続けることで、自分自身を少しずつ高めていける高校生活を送りたい。(598字)
勝てるポイント・アドバイス
小問1で「本文中の語句を用いて」という指示がある場合、課題文のキーワードをそのまま引用することが必要です。ただし、語句を並べるだけでは評価されません。その語句が文章の中で自然につながり、筆者の考えの流れが読み取れるように組み立てることが大切です。読み取りの段階で「筆者の主張の核心はどこか」を意識してアンダーラインを引く習慣をつけましょう。
小問2では「失敗した体験」と「そこからの学び」をセットで書くことが高得点のコツです。失敗の描写だけで終わらず、「だから高校ではこうしたい」という未来への展望までつなげることで、論述に一貫した流れが生まれます。
令和4年度 小論文
問題
- 課題文:勝負における作戦選択をテーマにした文章
- 【小問1】本文の要約(200字)
- 【小問2】「勝つためのリスクを伴う作戦」と「負けないための無難な作戦」のどちらを選択したいと思うか。これまでの経験や、高校生活のイメージ等、具体例を示しながら述べなさい。(600字)
解答例
【小問1・解答例(約200字)】
本文は、勝負の場における作戦選択の本質について論じている。筆者は、確実に負けを避けるための無難な選択と、リスクを承知のうえで勝利を目指す積極的な選択を対比させ、どちらを選ぶかは単なる戦術の問題ではなく、その人の価値観や覚悟を反映するものだと述べている。また、結果だけでなく、自分の信念に基づいた選択をすることの重要性を訴えている。(196字)
【小問2・解答例(約600字)】
私は「勝つためのリスクを伴う作戦」を選びたい。
私は中学校時代、卓球部に所属していた。市内の大会で強豪校と対戦したとき、コーチから「確実に返球することを優先しなさい」と指示を受けた。しかし試合が進むにつれ、守り一辺倒では相手のペースに飲み込まれていくことを感じた。私はミドルゲームで思い切って得意のフォアドライブを多用する作戦に切り替えた。結果は惜しくも敗れたが、自分の判断で勝負に出たことで、試合後に深い達成感と反省点の明確さを得ることができた。あのとき無難な守りを続けていたら、同じ充実感は得られなかったと思う。
この経験から、リスクを取る選択には「失敗したときに何を学べるか」が明確になるという利点があると感じた。慎重な選択は安定をもたらすが、挑戦的な選択は自分の限界を更新するきっかけになる。
高校生活においても、私は安全な道だけを選ぶのではなく、失敗を恐れずに挑戦できる場面では積極的に踏み込んでいきたい。文化祭の企画や部活動の目標設定など、少し背伸びをしなければ届かない目標を掲げることで、自分自身を成長させていきたいと考えている。リスクを伴う選択こそが、後から振り返ったときに「あのとき挑戦してよかった」と思える高校生活につながると信じている。(597字)
勝てるポイント・アドバイス
令和4年度の小問1は「本文の要約」です。要約では、筆者の主張・その根拠・結論の三点を盛り込むことが基本です。自分の意見を加えてしまうミスが多いので注意しましょう。「筆者は〜と述べている」という書き方で、客観的にまとめることを意識してください。
小問2では「勝つための作戦」と「負けないための作戦」というテーマは、スポーツや部活動と結びつけやすいテーマです。体験談を描写する際は、場面・自分の判断・結果・学びという流れで書くと、読み手に伝わりやすくなります。また、「どちらを選んでも間違いではない」というテーマなので、自分が選ばなかった側の良さにも一言触れたうえで「それでも私は〜を選ぶ」と述べると、論述の深みが増します。
まとめ:紅葉川高校の推薦入試を突破するために
東京都立紅葉川高等学校の推薦入試・小論文は、課題文の読解+二者択一の意見論述という形式が3年間一貫して続いています。形式が安定しているということは、対策の方向性が明確であるということでもあります。今からでも十分に準備できます。
合格に向けての最重要ポイントは、①自分の体験エピソードを事前に整理しておくこと、②小問1では筆者の意図を正確に読み取り客観的にまとめること、③小問2では体験→学び→高校生活のイメージという三段構成で書くこと、の3つです。この3点を意識した練習を繰り返すことで、本番でも安定した答案が書けるようになります。スカイ予備校では、推薦入試の小論文・作文対策を個別に行っています。志望校に合わせた課題文の読み取り練習・答案添削・フィードバックまでサポートいたします。お気軽にご相談ください。
※本記事の内容は、東京都教育委員会ホームページの情報を基に作成しています。
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