記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
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兵庫県立大学 看護学部 看護学科の小論文対策
[令和5年度 学校推薦型選抜 120分]
問題 次の英文を読んで設問に答えなさい。
英文の課題を和訳した要約です。
輸血は生命を救い、健康を向上させる重要な治療手段ですが、多くの患者が安全な血液にアクセスできない状況が存在しています。世界保健機関(WHO)は、血液供給を効果的に組織化し、国家レベルで統合した血液供給ネットワークを推奨しています。2018年には、171か国のうち125か国が国家的な血液政策を採用し、感染症スクリーニングを行っています。献血には所得格差があり、高所得国では一般的である一方、低所得国では不足しています。女性の献血者は全体の33%であり、献血者の年齢は所得に応じて変動します。安全な血液供給の確保と感染症スクリーニングの重要性が強調されており、WHOは血液の安全性と入手可能性の向上を目指す統合戦略を提唱しています。
問1.(1)に入る最も適切な単語を次の中から選び、記号で答えなさい。
~had a national blood policy. (1), 66% of reporting countries,
㋐ Because ㋑ However ㋒ Overall ㋓ Yet
問2.(2)に入る最も適切な英単語1語を書きなさい。
transfusion-transmissible infections in blood donations in high-income countries is considerably(2)than in low- and middle-income countries.
問3.WHOは、血液供給を国家レベルで調整することを推奨している。推奨している活動5つを日本語で書きなさい。
問4.血液センターにおける血液の供給と国の所得レベルとの関係について、日本語60字以内で説明しなさい。
問5.次の A~C は、献血する人の特徴について記述している。誤った内容を記述している組み合わせをア~エから1つ選択し、その記号で書きなさい。
A.高所得国では男性よりも女性の献血者が多い。
B.全体でみると、献血の33%は女性によるものある。
C.高所得国よりも低・中所得国の方が、割合的に若い人の献血が少ない。
㋐ AとB ㋑ BとC ㋒ AとC ㋓ AとBとC
問6.安全で信頼性の高い血液は、どのような提供者から得られることが多いと考えられているか、提供者の3つの特徴を日本語で書きなさい。
問7.高所得国と低所得国における輸血を受ける患者の年齢の特徴について、日本語80字以内で説明しなさい。
問8.本文で述べられている、WHOが推奨する安全で十分な量の血液供給を行うための統合戦略を1つ取り上げたうえで、その戦略の実現に向けた具体案について、あな た自身の考えを日本語600字以内で述べなさい。
ポイント
英文を読んで設問に答える。
- 英文中の( )内に入る適切な接続詞を解答する。
- 英文中の( )内に入る適切な英単語を解答する。
- 英文に記述されている内容を解読する。
- 英文に記述されている内容から、課題(十分な量の血液供給のための戦略)について、自身の考えを述べる。
出題の意図
標準的で社会問題を題材にした英文を読解することで、自然科学および人文・社会科学の基礎知識と、日本語・外国語の基礎学力をみることを意図した。特に、小論文では先進国と開発途上国の血液の需給状況から、多様な人々のありようと苦難を理解し、それぞれの情報を統合して、自分の考えを表現する力を見ることを意図した。
<兵庫県立大学の公開内容からの引用>
小論文過去問題解説
問1.(1)に入る最も適切な単語: ㋒ Overall
問2.(2)に入る最も適切な英単語: different
問3.WHOの活動5つ:
- 国家レベルで組織化された血液供給ネットワークの確立
- 国別の血液政策と法的枠組みの整備
- 感染症のスクリーニングを含む血液の品質管理
- 定期的な、自発的な、無報酬のドナーからの血液収集の促進
- 血液と血液製剤の適切な使用と代替療法の検討
問4.血液センターの供給と国の所得レベルとの関係: 高所得国では血液センター当たりの年間献金が多く、一般的に多くの献血者がいる。低所得国では献血が少なく、供給が不足している。
問5.誤った内容を記述している組み合わせ: ㋑ BとC
問6.安全で信頼性の高い血液は、無報酬の自発的なドナーから得られる。これらのドナーは最も安全なドナーである。
問7.高所得国では、60歳以上の患者による輸血が一般的であり、低所得国では5歳未満の子供への輸血が多い。
問8.WHOの統合戦略に関する具体案: 統合戦略の実現に向けて、各国は血液供給の強化に取り組む必要があります。具体的な行動として、無報酬の自発的な献血者の増加を奨励し、感染症のスクリーニングの強化、血液の効率的な収集と処理、患者への適切な輸血の実施が重要です。また、血液の使用を最適化し、代替療法の採用に努力することで、無駄な輸血を減らし、患者の安全性を高めることができます。さらに、品質管理とトレーニングを強化し、国内の血液供給を改善するための基盤を整備する必要があります。国際的な協力と情報共有も、血液の安全性と利用可能性の向上に寄与します。
兵庫県立大学の所在地・アクセス
所在地 | アクセス |
神戸商科キャンパス 兵庫県神戸市西区学園西町8-2-1 | 神戸市営地下鉄「学園都市」駅下車、徒歩10分 |
姫路環境人間キャンパス 兵庫県姫路市新在家本町1-1-12 | JRまたは山陽電鉄「姫路」駅から神姫バスで 「県立大学環境人間学部」下車 約10分 |
播磨理学キャンパス 兵庫県赤穂郡上郡町光都3-2-1 | JR「相生(兵庫県)」駅から神姫バスで 「県立大理学部前」下車 約30分 |
明石看護キャンパス 兵庫県明石市北王子町13-71 | JRまたは山陽電鉄「明石」駅からバスで 「がんセンター前」下車 約6分 |
姫路工学キャンパス 兵庫県姫路市書写2167 | JRまたは山陽電鉄「姫路」駅から神姫バスで 「県立大工学部」下車 約30分 |
【兵庫県立大学】のHPはこちら
兵庫県立大学の入試傾向
兵庫県立大学の入試傾向は、以下のような特徴があります。
- 入試方法:兵庫県立大学は、一般的に学力試験と面接試験を組み合わせた方法で入試を行っています。学力試験では、主に学問的な能力を測る科目が設定されており、面接試験では志望動機や個人的な特徴を評価します。
- 学部・学科ごとの違い:兵庫県立大学には複数の学部と学科があり、それぞれの学部・学科ごとに入試の内容や難易度が異なる場合があります。例えば、文学部や経済学部、理学部、農学部などがあります。
- 推薦入試:兵庫県立大学では推薦入試も実施されています。高校推薦や他大学からの推薦、特別推薦などがありますが、推薦入試の条件や方法も学部・学科によって異なります。
- 難易度:入試の難易度は学部や学科、年度によって異なります。一般的には競争率が高くなる傾向がありますので、しっかりと準備して挑むことが重要です。
- 前年度の入試情報:合格者の平均偏差値や学力試験の出題範囲、面接試験の内容などは、前年度の入試情報を参考にすることで入試の傾向を把握することができます。
兵庫県立大学の募集コース
募集要項はこちら
入試情報はこちら
国際商経学部 国際商経学科 (定員数:360人)
経済学・経営学を幅広く学び、グローバル社会で活躍できる人材を育成する。次の3コース制。
・グローバルビジネスコースは、全ての授業が英語だけで行われ、多数の留学生とともに経済学・経営学を中心とする社会科学を幅広く学ぶ。
・経済学コース、経営学コースでは、経済学(経済理論・政策プログラム)と経営学(マネジメントプログラム)に加え、融合領域として、金融ファイナンス、社会イノベーションのプログラムを用意する。
経済学コース、経営学コースの専門科目(日本語)とグローバルビジネスコースの専門科目(英語)を、学生が相互履修できるようにするなど、コースにとらわれない多様な学びを可能とする。
社会情報科学部 社会情報科学科(定員数:100人)
第4次産業革命(IoT〈Internet of Things〉、ビッグデータ、人口知能〈AI〉、ロボットなど)のイノベーションに対応すべく、情報科学技術を幅広く学び、データ分析などのスキルを生かし、課題解決に向けた糸口をつかみ新たな解決策を導き出す、データサイエンティストなどの人材を育成する。
データ分析に必要な知識と技術を中心に、情報科学の基礎から応用までを段階的に修得する。1、2年次には情報科学と社会データ分析の基礎を学び、2年次以降の専門教育では、人工知能、機械学習、計算理論など、データを処理・分析するスキルとそれらを社会で応用するための社会科学の知識を修得。
演習では、PBL(問題解決型学習)の形態を取り入れ、データから課題を抽出し、課題解決を行う一連の流れを実践的に学ぶほか、データが生まれる現場でデータ分析処理を経験するため、企業へのインターンシップなども実施する。
工学部 (定員数:352人)
電気電子情報工学科 (定員数:126人)
機械・材料工学科 (定員数:126人)
応用化学工学科 (定員数:100人)
電気電子情報工学科には、以下の2コースがある。電気工学コースでは、電力システムに関する知識と技術、電子物性、電気・電子材料に関する知識、およびこれらの電気電子材料を生かしたデバイスに関する技術を学ぶ。電子情報工学コースでは、電子材料・デバイス、回路、高周波、通信、信号処理システムまでの幅広い領域の先端技術を学ぶ。
機械・材料工学科には以下の2コースがある。機械工学コースでは、機械の設計、生産に関する科目のほか、制御工学、生産システム工学、マイクロテクノロジー、自動制御、ロボット工学、コンピュータ工学などを学ぶ。材料工学コースでは、あらゆる材料についての理論を学び、作製、加工、評価、解析を行える人材を育成する。
応用化学工学科には以下の2コースがある。応用化学コースでは、有機化学、無機化学、高分子化学、生物有機化学、物理化学およびそれらに関連した応用科目を実験を通して実践的に学ぶ。化学工学コースでは、化学熱力学、電気化学、反応分離工学、固体流体力学、プロセス装置設計などの化学工学分野と、金属学、半導体工学、無機化学、有機化学、高分子科学、微粒子科学などのマテリアルサイエンス分野を幅広く学ぶ。
理学部(定員数:175人)
物質科学科 (定員数:90人)
生命科学科 (定員数:85人)
物質科学科では、物質の物性や反応について、原子・分子レベルに基礎を置いた研究を行い、物質の本質とメカニズムを理解する。理論的・実験的に新しい物性を探究する物性基礎コース、物質の物性を実験的に解明する物性コース、物質を作り出す手法を修得する物質コースの3コースを置く。
生命科学科では、生命現象を分子や細胞のレベルで解明する教育・研究を行い、将来の生命科学の発展を担う人材を育成する。生体物質の構造と機能を物理化学的な手法で追究する生体物性コース、生命現象を化学的な手法で追究する生体分子コース、生命現象を遺伝学、細胞生理学的な手法で追究する細胞コースの3コースを置く。
環境人間学部 環境人間学科 (定員数:205人)食環境栄養40を含む
食環境栄養課程
多彩な教養科目と、より専門性を深める専門科目で、体系的な学びを行う。1年次に教養共通科目や基礎ゼミなどを通して、自分にあった進路を考える。2年次から希望により、人間形成、国際文化、社会デザイン、環境デザインの4つの系のうち、いずれかに所属する。フィールドワークを重視し、徹底した少人数教育を行う。
なお、食環境栄養課程のみ、入学時から課程の所属となる。食と栄養に関わる専門知識について学び、管理栄養士を目指す。
看護学部 看護学科 (定員数:105人)
カリキュラムは、「看護基礎領域」「実践基礎看護領域」「生涯健康看護領域」「広域健康看護領域」の専門教育科目4領域を中心に、全学共通教育と専門関連科目を系統的に学べるように構成されている。助産師養成課程と養護教諭養成課程が設けられている。
看護基礎領域では、看護学や看護ケアを提供するシステムの理論などを学ぶ。実践基礎看護領域では、体の機能の理解と、それを踏まえた援助技術などを学ぶ。生涯健康看護領域では、生涯にわたる人間の成長に伴う生活の変化に対応した看護を学ぶ。広域健康看護領域では、看護を取り巻く環境への働きかけや、在宅ケアなどの個別課題への解決方法を探究する。