【推薦入試】島根県立大学 人間文化学部 地域文化学科(小論文過去問題解説)

推薦入試

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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島根県立大学 人間文化学部 地域文化学科の小論文対策

[令和5年度学校推薦型選抜(一般推薦) 90分]

【問題】 次の文章を読み、あとの問いに答えよ。

課題の要約文です。

現代の都市(特に東京)と田舎の対比、進んだ都市とおくれた田舎の感覚、進歩と保存の葛藤、そして日本の文化史における都市と田舎の対立を論じています。大都市では人口密集や物資・情報の集中があり、利便性が高い一方で、地価上昇や交通渋滞などの課題も存在します。田舎では人口流出が進み、都会の利便性への憧れがありつつも、地域ごとの個性を生かしたコミュニティづくりが求められています。進んだ都市とおくれた田舎の感覚は歴史的にも見られ、都市の進歩と文明が地域に広がる構図が存在してきました。しかし、進歩への憧れと伝統の葛藤は現代においても続いており、個人生活や地球規模の南北問題などにも表れています。日本の歴史においても、中国文化や欧米文化へのあこがれと反発があり、都市と田舎の関係も複雑でした。進歩への魅力と同時に、自然保護運動などで現代文明への懐疑も根強く存在しています。

出典:塚本学『都会と田舎 日本文化外史』平凡社、1991年(一部改変)

問1 なぜ下線部②「北世界に入ると目される日本国内でも、多くの地方町村住民がかかえるのは、これと別な問題ではない。」のように「これと別な問題ではない」と言えるのか。150字以内で説明せよ。

問2 下線部①「進んだ都会とおくれた田舎という感覚」について、本文を踏まえてあなたの考えを800字以内で述べよ。


ポイント

【出題意図】

課題文は中央と地方の関係について、文化の歴史という切り口で考察するものである。筆者は、現代の東京と田舎が抱える問題の根底にある「進んだ世界とおくれた世界」という感覚が、古い時代から存在することを指摘する。

問1 南北問題と日本の地方が抱える課題に共通する構造を理解し、説明できるかを測るものである。

問2 都会と田舎の関係、中央と地方の関係について文化の歴史という視点から説く課題文の趣旨を理解した上で、自らの考えを論理的かつ説得力をもって説明、記述できるかを測るものである。

<島根県立大学の公開内容からの引用>

小論文過去問題解説

問1: 「北世界に入ると目される日本国内でも、多くの地方町村住民がかかえるのは、これと別な問題ではない。」の「これと別な問題ではない」と言える理由は、進んだ都市に向かう動きが、かえって地方の独自性を損ない、都市に追随することで生活の質が低下する可能性があるからです。都市への人口流出は、地方の社会構造や文化の変容を招き、それが問題となっているため、「これと別な問題ではない」と表現されています。

問2: 「進んだ都会とおくれた田舎という感覚」について考える際、以下のポイントを含めて述べることができます。

  1. 都市と田舎の対比: 大都会の魅力と問題、田舎の良さと抱える課題について述べ、それらが人々の意識にどのような影響を与えているかを考察する。
  2. 一極集中と地方個性の重要性: 一極集中を抑え、都市と田舎がお互いに補完し合い、地方の個性を生かすアプローチの必要性について論じる。
  3. 都市へのあこがれと現実: 都市に対するあこがれが一時的であることや、都市と田舎の生活感覚の違いについて触れ、成功者の概念が都市中心のものであることに対する疑問を提起する。
  4. 進歩と伝統の葛藤: 現代社会における進歩への憧れと、伝統を大切にしようとする姿勢が生じる葛藤について考え、これが生活の中でどのように表れるかを述べる。
  5. 文明の広がりと地域社会: 文明や進歩が地域社会に与える影響と、その中で生まれる葛藤や変容について論じる。

島根県立大学の所在地・アクセス

所在地アクセス
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島根県浜田市野原町2433-2
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松江キャンパス
島根県松江市浜乃木7-24-2
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島根県立大学の入試傾向

島根県立大学の入試傾向は、以下のような特徴があります。

  1. 入試方法:島根県立大学では、一般入試と推薦入試など、さまざまな入試方法が用意されています。一般入試では、学力試験(国語、数学、英語などの科目)や面接試験が行われることが一般的で、推薦入試は、高校などの推薦を受けた生徒を対象としています。
  2. 選抜倍率:各学部や学科ごとに入試の競争率(選抜倍率)が異なります。選抜倍率は応募者の数や志願者の学力に依存するため、年ごとに変動します。競争が激しい学部や学科では高い選抜倍率が示されることがあります。
  3. 出願要件:出願要件は学部や学科によって異なりますが、高校卒業資格を持つことが一般的な条件でした。また、学力試験の科目や合格基準も学部ごとに異なります。

島根県立大学の募集コース

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国際関係学部 国際関係学科(定員数:90人)

英語・韓国・中国・ロシアなどの言語・政治・社会・文化について学び、国際社会に貢献できる人材を育成する。国際関係学科では、グローバルな視点で多文化共生を学ぶ「国際関係コース」と、言葉や文化から世界を知る「国際コミュニケーションコース」を設け、グローカルな人材の育成を目指す。

地域政策学部 地域政策学科(定員数:140人)

地域が抱える課題について、複眼的な視点から解決策を見出し、地域の発展に貢献できる人材の育成を目指す。
地域政策学科では、経済学・経営学の観点から地域を見つめる「地域経済経営コース」、公共的見地から地域課題をとらえる「地域公共コース」、地域づくりの企画・実践力を養う「地域づくりコース」を設置している。

看護栄養学部(定員数:120人)

看護学科(定員数:80人)

看護学科では、「看護を実践する能力」「相手を理解し協働する能力」「地域の特性と健康課題を探究する能力」の3つの能力を柱に、自ら考え行動できる、視野の広い専門職業人を育成する。

健康栄養学科(定員数:40人)

健康栄養学科では、看護師、保健師などの関連職種との連携を重視したカリキュラムを通じて、超高齢社会において必要とされる在宅栄養ケアの専門的な実践能力を身につける。

人間文化学部(定員数:110人)

幅広い知識と柔軟な思考力・判断力を持って、広く社会で役立つ実践力を備えた人材の育成、地域文化を生かしたまちづくりを目指す。

保育教育学科(定員数:40人)

保育教育学科は、乳幼児から小学校までの発達段階を見通した教育ができる高い専門性を持った人材を育成する。

地域文化学科(定員数:70人)

地域文化学科は、幅広い文化的教養と柔軟な思考力、判断力を持って、広く社会で役立つ実践力を備えた人材を育成する。

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