【推薦入試】横浜国立大学 教育学部 学校教員養成課程(小論文過去問題解説)

推薦入試

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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横浜国立大学 教育学部 学校教員養成課程の小論文対策

[令和5年度 学校推薦型選抜(全国枠)]

問題 次の文章は、広田照幸『学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか』の一部である。この文章を読んで、後の設問に答えなさい。

課題の要約文です。

学校を広い世界への通路と位置づけつつも、学校が未熟な存在として生徒たちのアイデンティティを未確定のままにし、卒業後の進路においても本質的な自己理解を遅らせる一因となっていると主張しています。学校は様々な可能性が広がる通路でありながら、その中で生徒たちは未完成な存在と見なされ、アイデンティティの確立が先延ばしにされると指摘されています。学校教育が「教育を受けることが必要な未熟な者」という立場を与え、学生がさまざまな扉を開く際の基礎を提供しつつも、本質的な自己理解につながるアイデンティティは提供されていないと論じられています。文章は、学校卒業後の進路や人生の選択において、学校が提供するアイデンティティが仮のものであること、そして生徒が自らの進路を選択する一方で、本質的な自己探求が遅れる可能性があることを示唆しています。

出典:広田照幸『学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか』筑摩書房 2022年 一部改変

問1.なぜ学校は退屈で、なおかつ大切なのか。本文に即して筆者の考えを200字以内で説明しなさい。

問2.下線部にある「やり方」について、学校の特性を踏まえ、あなたの考えを600字以内で述べなさい。

小論文過去問題解説

問1

  1. 学校の役割の理解: 学校は広い知識を提供する通路であり、社会への出発点である。しかし、それがなぜ退屈であるか、またなぜ大切なのかを理解する必要がある。
  2. アイデンティティ形成の欠如: 学校は生徒のアイデンティティ形成に焦点を当てていない可能性があり、その結果、学生たちは自己理解に苦しむことがある。これは学校が広範で一般的な知識を提供するが、生徒たちが個々の関心や価値観を深める機会が不足していることを示唆している。

問2

  1. 学校の広範性と特定性のジレンマ: 学校は総合的な知識を提供するが、同時に特定の興味や問題に焦点を当てることが難しいジレンマがある。これにより、生徒たちは深い関心を持ちにくくなる可能性がある。
  2. 深い理解とアプローチの重要性: 学生が深い理解や興味を持つためには、学校がより個別化されたアプローチや具体的な問題に焦点を当てることが必要。この「やり方」が改善されることで、生徒たちはより自己の探求心やアイデンティティ形成につながる経験を得られる可能性がある。

横浜国立大学の所在地・アクセス

所在地アクセス
神奈川県横浜市保土ケ谷区常盤台79-8JR「横浜」駅西口からバスで約15分、
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相鉄・東急線「羽沢横浜国大」駅下車、
徒歩約15分
神奈川県横浜市保土ケ谷区常盤台79-4JR「横浜」駅西口からバスで約15分、
大学正門前下車すぐ
地下鉄「三ツ沢上町」駅下車、徒歩約16分
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横浜国立大学の入試傾向

横浜国立大学の入試は、科目ごとに異なる特徴があります。英語の入試は試験時間90分で、大問4題が出題されます。長文2題、会話文1題、自由英作文1題といった構成で、記述問題が中心です。特に長文の設問は内容説明が中心で難易度が高めです。時間がタイトなため、難しい問題に時間を費やすと本来解ける問題が解けなくなる可能性があります。リスニングは課されないため、共通テスト対策が有効です。

数学の入試では、文系と理系で試験時間や出題傾向が異なります。文系数学は試験時間90分で、基礎的な力が問われます。微分・積分が頻出分野であり、計算量の多い問題にも注意が必要です。理系数学は試験時間150分で、出題内容は標準的な問題が中心ですが、時間がタイトでミスのないように注意が必要です。微分・積分・ベクトルの領域に重点を置いた対策が求められます。

物理科目では、2科目で150分の試験が行われます。大問3題で、力学、電磁気、熱力学・波・原子のいずれかが出題されます。幅広い分野からの出題があり、偏った学習は避けるべきです。難易度は標準的で、確実な知識が求められます。

化学も2科目で150分の試験があり、基本から標準レベルの問題が出題されます。ミスによる失点が大きく響くため、注意深い回答が必要です。有機化学・無機化学・理論化学から例年1題ずつの出題となっています。

生物の入試は150分で、大問4題が出題されます。知識問題が多く、高い読解力が求められます。問題文の難度が高めで、考察問題も多いです。ミスを避け、正確な知識を持つことが重要です。

総合型選抜では、一次試験が自己推薦書の提出、二次試験が面接、最終試験が大学入学共通テストの成績となります。学部ごとに配属される学科が異なるため、事前に学科の調査が必要です。

入試対策としては、科目ごとに適切な対策を行い、時間配分に気を付けることが重要です。ミスを減らすためには、問題解答の正確性を重視したトレーニングが必要です。また、共通テストの対策もしっかりと行い、バランスの取れた準備を心がけましょう。

横浜国立大学の募集コース

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教育学部 学校教員養成課程(定員数:200人)

小学校での基本的な教育力を身につけた小学校教員の養成を中心に、教育学・心理学、特別支援教育、中・高等学校の各教科など、領域ごとにより高度な専門性も兼ね備えた教員を養成する。
入学後、さまざまな領域の内容に触れながら専門とする領域を選択し、1年次の秋学期から以下のコース・専門領域に分かれて少人数の環境で学び、高度な専門性を身につける。

言語・文化・社会系教育コース

言語・文化・社会系教育コースの専門領域は国語、社会、英語、日本語教育、教育学。

自然・生活系教育コース

自然・生活系教育コースの専門領域は数学、理科、技術、家庭科。

芸術・身体・発達支援系教育コース

芸術・身体・発達支援系教育コースの専門領域は音楽、美術、保健体育、心理学、特別支援教育。

経済学部 経済学科(定員数:258人)

経済学の理論と現実をバランスよく教育するとともに、貿易港横浜を背景とした国際色豊かな教育を行う。経済学の専門性に加えて、歴史、制度、政治的背景も含む外国経済事情の理解、実践的な英語力、統計的・数理的分析能力を備えた人材を育成する。
専門教育を初級と中級レベルに分け、中級レベルはグローバル経済、現代日本経済、金融貿易分析、経済数量分析、法と経済社会の5分野で構成している。グローバル経済分野では、経済学の視点からアジアと世界各国の多様な経済・社会・制度の特徴を理解し、各国・地域がどのような相互依存関係にあるかを学ぶ。現代日本経済分野では、財政、労働、社会福祉、地域政策など日本経済を取り巻く経済・社会問題を理論的かつ政策的な視点から学ぶ。金融貿易分析分野では、国際金融、国際貿易などの科目を通じて、日本と世界の経済関係を金融と貿易の視点から学ぶ。経済数量分析分野では、数理統計や計量経済学などの科目を通じて、日本経済が直面する政策課題を統計的・数量的に分析する能力を身につける。法と経済社会分野では、経済に密接に関係する法律科目(経済法、労働法、商法など)を体系的に学ぶ。

経営学部 経営学科(定員数:297人)

企業をはじめとする組織のさまざまな活動領域、職能を横断的にとらえ、異なる活動間の関係を最適化できる能力、グローバルに展開する事業活動、国際的競争が進展する環境に適応できる能力、経済的価値および社会的価値を創造・普及させることによって社会の変革を実行できる能力を育成する。経営学に関する総合的な知識を段階的に修得し、それらの知識を融合できる分野横断的な学修を行う。
経営学の3つの領域であるマネジメント分野、アカウンティング分野、マネジメント・サイエンス分野を基礎から段階的、分野横断的に学ぶ。マネジメント分野では、企業をはじめとする組織の運営、経営戦略の立案、人的資源の管理、経営を取り巻く環境の分析といった企業経営全般について学ぶ。アカウンティング分野では、企業をはじめとする組織の経営活動を、貨幣学で識別、測定し、伝達する、万国共通のビジネスの言語と呼ばれる会計を幅広く学ぶ。マネジメント・サイエンス分野では、企業をはじめとする組織を数理的、計量的な手法を用いて分析し、合理的な意思決定を支援するための考え方や具体的なツールを学ぶ。

理工学部(定員数:659人)

イノベーションを創出する「未来の創造的人材」の育成のため、早期の教育課程で学生が理工両方の素養を身につけ、その後専門教育を受けられるカリキュラムを編成している。4年間の教育課程修了後には、工学的センスを身につけた理学系学者、あるいは理学的センスを持った技術者・工学系研究者として、さらなる研さんを積むことに喜びを覚えられる人材を育成する。

機械・材料・海洋系学科(定員数:185人)
機械・材料・海洋系学科では、快適で安全な現代社会の根幹を支える機械や材料、海洋空間の利用と移動に関する研究・設計・生産に携わる人材を育成。以下の3教育プログラムがある。

機械工学教育プログラム

機械工学教育プログラムでは、機械部品単体から、機械を組み合わせて複雑な機能を発揮する機械システムを研究対象としている。

材料工学教育プログラム

材料工学教育プログラムでは、金属、半導体などの材料を体系的に学び、機能材料や構造材料の開発を担う技術者や研究者を育成する。

海洋空間のシステムデザイン教育プログラム

海洋空間のシステムデザイン教育プログラムでは、環境と調和した巨大で複雑な海洋構造物や船舶、航空機を設計する技術者、人と物資のよりよい流れをつくる研究者を育成。

化学・生命系学科(定員数:187人)

化学・生命系学科では、人と生物にとって持続的な社会を構築できる未来志向型の人材の育成を目指した教育を展開。以下の3教育プログラムがある。

化学教育プログラム

化学教育プログラムでは、理学と工学が融合し連続的につながった新しい化学を創造する力を身につけるとともに、新たな化学的価値観と素養を培う。

化学応用教育プログラム

化学応用教育プログラムでは、化学や物質、化学プロセス、材料、安全、環境について学び、これらを実践的に応用できる能力を身につける。

バイオ教育プログラム

バイオ教育プログラムでは、生命現象を分子レベルから細胞・個体レベルで解明し、社会の要請に基づいて知見を応用するための素地を養うとともに、最新の実践的なバイオを研究する。

数物・電子情報系学科(定員数:287人)

数物・電子情報系学科では、数学、物理学の基礎教育を充実させ、さらに情報、通信、電気・電子、物理の各工学分野と数理科学の専門教育を行う。以下の4教育プログラムがある。

数理科学教育プログラム

数理科学教育プログラムでは、現代数学をベースに数理科学を学ぶとともに、関連分野への応用や展開を探究。

物理工学教育プログラム

物理工学教育プログラムでは、現代物理学を学び、革新的な技術開発の現場や国際舞台で活躍できる人材の育成を目指す。

電子情報システム教育プログラム

電子情報システム教育プログラムでは、電気・電子・通信・情報の基礎から応用まで広範囲な分野を学ぶ。

情報工学教育プログラム

情報工学教育プログラムでは、情報工学の基礎から応用までを深く学び、情報システムを創造できる力を培う。

都市科学部(定員数:248人)

都市を担う人間と支える文化、社会を対象とし、都市を形づくる建築物および都市基盤施設の計画や設計および運用、維持にかかる課題とともに、広い意味での自然環境、社会環境を対象に、それらにまつわるリスクとの共生に関わる課題を科学的な分析を通して取り組む。

都市社会共生学科(定員数:74人)

都市社会共生学科では、現代社会が抱える複合的な問題を解決するために、さまざまなフィールドを結びつけ社会や文化に対する批判的かつ創造的思考を発揮できる知識を育む。

建築学科(定員数:70人)

建築学科では、建築学を中心に、人文社会科学の視点から工学まで、文理にまたがる幅広い知識を身につける。人間生活と生態系とのバランスのとれた建築・都市・環境を論理的に構想できる人材や、理論の裏づけのもとで、創造的な建築や都市環境・まちづくりを力強く実践できる人材を育成する。

都市基盤学科(定員数:48人)

都市基盤学科では、安全安心で高品質な都市、地球環境・社会的公平性・経済的効率性のバランスある持続的発展、国際的な技術協力支援、今日的グローバル課題の解決などの実現に主導的に貢献できる人材を育成する。

環境リスク共生学科(定員数:56人)

環境リスク共生学科では、自然環境・社会環境にまたがる人間と自然の環境システムに関する俯瞰的な理解のもと、複合化する現代のリスクのメカニズムと分析手法、マネジメントを学び、リスクと上手につき合うリスク共生のアプローチを身につける。

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