(後期)神戸大学法学部の小論文過去問題集

小論文過去問題

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長■小論文指導歴25年これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。スカイ予備校を高崎市内に開校し、2021年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となり1年目から、国公立大学に27名の合格者を輩出。スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします☆知らないと損する「小論文やっていはいけないNG動画」を無料プレゼント中!

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【後期】神戸大学法学部の小論文過去問題集|傾向・対策・予想問題まで完全解説

神戸大学法学部の概要

神戸大学法学部には以下のような魅力があります。

全国屈指の教員陣を擁しており、50名を超える教員は各専門分野の第一人者で、国内外で活躍しています。

法学および政治学の研究・教育促進を目的とした神戸法学会があり、会員には現役教員や学生、卒業生が名を連ねています。

長い歴史の中で数多くの第一人者を輩出しており、歴代教授には法学界を代表する研究者が名を連ねています。

神戸大学法学部(後期)小論文の入試傾向と特徴

神戸大学法学部の後期入試における小論文は、日本の国公立大学の中でも特に難易度・完成度ともに高い試験として知られています。以下に、過去問を分析して見えてきた傾向と特徴を詳しくまとめます。

①試験時間・字数・配点の特徴

試験時間は180分(3時間)、解答字数は1000字以内、配点は250点/700点という高い比重を占めます。総合点の約36%が小論文で決まるため、小論文の出来が合否を大きく左右します。国公立大学の後期試験においてもこれだけの配点比率を持つ試験は珍しく、法学部として受験生に「論理的思考力・読解力・表現力」を厳しく問う姿勢が伺えます。

②複数資料の読解・統合型出題が特徴

過去問を見ると、毎年4〜5つの資料(学術論文・専門書の抜粋)が与えられ、「すべての資料を用いて」「どの資料に依拠したかを番号で明示して」まとめることが求められています。これは単なる意見論述ではなく、複数の専門的文章を精密に読み解き、それぞれの主張・根拠・対立点を整理・統合して論述する高度なアカデミックライティング能力を要求するものです。

③テーマの傾向:法学・政治学・社会問題

出題テーマは法学部らしく、政治制度・行政・生命倫理・情報社会など、現代社会の根幹に関わる問題が中心です。2022年はジェンダーとクオータ制、2021年は官僚制と政治統制、2020年はビッグデータとプライバシー、2019年は代理出産と生命倫理と、いずれも社会的に重要かつ議論が分かれるテーマです。受験生は日頃から社会問題・法制度・政治に関するニュースや新書・論文に親しんでおく必要があります。

④「個人の見解を述べるな」という特殊な指示

多くの小論文試験では「あなたの意見を述べよ」と指示されますが、神戸大学法学部の後期小論文では「あなた個人の見解を述べるのではなく、資料に書かれている内容に基づいて記述すること」という指示が繰り返されています。これは学術的な要約・整理・論述能力を純粋に評価する出題意図であり、資料の読み取りと論点整理が合否を分けます。

神戸大学法学部(後期)小論文の対策ポイント

神戸大学法学部後期小論文で高得点を取るために、スカイ予備校が推奨する対策ポイントを以下にまとめます。

ポイント①:資料読解力を徹底強化する

180分で4〜5本の学術的資料を読み、1000字にまとめる作業は、読解スピードと正確さが命です。まず各資料の「主張・根拠・反論」を素早く把握する練習を積んでください。新書や論文の要約練習が非常に効果的です。資料ごとにA4用紙1枚に要点メモを作る習慣をつけましょう。

ポイント②:資料番号の明示と引用の技術を磨く

「どの資料に依拠したか番号で明示する」という指示は必ず守る必要があります。【1】【2】などの番号を文中に自然に組み込みながら論述する練習を繰り返してください。番号の明示が不十分だと大幅な減点につながります。実際の答案では「【1】によれば〜」「【3】では〜という問題点が指摘されている」という形で使うと読みやすくなります。

ポイント③:賛否・論拠・反論の構造を理解する

過去問を見ると「肯定的論拠と否定的論拠」「長所と弊害」「根拠と反論」というように、必ず複数の立場を整理することが求められています。賛成・反対の両論を公平かつ明確に整理できる「対比構成」の答案作りを練習してください。一方だけに偏った論述は減点の原因になります。

ポイント④:法学・政治学・倫理学の基礎知識を仕込む

クオータ制・議院内閣制・ビッグデータ・生殖補助医療など、過去問のテーマはいずれも専門性の高い内容です。これらについて基礎的な知識があれば資料の理解スピードが格段に上がります。岩波新書・中公新書などの入門書を5〜10冊読んでおくことを強くお勧めします。

ポイント⑤:1000字の構成設計を事前に決める

1000字という字数は「多すぎず少なすぎず」ですが、複数資料をすべて盛り込みながら論旨を通すには緻密な構成設計が必要です。スカイ予備校のSKYメソッドでは「序論(問題提起)→本論(各資料の論点整理)→結論(全体のまとめ)」という基本構成を徹底的に体得させます。時間配分も「資料読解60分・構成設計20分・執筆80分・見直し20分」を目安にしてください。

(後期)神戸大学法学部小論文 過去問題

2022年後期 試験時間180分 字数1000字以内 配点250点/700点

【文章・資料】(出典)【1】=山田邦夫著「女性の政治参画とクオータ制論議―政治分野における「多様性」の確保―」(「ダイバーシティ(多様性)社会の構築:総合調査報告書」国立国会図書館,2017年)の一節。

【2】前田健太郎著『女性のいない民主主義』(岩波書店,2019年)の一節。図1=女性参政権の導入と女性議員の割合を示すグラフ、図2=有権者と政治家の政策態度の比較を示した表、図3=総選挙における有権者と政治家の立場を示した図、計3点。

【3】三浦まり著「女性が議員になるということ」(同編著『日本の女性議員――どうすれば増えるのか』朝日新聞出版,2016年)の一節。図4=政治家になることを阻害する要因を示した表。

【4】衛藤幹子著「リベラル・デモクラシーと積極的平等政策――候補者ジェンダー・クオータの是非をめぐって」(名和田是彦編著『社会国家・中間団体・市民権』法政大学出版局,2007年)の一節。

【問題文】日本の国会や地方議会において、女性議員の数は少ない。こうした女性の過少代表の状況を改善する一つの手段として、クオータ制の導入が考えられる。クオータ制とは、「政治の意思決定の場における男性優位を是正するために、候補者や議席、政党幹部の一定比率を女性(あるいは両性)に割り当てる制度」とされる。

資料【1】〜【4】を読み、政治の意思決定の場においてクオータ制を導入することの根拠を、それらの反論を含めて1000字以内でまとめなさい。

解答を作成するにあたっては、あなた個人の見解を述べるのではなく、資料に書かれている内容に基づいて記述すること。また、全ての資料を用いどの資料に依拠したかを資料の番号を示して明らかにすること。

2021年後期 試験時間180分 字数1000字以内 配点250点/700点

【文章】(出典)【1】建林正彦「官僚」(平野浩・河野勝共編『新版アクセス日本政治論』日本経済評論社,2011年)の一節。【2】飯尾潤著『日本の統治構造 官僚内閣制から議院内閣制へ』(中央公論新社,2007年)の一節。【3】金井利之著『行政学講義 日本官僚制を解剖する』(筑摩書房,2018年)の一節。【4】竹中治堅著「議院内閣制の変容と「忖度」」(『中央公論』132巻6号,2018年)の一節。【5】野口雅弘著『忖度と官僚制の政治学』(青土社,2018年)の一節。

【問題文】日本では、近年内閣総理大臣や政治家による官僚への統制が強化されていると指摘される。資料【1】〜【5】を読み、政治家が官僚を十分に統制できない場合の問題点を指摘したうえで、内閣総理大臣や政治家による官僚への影響力が強まったことの長所と弊害を1000字以内でまとめなさい。

解答にあたっては、あなた個人の見解を述べるのではなく、資料に書かれている内容に基づいて記述すること。また、全ての資料を用い、どの資料に依拠したかを資料の番号を示して明らかにすること。資料番号は、【 】を含めて1マスで示してよい。

2020年後期 試験時間180分 字数1000字以内 配点250点/700点

【文章】(出典)【1】=照井伸彦著『ビッグデータ統計解析入門』(日本評論社,2018年)の一節。【2】山本龍彦著「AIと憲法問題」(山本龍彦編『AIと憲法』日本経済新聞出版社,2018年)の一節。【3】古谷貴之著「AIと自己決定原理」(山本龍彦編『AIと憲法』日本経済新聞出版社,2018年)の一節。【4】山本龍彦著『おそろしいビッグデータ』(朝日新聞出版,2017年)の一節。

【問題文】近年ビッグデータに基づいて個人の行動を予測する試みが行われている。他方でそれに伴う様々な問題についても議論が進められてきている。

資料【1】〜【4】を読み、これらの資料のすべてに基づいて、ビッグデータによる予測の活用がもたらす効用と脅威について、それが誰に対して、どのような影響を与えるものであるかを明示しながら、1000字以内でまとめなさい。

解答を作成するにあたっては、どの資料によったかを資料の番号を示して明らかにしなさい。

2019年後期 試験時間180分 字数1000字以内 配点250点/700点

【文章】(出典)【1】「代理懐胎を中心とする生殖補助医療の課題:社会的合意に向けて」(日本学術会議・生殖補助医療の在り方検討委員会,2008年)【2】中村圭美著「代理出産という挑戦(上)・(下)」(『学術の動向』32巻10号,11号,2003年)【3】柘植あづみ著「代理出産システムを成り立たせる論理と社会」(日本学術協力財団編『生殖補助医療と法』日本学術協力財団,2012年)【4】大野和基著『代理出産:生殖ビジネスと命の尊厳』(集英社,2009年)の各一節。

【問題文】現代日本では、代理懐胎(代理出産)の許否について法律による規制は存在しておらず、これを許容すべきかどうかについて様々な観点から議論がされている。

資料【1】〜【4】を読み、これらの資料のすべてに基づいて、代理懐胎(代理出産)を許容することに肯定的な論拠と否定的な論拠(それぞれに対する反論・再反論を含む)を1000字以内でまとめなさい。

2026年度 神戸大学法学部(後期)小論文 予想問題

スカイ予備校・五十嵐弓益校長が、過去の出題傾向と現代社会の動向を分析して作成した予想問題です。本番対策の練習にぜひ活用してください。

予想問題:「民主主義とインターネット・SNSの関係」

【課題文(イメージ)】

【1】インターネットとりわけSNSの急速な普及は、政治参加の形を根本から変えつつある。かつて政治参加といえば投票・集会・陳情といった手段が中心であったが、今日ではSNS上での意見表明・署名活動・ハッシュタグ運動など、多様な形態が生まれている。こうした変化は、従来の政治参加から疎外されていた若年層や社会的少数者に新たな声を与えるという点で、民主主義の深化に寄与する可能性を持つ。(想定出典:辻大介著『ネット時代の市民参加と民主主義』)

【2】他方で、SNSアルゴリズムが同質的な意見を持つ人々を集める「エコーチェンバー」現象や、虚偽情報(フェイクニュース)の拡散が民主主義的な意思決定を歪めるという批判も強い。人々は異なる意見と接触する機会を失い、社会的分断が深まるという指摘がある。さらに、感情的・扇動的なコンテンツほど拡散しやすいアルゴリズムの特性が、熟議民主主義の理念と根本的に相容れないという論点も提示されている。(想定出典:三宅雄太著『デジタル民主主義の陥穽』)

【3】SNSを通じた政治的動員は、組織や資金力を持たない市民が大規模な社会運動を起こすことを可能にした。2010年代以降の世界各地での市民運動はSNSなしには考えられない。しかしその一方で、SNS上の「参加」は実際の政策変更に結びつきにくく、「クリック・アクティビズム(スラックティビズム)」と批判されることもある。(想定出典:田中拓哉著『デジタル動員と政治変動』)

【4】プラットフォーム企業による情報の管理・検閲・アルゴリズム設計は、表現の自由や民主的な情報環境に対して重大な影響を与えている。巨大テクノロジー企業は私企業でありながら、事実上の「公共インフラ」として機能しており、その規制のあり方は各国の民主主義制度と密接に関連する法的・政治的課題となっている。(想定出典:成田悠輔・山口真一著『プラットフォームと民主主義の法』)

【設問】

設問1:資料【1】〜【4】を読み、これらの資料のすべてに基づいて、SNS・インターネットの普及が民主主義にもたらす効用と問題点を、それぞれの影響が誰に対してどのような形で現れるかを明示しながら、1000字以内でまとめなさい。解答にあたっては、あなた個人の見解を述べるのではなく、資料に書かれている内容に基づいて記述すること。また、どの資料に依拠したかを資料の番号を示して明らかにすること。

設問2:設問1


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