(後期)熊本大学法学部の小論文過去問題集

小論文過去問題

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熊本大学法学部の概要

本大学法学部には以下のような特徴と魅力があります。

憲法、民法、刑法などの基礎法律科目から学び始め、伝統的な法学教育を受けることができる

政治学や経済学の科目も充実しており、公務員希望者にとって魅力的

交渉紛争解決学というユニークな科目がある

法学と経済学を横断的に学べるカリキュラムがある

将来の社会変化に対応できる汎用的な力を身につけられる

熊本大学法学部は伝統の法学教育と実践的な教育内容を兼ね備えており、多様な進路に対応しています。

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴25年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
スカイ予備校を高崎市内に開校し、2021年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となり1年目から、国公立大学に27名の合格者を輩出。スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
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(後期)熊本大学法学部

2022年後期 その1・その2各120分 その1・その2各1200字 計400点/850点

その1[文章](出典)トム・ニコルズ著(高里ひろ訳)「専門知は,もういらないのか 無知礼賛と民主主義』(みすず書房,2019年)の一節。

問題:文章を読み,「専門知の死」がいかなる状況を引き起こしているかを整理した上で,日本において民主主義を実現するために何が必要と考えるか.あなたの意見を1200字以内で論じなさい。

その2[文章](出典)夏目漱石著『私の個人主義」(講談社,1978年)の一節。

問題:文章を読み,本文の「権力」との関係に留意しつつ「自己本位」とは何かを整理した上で,その意義を1200字以内で論じなさい。

2021年後期 その1・その2各120分 その1・その2各1200字 計400点/850点

その1:[文章](出典)小塚荘一郎著『AIの時代と法』(岩波書店,2019年)の一節。

問題:文章を読んで,法執行のコード化とプライバシー保護との関係がどうあるべきかについて,あなたの意見を1200字以内で述べなさい。なお,課題文の要約は不要である。

その2[文章・資料](出典)

①永吉希久子著『移民と日本社会」(中央公論新社2020年)の一節および図:ヨーロッパ6か国で非EU移民が社会的排除のリスクをもつ確率を示したグラフ。

②大島隆著「芝園団地に住んでいます――住民の半分が外国人になったとき何が起きるか」(明石書店2019年)の一節。

問題:移民(一時的なものを含め,生まれた国から他の国に移り住んだ人)と受け入れ国・地域の住民はどのような関係を構築すべきか。①と②の文章を読んで,社会的麻擦を回避するための解決策も含めて.移民受け入れのあり方に関するあなたの考えを1200字以内で述べなさい。

2020年後期 その1・その2各120分 その1・その2各1200字 計400点/850点

その1[文章](出典)猪木武徳著「自由の条件一スミズ・トクヴィル・福澤諭吉の思想的系譜」(ミネルヴァ書房,2016年)の一節。

問題:現代日本のデモクラシーを成り立たせる「条件の平等化」や諸制度の状況はどのように捉えられるかあなたの考えを1200字以内で述べなさい。

その2[文章](出典)前田勉著「江戸の読書会一会読の思想史』(平凡社ライブラリー,2018年)の一節。

問題:民主主義を成り立たせる精神は今日の日本でどのような状況にあると捉えることができるか.具体的な例を示しながらあなたの考えを1200字以内で述べなさい。

2019年後期 その1・その2各120分 その1・その2各1200字 計400点/850点/

1[文章](出典)坂井豊貴著『多数決を疑う 社会的選択理論とは何か」(岩波書店,2015年)の一節より。

2[文章](出典)朝日新聞2018年1月26日付東京本社版朝刊より。

3[文章](出典)朝日新聞2018年10月26日付西部本社版夕刊より。

問題:公共事業は,誰がどのように決定すべきか。文章を読み,あなたが考える民主的なルールについて,1200字以内で論じなさい。なお,文章の要約は不要である。

その2[文章](出典)田清一著「『摩擦」の意味―一―知性的であるということについて」(内田樹編「日本の反知性主義』晶文社,2015年)の一節。

問題:文章を読み,その内容を600字程度で要約した上で,現代社会において知性的であることの意味について,あなたの考えを600字程度で論じなさい。

2018年後期 その1・その2各120分 その1・その2各1200字 計400点/850点

その1 [文章](出典)ハイジ・ツーレック著「ドイツのソーシャルメディア規制―へイトスピーチVS.言論の自由」(『フォーリン・アフェアーズ・リポート」2017年7月号)による。

問題:文章を参考にし、仮に日本でも国家がソーシャルメディア上の発言を規制するならば,どのような意義と危険性があるか,あなたの考えを1200字以内で論じなさい。

その2[文章・資料](出典)橘木俊設著「新しい幸福論」(岩波新書,2016年)の一節。

問題:著者は,「地域間格差の是正」のための方向性として,①企業の地方移転.②政府機関の地方移転,③大学の地方移転,④地方分権の推進,以上の四つを指摘している。これらのうち,例えば,②では,独立行政法人国民生活センター消費者行政新未来創造オフィスが徳島に開設され(2017年7月24日),2021年度までに文化庁が京都へ移転することも決定されている(同月25日)。
また③に関連して,文部科学省が,東京23区内における私立大学(短期大学を含む)定員増の原則禁止および新設禁止を告示した(同年9月29日)。

「地域間格差の是正」のための方向性や施策は,ここで掲げたものだけではないはずである。あなたは,どのような施策が実現できれば,地域間格差が是正すると考えるか。まず,著者が唱える「地域間格差の是正」に対するあなたの評価について,続けて,あなたが考える「地域間格差の是正」に資する具体的な施策(複数可)とそれを挙げた理由について,あわせて1200字以内で論じなさい。

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