記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
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鹿児島大学 医学部 保健学科 看護学専攻の小論文(和文)対策
[令和5年度 学校推薦型選抜Ⅰ]
次の課題文を読み、以下の4つの設問について日本語で答えなさい。 解答は全て解答用紙に記述しなさい。
英文の課題を和訳した要約です。
「寝落ち」の表現が初めて使用されたのは不明だが、「うっかり居眠りする」意味で使われている。最近、図書館で大学受験を控えた学生が完璧な「寝落ち」を見かけた。学生は参考書を広げ、前夜遅くまで勉強していた様子。この光景に心配になり、昼寝の影響や勉強の進捗について考えた。学生時代にも昼寝が常だった筆者が、睡眠について疑問を抱く。睡眠の専門家である筑波大学教授櫻井武氏によれば、脳は睡眠中にメンテナンスを行い、重要な記憶を保存し、不要な記憶を削除する。眠っている間に脳は起きているときとは異なるモードに切り替わり、新しい学習に備える。最後に、新しい表現「ネオチモシモシ」が紹介され、睡眠不足の証拠であることが警告された。
出典:英文対象 朝日新聞 天声人語、2022 年春、Vol. 208、P96-98、原書房
設問1 著者は、下線部『ayoung man』に対してどう感じていますか、日本語で述べなさい。
設問2 下線部『while we are awake』と『while we are asleep 』 時の脳の働きについて、それぞれ日本語で述べなさい。
設問3 下線部『Takeshi Sakurai』は、『Neochi』について、どのような状態だと述べ、著者はそのことについてどのように考えていますか。日本語で述べなさい。
設問4 課題文の内容を踏まえ、自らの体験をもとに、『Neochi』についてのあなたの考えを450字以上500字以内で、日本語で述べなさい。
ポイント
出題意図
設問1~3では英語の課題文を正しく理解する能力と英語の文章が読み取れているかを評価する。
設問4では、課題文を踏まえ、 内容に対する自分自身の考えを明確に記述する能力を評価する。
<鹿児島大学の公開内容からの引用>
小論文過去問題解説
設問1:「a young man」に対する著者の感情を考える際には、文章の中で提示された「幸せそうな寝顔」と「心配になった」という表現に注目します。著者はその人物が幸せそうである一方で、あまりにも昼寝が多いことやそれが健康や勉強に与える影響について心配している様子が伝わってきます。感情の変化や複雑さに注意を払いながら、文章の文脈と著者の意図を考えましょう。
設問2:「while we are awake」と「while we are asleep」の時間帯における脳の働きについて考えるには、それぞれの文脈で示された情報を整理します。覚醒時には脳が情報を処理し、学習活動を行う一方で、睡眠時には脳がメンテナンス作業をして記憶の整理を行うことが示唆されています。このような情報を基に、睡眠と覚醒の相互関係や脳の機能について考えます。
設問3:「Takeshi Sakurai」と「Neochi」については、具体的な文脈が不足していますが、新しい表現に対して櫻井氏が「途中でうっかり寝てしまうのは睡眠不足の証拠で、よくありません」と警告していることから、この表現が何らかの注意を喚起するものである可能性があります。文脈の中で示唆された情報や櫻井氏のコメントを踏まえ、Neochiについてどのような状態であるのか、著者がどのように考えているかを推察します。
設問4:考えを整理し、自らの体験を交えながら論じることが重要です。
- 文脈の理解: 課題文の内容やNeochiに関する情報を確認し、文章の主旨や櫻井氏のコメントに注意を払います。
- 自身の体験の整理: 自分の体験に基づいて睡眠や勉強に関する具体的な経験を挙げ、それがNeochiにどう関連するかを考えます。例えば、自身が勉強や睡眠において感じたことや考えたことを整理します。
- 櫻井氏のコメントとの対比: 櫻井氏のコメントと自身の体験を対比させ、共通点や異なる点を把握します。これによって、Neochiについての考え方をより深化させることができます。
- 注意喚起に対する反応: 櫻井氏がNeochiに対して「途中でうっかり寝てしまうのは睡眠不足の証拠で、よくありません」と警告している点に焦点を当て、これに賛成なのか反対なのかを述べます。自身の考えや理由を示して論じます。
- 450字以上500字以内での表現: 考えを明確かつ簡潔にまとめ、指定された範囲内で表現します。冗長な表現を省きながら、主張や意見が十分に伝わるように工夫します。
鹿児島大学の所在地・アクセス
所在地 | アクセス |
郡元キャンパス 鹿児島県鹿児島市郡元1-21-24 | JR「鹿児島中央」駅から市営バスで「鹿大正門前」または 「法文学部前」下車、徒歩約2分 JR「鹿児島中央」駅から南国交通バス30番線で18分 「鹿大教育学部前」下車 市電1系統「騎射場」電停下車 徒歩10分 市電2系統「唐湊」(とそ)電停下車すぐ 市電2系統「工学部前」電停下車すぐ |
桜ヶ丘キャンパス 鹿児島県鹿児島市桜ヶ丘8-35-1 | JR「鹿児島中央」駅から市営バスで「大学病院前」 または「歯学部前」下車すぐ JR「宇宿」駅からシャトルバスで5分 「大学病院前」下車すぐ JR「宇宿」駅からシャトルバスで7分 「歯学部前」下車すぐ |
下荒田キャンパス 鹿児島県鹿児島市下荒田4-50-20 | JR「鹿児島中央」駅から市営バスで 「水産学部前」下車すぐ |
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鹿児島大学の入試傾向
鹿児島大学の入試傾向は、以下のような特徴があります。
各学部ごとに異なりますが、各学部の入試は大学入試標準レベルの問題が主体であり、共通テストの配点も高い傾向があります。
1. 共通テスト対策:全般的な受験生にとって、共通テストの対策が鹿児島大学の入試での鍵となります。科目ごとに共通テスト対策を行い、同レベルの参考書や過去問を使用して問題の傾向を把握しましょう。
2. 学部ごとの特徴:各学部は異なる特徴を持ちます。文系、理系、医学部、工学部などそれぞれの学問領域において求められる知識やスキルが異なります。それに応じて科目ごとの対策を立てましょう。
3. 長文読解と英作文の重要性:多くの学部で長文読解や英作文が出題されます。適切な英単語や表現力の向上に努め、過去問を解いて慣れることが大切です。
4. 過去問の解答:過去問は試験の傾向や難易度を理解するために重要です。解答することで問題に対する対応力が向上し、時間配分の訓練にもなります。
5. 二次試験対策:一次試験合格後は、各学部における二次試験に備えた対策が必要です。学部ごとに求められる内容が異なるため、十分な準備が必要です。
鹿児島大学の募集コース
募集要項はこちら
入試情報はこちら
法文学部(定員数:410人)
法経社会学科(定員数:245人)
法経社会学科では、社会科学のさまざまな分野に関する知識・スキルを、基礎・活用・実践と段階的に学べる特色あるカリキュラムを用意している。
法学コース
専門的知識を用いて、地域社会や国際社会の諸問題を発見し解決策を発信できる人材を育成する。
地域社会コース
地域社会の理解を深め、地域社会の課題を解決できる人材を育成する。
経済コース
地域の企業や自治体において中核的な立場で活躍できる人材を育成する。
人文学科(定員数:165人)
人文学科では、人文科学のさまざまな分野に関する知識・スキルを、基礎・活用・実践と段階的に学べる特色あるカリキュラムを用意している。
多元地域文化コース
メディア・現代文化から、世界の諸地域に関する思想・文学・文化・歴史・環境まで、幅広く学ぶ。
心理学コース
人間の心と行動を科学的に理解するための基礎的知識を身につけ、そこからさらに心の健康に関する実践的技能や消費者心理などの実用的技能を修得する。
学校教育教員養成課程(定員数:190人)
初等教育、中等教育、特別支援教育の教職実践力、教科の専門的な力量、児童生徒の理解力や生活指導力を高め、いじめ、不登校、中途退学などの問題にも対応できる学校教育の専門家を育成する。初等教育、中等教育、特別支援教育の3コースを設けている。
初等教育コース
小学校教諭免許に必要な教職の基礎となる科目や小学校教科の専門科目を学ぶ。初等教育コース一般に入学した学生は、卒業研究に向けて2年次に教科(国語、社会、英語、数学、理科、技術、家政、美術)や専門(教育学、心理学)に分かれる。初等教育コース(音楽・保育体育)に入学した学生は、入学当初から教科は音楽と保健体育に確定することとなり、2年次にそれぞれの教科に分かれ、4年次にはこの教科に関わる卒業研究に取り組む。
中等教育コース 国語
中等教育コース 社会
中等教育コース 英語
中等教育コース 数学
中等教育コース 理科
中等教育コース 技術
中等教育コース 家政
中等教育コース 音楽
中等教育コース 美術
中等教育コース 保健体育
中学校・高等学校教諭免許に必要な教職の基礎となる科目や各教科の専門科目を学ぶ。また、高学年になると各教科(国語、社会、英語、数学、理科、技術、家政、音楽、美術、保健体育)に関連するテーマについて、卒業研究を行う。
特別支援教育コース
小学校教諭または中学校教諭を基礎免許として取得するとともに、特別支援学校の教員に必要な障害児教育に関する専門科目を初年次から段階的に学ぶ。そのなかで、障害のある人の支援に関連する幅広い内容から自己の探究したいテーマを見つけ、卒業研究として取り組む。
理学部 理学科(定員数:185人)
1年次に理学の学理に基づく体系的な学修を行うために理学部共通科目を履修し、2年次から、5つのプログラムの授業科目の履修に取り組むことができるカリキュラムを導入している。
数理情報科学プログラム
数学や統計科学の深く豊かな内容は、真理を探求するという「学術的な面」を持つとともに自然科学・社会科学・工学などへの応用という「実用的な面」を持つ。また情報科学は科学技術の発展に貢献し人類の生活を豊かにする。このプログラムでは数理科学および情報科学の教育研究を担い社会に貢献する人材を育成する。
物理・宇宙プログラム
自然界で起こる多様な現象を調べ、そこに潜む根本的な法則を追求する。極微の素粒子から極大の宇宙までを対象とする。こうした法則を解明するための実験・観測で必要とされる技術、思考方法を身につける。
化学プログラム
化学に関する知識および技術を養うとともに、科学技術のあらゆる分野で基盤となる化学の原理を理解して応用・発展させることができる人材の育成を目指す。原子・分子の相互関係の理解、有用な天然物質の探索と合成、生命現象を担うタンパク質の構造と機能の理解と応用、環境中における有害物質の挙動解明などの研究を行う。
生物学プログラム
地球上には動物・植物・微生物など多種多様な生物が生息し、それらすべてが生物学の対象である。また、生物個体を細胞やその構成分子のレベルで理解するミクロな研究もあれば、生物個体とそれを取り巻く環境からなる生態系を調べるマクロな研究もある。さらには、生物を時間的なスケールで調べる進化学的な視点もある。これら多様な分野をカバーする教育・研究を行っている。
地球科学プログラム
地球上で起きているさまざまな現象(地震・火山活動・鉱物生成・地層形成・生物進化など)のメカニズムについて、基礎科学の観点から講義、実習、実験を通して理解を深める。地球の過去と現在の状態を適切に観察・記載・解釈できる人材の育成を目指す。
医学部(定員数:230人)
医学科(定員数:110人)
医学科では、学生が自ら考え、体験しながら自主的に学ぶことが大切であると考え、一方的な講義の時間を最小限に抑えた教育課程を組んでいる。また、リハビリテーション医学や心身医療学、離島医療学などの授業科目に専任の教員を配置している。
1年次では、社会人としてふさわしい教養を身につけるための科目を学習する。同時に、専門科目を学ぶ素地をつくる基礎教育科目や医学・医療についての関心を高めるための体験実習も設定されている。
2年次後期から4年次にかけて学ぶ基礎臨床統合カリキュラムでは、ヒトの体の構造や働き、病気のメカニズム、病気の診断法・治療法などを総合的に学習する。5年次から6年次にかけて実施する臨床実習では、病院の医療現場に診療チームの一員として参加する。
保健学科(定員数:120人)
保健学科では、豊かな人間性、優れた医療技術能力、国際的感覚、教育的指導能力、独創的研究能力などを備えた人材の育成を理念に掲げ、カリキュラムを組む。看護師、保健師を養成する看護学専攻、理学療法士を養成する理学療法学専攻、作業療法士を養成する作業療法学専攻の3専攻を設置している。
看護学専攻
理学療法学専攻
歯学部 歯学科(定員数:53人)
基礎・臨床医学についての教育にも力を入れ、十分な医学的基盤に基づいた歯学教育を目指している。専門教育のために、20の研究・教育分野(旧講座)が4つの学科目に分類されている。また、一般教育や隣接医学にも十分配慮したカリキュラムを編成している。
なお、歯学部では6年制の一貫教育システムを取り入れているが、入学後の最初の1年半は主として共通教育(郡元キャンパス)で共通教育科目と基礎教育科目を学び、あとの4年半を歯学部(桜ヶ丘キャンパス)で歯科医学の専門教育を受ける。
工学部(定員数:440人)
先進工学科(定員数:385人)
先進工学科では、分野間の融合教育推進によるイノベーション創出のための基礎学力を養成する。機械工学、電気電子工学、海洋土木工学、化学工学、化学生命工学、情報・生体工学の6プログラムを用意。
機械工学プログラム(定員数:94人)
生産工学、エネルギー工学、機械システム工学の3分野で教育および研究を行っている。また、先端技術の研究開発ばかりではなく、エコマテリアル、バイオマス燃料、砂泥回収装置の開発など、自然と共存していくための機械の研究も積極的に進めている。
電気電子工学プログラム(定員数:78人)
電子物性デバイス工学、電気エネルギー工学、通信システム工学の3大講座で編成される。それぞれ、半導体・超伝導体などの電子素材の物性とデバイス開発、電気エネルギーの生成・変換・制御などの諸技術、通信・計算機・計測・LSI、およびそのシステム技術に関する教育研究を行う。
海洋土木工学プログラム(定員数:48人)
陸上を含む沿岸域を対象とした基盤整備や開発に関わる専門技術を修得する。自然環境の保全・自然災害の防止・地域の文化や景観との調和といった、社会の要請する課題を広い視野から解決できる技術者の育成を目指す。
化学工学プログラム(定員数:35人)
環境との調和を第一に考え、かつ化学の知識を持った、プロセスのデザインや材料の創製ができるエンジニア(技術者)や研究者を育成する。環境、エネルギーおよび材料の分野で学問体系を強固にする基礎研究から学際領域におよぶ先端的な研究、さらには企業化に結びつくような応用研究まで幅広く手がける。
化学生命工学プログラム(定員数:50人)
化学の知識を役立てることにより、地球環境や生命との調和を図りつつ、人類社会の持続的発展に寄与できる人材の育成を目指す。応用化学・環境工学の分野を学ぶ「物質環境化学分野」と、生命化学・製薬工学を学ぶ「生体化学分野」の2つの教育カリキュラムを編成。
情報・生体工学プログラム(定員数:80人)
将来の高度情報化社会を支える基盤技術である情報通信関連技術において、人と環境に優しい社会の実現のため、人との親和性の高いコンピュータ技術の修得、および人間の認知過程や生体システムの本質も理解した情報生体システム技術者の育成を目指す。
建築学科(定員数:55人)
建築学科の建築学プログラムでは、人類の建築文化の遺産を継承し、地球環境の保全に配慮しながら現代の科学技術を総合的に利用して、建築空間と生活環境の創造に貢献できる人材を育成する。教育・研究分野には、「建築設計・計画」「建築構造・材料」「建築環境」の3つがある。
農学部(定員数:175人)
農学科(定員数:163人)
2024年、農業生産科学科、食料生命科学科、農林環境科学科の3学科を統合・再編予定(改組)の農学科では、1年次に農学を幅広く知る科目と自分らしい生き方を考えるキャリア教育科目を学び、自分の将来像を意識した後に、2年次から4つの専門プログラムに分かれて科目を履修する。
・植物資源科学プログラム 先進技術による植物資源の生産と活用を実現する。
・食品生命科学プログラム 生物資源や生命機能を分子・細胞・生体レベルで解析して食品の開発と人類の健康に貢献する。
・環境共生科学プログラム 生物多様性の保全と農林産物の生産活動が調和した持続的発展を実現する。
・農食産業・地域マネジメントプログラム 経営・経済学の観点から農食産業と地域の持続的発展に貢献する。
国際食料資源学特別コース(農学系サブコース)(定員数:12人)
水産学部(定員数:140人)
水産学科(定員数:130人)
水産学科では、水産業のみならず海洋および関連する諸産業の発展に対応するため、教育・研究の学際化と国際化・総合化を目指している。
教育システムは、1年次修了時に3つの教育分野(水圏科学、水産資源科学、食品生命科学)に分かれる。さらに、2年次修了時までにサブ分野に分かれる。
国際食料資源学特別コース(農学部と水産学部に設置)では、東南アジア・南太平洋・アフリカを中心とした国際社会を対象として、食料資源の持続的生産とその合理的利用の分野の専門知識を修得し豊かな世界観と倫理観を備え、グローバル化する産業社会に参画し、国際社会に貢献できる進取の精神を持った人材を育成する。
水圏科学領域
水産資源科学領域
食品生命科学領域
水産経済学領域
水圏環境保全学領域
国際食料資源学特別コース(水産学系サブコース)(定員数:10人)
共同獣医学部
共同獣医学科(定員数:30人)
2024年獣医学科から名称変更予定の共同獣医学科では、動物と人間の健康増進のため、教育、研究、地域へのサービスを通じて優れた獣医師を養成するとともに、獣医学を発展させることを目標とする。動物の疾病の診断、予防、治療、そして動物の生産性の向上、食品安全の確保、環境衛生に貢献する。
畜産学科(定員数:30人)
2024年新設予定の畜産学科(農学部農業生産科学畜産学コースを畜産学科として新設)では、畜産学と獣医学のハイブリッド教育により、動物福祉に基づく持続可能な動物生産から人の健康・安心・安全に配慮した食料生産を完遂し、畜産学分野の国際競争力強化に貢献できる人材を育成する。