【推薦入試】琉球大学 農学部 亜熱帯生物資源科学科(小論文過去問題解説)

推薦入試

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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琉球大学 農学部 亜熱帯生物資源科学科の小論文対策

【令和4年 学校推薦型選抜 90分】

問題 次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。
課題文は非公開です。
(https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/pdf/SDGs_Action_Plan_2021.pdf,
部改変)2021/09/03 抜粋 一部改変
(https://www.unicef.or.jp/news/2020/0173.html, 2021/09/10 抜粋・一部改変)
(https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/goal_02.html#goal_top, 2021/09/08 抜粋)


問1 本学科のアドミッション・ポリシー (入学者受け入れ方針)は、「生物資源の利用・開発及びバイオテクノロジーに関心のある人」、「健康の保持増進に有効な機能性食品の開発に興味を持つ人」、「発酵科学を通じて食品・医薬産業に貢献したい人」を求めている。
下線部 (1)の8つの優先課題のうち、アドミッション・ポリシーに関連すると考える課題をひとつ選び、その課題についてあなたが入学後に学び、そして研究したい内容を600字から800字程度で記述しなさい。
問2 下線部(2) の日本人の栄養不良について、あなたが考える課題と解決のための取り組みを「栄養バランス」、「栄養単価」、「食品産業」のキーワードを用いて400字から600字程度で記述しなさい。

ポイント

【出題意図】

農学部の教育理念は、沖縄の亜熱帯島嶼性という地理的・自然環境条件及び歴史的・文化的特性を活かし、生物の生存環境と人間の共生を目指して、持続的食料生産、地域農業、環境保全、生物資源エネルギー利用、栄養・健康・長寿及び発酵・生命に関する専門教育と研究を深化させ、その成果の蓄積・活用と人材育成によって、地域社会並びに国際社会の発展に貢献することを目的とする。
本学科のアドミッション・ポリシーは、沖縄の亜熱帯島嶼性という環境で学ぶことを望み農学分野の技術開発及び研究等を行う専門家として国内外で活躍することを志し、その学習のために必要な基礎学力を有し, 主体的に学習に取り組む態度を身につけ, 広い視野から社会の発展に貢献したいという意欲に溢れる人を求めており、具体的には、生物資源の利用・開発及びバイオテクノロジーに関心のある人、健康の保持増進に有効な機能性食品の開発に興味を持つ人、発酵科学を通じて食品・医薬産業に貢献したい人を挙げている。
SDGs(Sustainable Development Goals : 持続可能な開発目標)は、地球上の「誰一人取り残さない」 持続可能でよりよい社会の実現を目指す国際目標である。 政府は SDGs 推進本部を設置し、「SDGs アクションプラン」の中で優先的に取り組む課題8分野を策定した。これらの優先課題 8分野は、本学科のポリシーとも密接に関係している。 関連するポリシーと日本国社会が直面している課題を解決のための思考を問うことにより、本学科が入試において求める学生像 「沖縄の亜熱帯島嶼性という環境で学ぶことを望み、農学分野の技術開発及び研究等を行う専門家として国内外で活躍することを志し, その学習のために必要な基礎学力を有し、主体的に学習に取り組む態度を身につけ、広い視野から社会の発展に貢献したいという意欲に溢れる人」の素養を試すとともに、創造力、発想力、論理的な文章
作成能力を測る。

〈琉球大学の公開内容からの引用〉

小論文過去問題解説

課題の文書の中から重要な情報を抽出し、問題に対する回答を組み立てるために以下の手順を考えると良いでしょう。

  1. 文書の概要を理解する: 各文書のソースを確認し、それぞれの文書が何について述べているかを把握します。文書は外交、ODA、UNICEF、食品産業などさまざまな分野からの引用のようです。
  2. アドミッション・ポリシーに関連する課題の選定: 与えられたアドミッション・ポリシーに関連する課題を見つけます。具体的には、文書に挙げられている優先課題の中で、アドミッション・ポリシーに関わりそうなものを選びます。
  3. 関連する情報の抽出: 選んだ課題に関連する文書から具体的な情報を抜き出します。その情報をもとに、自分の考えや意見を組み立てるための材料とします。
  4. 自身の興味や専門分野との結びつき: 選んだ課題が、なぜ自分の専門分野や関心事に関連しているのかを考えます。これによって、自身の学びや研究にどのような影響を与えるかを見出します。
  5. 問題ごとの構成: 記述が求められている範囲内で、問いに対する回答を構築します。それぞれの段落で明確なアイディアや論点を提示し、論理的な流れで文章を構築することが重要です。
  6. 語数に注意: 各問いに対して求められている文字数に気をつけつつ、十分な内容を提供するようにします。あまりにも簡潔すぎる回答では深い理解や議論が難しいため、適切なバランスを取りましょう。

琉球大学の所在地・アクセス

所在地アクセス
千原キャンパス
沖縄県中頭郡西原町字千原1
「那覇空港」から、市内線でバスターミナル下車、
バス(97)で「琉大東口」またはバス(98)で
「琉大駐車場」下車 約40~50分
上原キャンパス
沖縄県中頭郡西原町字上原207
「那覇空港」から、市内線でバスターミナル下車、
バス(97)で「琉球大学病院前」下車 約40~50分

琉球大学のHPはこちら

琉球大学の入試傾向

琉球大学の入試傾向は、以下のような特徴があります。

  1. 共通テストの重要性:
    • ほとんどの学部・学科で共通テストの成績が合否に大きく影響します。
    • 共通テストは、国語、数学、英語、理科、社会の科目から構成されています。
    • 各科目の得点を最大限伸ばすことが必要です。模擬試験を活用して対策を行いましょう。
  2. 学部・学科ごとの試験内容:
    • 各学部・学科によって追加の個別学力検査、調査書、面接などが行われます。
    • 入試要件や配点が異なるため、志望する学部・学科の詳細情報を確認しましょう。
  3. 個別学力検査:
    • 一部学部・学科で行われる個別学力検査には数学や理科、小論文などが含まれます。
    • 過去の試験問題を解いて対策し、科目ごとに得点を伸ばしましょう。
  4. 調査書と面接:
    • 調査書は志望動機や自己表現の重要な要素です。自己PRを丁寧に記述しましょう。
    • 面接では自信を持って話す練習を行い、志望理由や将来の目標を明確に伝えましょう。
  5. 志望理由の整理:
    • 面接や調査書で自己表現が求められます。志望理由や将来の目標を整理し、自己分析を行いましょう。

琉球大学の募集コース

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人文社会学部(定員数:200人)

法学や政治・国際関係学、哲学・教育学、心理学、社会学、琉球とアジアを中心とする歴史民俗学、文学、言語学など、人文社会系の専門的研究を背景に、個人の尊厳と基本的人権を尊重する平和・共生社会の形成者、社会全体の持続的発展に寄与できる人材育成を目指す。

国際法政学科(定員数:80人)

国際法政学科は、法学プログラム、政治・国際関係学プログラムから構成され、現代社会の諸問題を総合的かつ体系的にとらえ、問題の本質を見極め、その解決策などを研究する。

人間社会学科(定員数:80人)

人間社会学科は、哲学・教育学プログラム、心理学プログラム、社会学プログラムから構成され、人類が直面する問題を社会・文化・地域・環境といった視点から探究できる人材を育成する。

琉球アジア文化学科(定員数:40人)

琉球アジア文化学科は、歴史・民俗学プログラム、言語学プログラム、文学プログラムから構成され、琉球・日本・アジアにおける言語や文化について学び、研究していく。歴史的・地理的につながる地域の文化を尊重し、個々の地域文化や歴史について総合的理解を深める。

国際地域創造学部 国際地域創造学科(定員数:345人)

グローバルとローカルを併せ持つ視野によって、地域社会における現代的課題の解決や国内外の産業・文化の振興に寄与できる人材を育成する。以下の5つの履修プログラムがある。
・観光地域デザインプログラム(昼)は、観光ビジネス、観光政策、自然・文化資源のマネジメント、地域開発などの領域から学際的に「観光・地域」の関係性や成り立ち、振興を考える。
・経営プログラム(昼・夜)は、経営組織論、経営戦略論、組織行動論など経営を専門的に学ぶだけでなく、地域の文化・社会で目標に向かって実践的に活用できる学びを研究する。
・経済学プログラム(昼・夜)は、歴史(経済史)や政策(社会政策、経済政策)を踏まえながら、経済について幅広く学べる。データを活用した統計分析や実践経済学にも力を入れている。
・国際言語文化プログラム(昼・夜)は、高度な外国語運用の能力の獲得を目指す。英語をはじめ、ドイツ・フランス・スペイン語圏の言語、文学、文化について専門的に学べる。
・地域文化科学プログラム(昼)は、地理学、歴史学、人類学(考古学を含む)の観点から、史料読解やフィールドワークを通して「人間」について、空間、時間、文化との関わりから学ぶ。

昼間主コース(定員数:265人)

夜間主コース(定員数:80人)

教育学部(定員数:140人)

学校教育教員養成課程(定員数:140人)

小学校・中学校・特別支援学校など、さまざまな教育現場がかかえる多様な課題、また島嶼的地域特性や平和共生など沖縄ならではの教育課題とも誠実に向き合い、協働しつつ学び続けることができる教師や教育分野のスペシャリストの養成を目指す。次の3コースで構成している。
・小学校教育コースは、教科の枠にとらわれない総合力を身につける学校教育専攻と、特定教科分野をベースにした総合力を身につける教科教育専攻がある。
・中学校教育コースは、特定分野における専門知識や研究能力を身につける一方で、小学校教育コース教科教育専攻と連携して小中連携を意識した指導力の育成も行う。
・特別支援教育コースは、特別支援学校や特別支援学級、小中学校の通常学校を含む特別支援教育に関わる教員を養成する。

小学校教育コース学校教育専攻

小学校教育コース教科教育専攻 国語教育専修

小学校教育コース教科教育専攻 社会科教育専修

小学校教育コース教科教育専攻 数学教育専修

小学校教育コース教科教育専攻 理科教育専修

小学校教育コース教科教育専攻 音楽教育専修

小学校教育コース教科教育専攻 美術教育専修

小学校教育コース教科教育専攻 保健体育専修

小学校教育コース教科教育専攻 技術教育専修

小学校教育コース教科教育専攻 生活科学教育専修

小学校教育コース教科教育専攻 英語教育専修

中学校教育コース教科教育専攻 国語教育専修

中学校教育コース教科教育専攻 社会科教育専修

中学校教育コース教科教育専攻 数学教育専修

中学校教育コース教科教育専攻 理科教育専修

中学校教育コース教科教育専攻 音楽教育専修

中学校教育コース教科教育専攻 美術教育専修

中学校教育コース教科教育専攻 保健体育専修

中学校教育コース教科教育専攻 技術教育専修

中学校教育コース教科教育専攻 生活科学教育専修

中学校教育コース教科教育専攻 英語教育専修

特別支援教育コース特別支援教育専攻 特別支援教育専修

理学部(定員数:200人)

基礎的科学分野における教育と研究を通し、広く社会で活躍できる人材の育成と理学分野の研究の発展を目指す。亜熱帯地域の特性を生かした特色のある教育研究を推進し、科学全般にわたる基礎の修得とともに理学各分野の専門的知識を修得する。

数理科学科(定員数:40人)

数理科学科は、自然現象や社会現象における数理的現象の数学的解明を目標に、広範な数理的分野の研究を行う。

物質地球科学科(定員数:65人)

物質地球科学科は、物理系と地学系から構成され、物質・素粒子・宇宙から大気圏・水圏・岩石圏までの各分野に関する教育研究を総合的に行う。

物理系

地学系

海洋自然科学科(定員数:95人)

海洋自然科学科は、化学と生物学の教育・研究を基盤とし、亜熱帯島嶼・海洋の地域特性を生かした研究を行う。

化学系

生物系

医学部(定員数:172人)

医学と保健学に関する専門の知識と技術を修得し、高い倫理性を身につけることを基本目的としている。医学・医療の進歩や、社会的課題に柔軟に対応しうる医師、保健・医療従事者、研究者の育成を行うとともに、国際舞台においても活躍できる人材育成を行う。 

医学科(定員数:112人)

医学科は6年一貫教育を実施しており、医学に関する専門の知識と技術を修得し、高い倫理性を身につけ、医学・医療の進歩や社会的課題に柔軟に対応できる医師、研究者を育成することを目的としている。

保健学科(定員数:60人)

保健学科は、看護、臨床検査、国際・地域保健などの分野でリーダーシップを発揮し、質の高い保健医療従事者の教育・養成、国際医療に貢献できる人材の育成を目的としている。

工学部 工学科(定員数:350人)

地域産業を牽引し、製造(次世代ものづくり)、エネルギー、情報通信、建設、環境、防災、電力などの産業に新たな価値を創造しつつ、社会のグローバル化に対応できる人材の育成を目指す。以下の7コースで構成している。

機械工学コース

機械工学コースは、材料力学、機械材料および加工業、流体力学、熱力学、機械制御などの広範な機械工学の基礎を学び、社会の持続的発展に寄与できる技術者を育成する。

エネルギー環境工学コース

エネルギー環境工学コースは、エネルギー・環境に必要な自然科学に関する基礎を学び、エネルギーの効率的な変換・制御および環境に配慮した材料に関する知識を習得し、総合的な問題であるエネルギー・環境分野の課題解決に寄与できる技術者の育成を目指す。

電気システム工学コース

電気システム工学コースは、電気工学やシステム工学の専門知識を有し、幅広い視野と柔軟的思考を兼ね備えた技術者や研究者を育成することを目指す。

電子情報通信コース

電気情報通信コースは、全ての産業を支える基盤技術である電子情報通信技術について学び、高度な専門知識を身につけ、新たな応用を切り開く能力を持つ人材の育成を目指す。

社会基盤デザインコース

社会基盤デザインコースは、社会基盤施設の計画・設計・建設・維持管理までの体系化された専門知識の習得を通して、継続可能な社会基盤の創生へ貢献できる技術者を養成する。

建築学コース

建築学コースは、沖縄の特色ある自然、文化、社会のもとで地域に根差した建築を探求するとともに、世界に視野を広げた普遍的な技術を習得し、国内外で活躍する建築技術者を育成する。

知能情報コース

知能情報コースは、人工知能、データサイエンス、ネットワークセキュリティ、システム開発といった先端技術を身につけ、急速に発展する情報工学分野において、最先端で活躍できる人材の育成を目指す

農学部(定員数:140人)

亜熱帯の地理的特性を生かして、21世紀の食料・環境・エネルギー・健康問題の課題解決に向けた教育・研究を行う。

亜熱帯地域農学科(定員数:35人)

亜熱帯地域農学科は、4つのコース(農林経済学、植物開発学、循環畜産学、農林共生学)を設けている。農作物の育種・畜産物生産、農林経済・経営、園芸・緑地管理の専門家を養成することによって地域に根差した循環型農業に貢献できる人材を育成する。

亜熱帯農林環境科学科(定員数:35人)

亜熱帯農林環境科学科は、4つのコース(植物機能学、動物機能学、森林環境学、生態環境科学)を設けている。自然生態系・農林環境の保全、動植物の機能解析・開発の専門家を養成し、動物・植物・微生物の探求・利用・保護に貢献できる人材を育成する。

地域農業工学科(定員数:25人)

地域農業工学科は、ふたつのコース(バイオシステム工学、地域環境工学)を設けている。地域特有の気候風土に対応した地域環境・農業システム工学の専門家を養成し、地域環境保全・防災、新システム・エネルギー利活用に貢献できる人材を育成する。

亜熱帯生物資源科学科(定員数:45人)

亜熱帯生物資源科学科は、4つのコース(生物機能開発学、食品機能科学、発酵・生命科学、健康栄養科学)を設けている。バイオテクノロジーによる新規有用物質の生産、機能性食品、発酵食品、医農薬品などに利用可能な成分の開発を行う。さらに、農学の幅広い知識と地域特性を理解した栄養士の養成を通じて豊かで健康的な生活・長寿社会の構築に貢献できる人材を育成する。

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