国語の勉強って、何をしたらいいの?

大学受験

こんな思いを抱いたことのある高校生は相当数いらっしゃるのではないかと思います。

たしかに、国語は勉強方法が分かりにくいですよね。英語は、英単語を覚えて、文法を覚えて、文章読解。数学は、教科書を読んで定義や公式を理解してから、問題集を周回。何をすればよいかが、分かりやすい。でも、国語にだって、勉強法はあるのです。この記事では、現代文と古典に分けて、高校一年生にオススメの勉強法を紹介します。一度試してみてください。

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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1. 現代文の勉強法(学校のテスト対策法)

1-1 漢字・語句の意味をチェックする

まずは基礎中の基礎。テスト範囲になっている文章に出てくる語句をチェックし、意味を押さえたうえで、漢字で書けるようにしておきましょう。授業で語句の意味調べプリントが配られているならラッキーです。少なくともそのプリントに載っているものは、使い方とともに覚えておくようにします。

その時、難しすぎる漢字に気をとられないようにしましょう。例えば、芥川龍之介の『羅生門』には「蟋蟀」という漢字が登場していますが、当然スルーです。基本的に、常用漢字のみチェックすれば大丈夫です。

1-2 本文の大事な箇所に線を引く

本文のフローチャート(流れ図)を書くという作業は、授業で取り組んでいるかもしれませんが、非常に効果的な勉強です。

作業内容としては非常にシンプルで、本文の大事なところに線を引いていく、というものです。評論であれば、「つまり」や「しかし」、「そして」の直後が押さえるべきポイントであることが多いので、参考にしてみてください。小説は、5W1Hを意識しながら、登場人物の心情を押さえます。理想を言えば、評論であっても小説であっても、線を引いた箇所を読むだけで本文の内容がおおむね理解できるものになっているとよいでしょう。

教科書に直接線を引いてしまうと、試験前に繰り返し本文を読み込むということができなくなりますので、本文をコピーするなどして作業してください。

1-3 自分で予想問題を作ってみる

最後に、テストに出題される本文を使って、予想問題を作成しましょう。もちろん解答も作成します。

作成するのは、読解問題です。

選択肢問題はやめておきましょう。誤答選択肢の分析など、選択肢の作り方をある程度理解していないと、良いものは作れません。

シンプルに、記述問題にしましょう。設問も、「傍線部◯◯とはどういうことか」だけで十分です。理由説明問題を作ってもよいのですが、意外と奥が深く難しいので、あまりオススメはしません。「どういうことか」問題を数多くこなした後に挑戦するようにしましょう。

「傍線部◯◯とはどういうことか」という問題は、言い換えると「◯◯を詳しく説明せよ」となります。ですので、「つまり」や「すなわち」の直後など、短く簡潔な言葉に傍線を引くとよいでしょう。

解答を作成する際は、まず本文の言葉で使えそうなものをそのまま抜き出します。つなげる必要があれば適宜くっつけてください。そこから、指示語など、さらに説明が必要な表現があれば本文の言葉を用いて説明します。そして、理由や原因、対比といった補足説明をした方が分かりやすい場合は、それらも解答に加えましょう。できあがったものを読み直して、分かりにくい箇所や読みにくい部分を修正すれば、模範解答のできあがりです。

たとえ模範解答の出来が良くなかったとしても、国語力は確実についていますよ。

1-4 問題集で演習する

学校のテストの点数アップには直結しにくいですが、市販の問題集を解いて読解力を高めるという方法も有効です。

ですので、オススメの問題集を紹介しておきます。

『記述の手順がわかって書ける!現代文記述問題の解き方―「二つの図式」と「四つの定理」』(河合塾シリーズ)記述問題の解答の作り方が丁寧に解説されていますので、予想問題作りにも役立つはずです。

2. 古典の勉強法(学校のテスト対策法)

古典については、古文であろうと漢文であろうと勉強法はシンプルです(古文の勉強については、古文記事に詳述しましたので、そちらも参考にしてみてください)。

本文の現代語訳がきちんとできるようになる。これにつきます。

もちろん古文の場合は本文の品詞分解ができること、漢文の場合は本文を書き下し文にできることがセットです。

まずは古文の用言・助動詞をマスターしましょう。あとは頻出する超重要古文単語を覚えるくらいでしょうか。

古典は多くの受験生にとっては外国語と同じ立ち位置です。すなわち、英語と同じです。単語と文法事項を頭に入れるのが先決なのです。とはいっても、英語に比べると必要な単語数も文法事項も、圧倒的に少ないです。それは、文法書の分厚さ・単語帳の収録語数を比べれば明らかでしょう。

古典は頑張れば比較的成績に結びつきやすい科目です。諦めずに、時間をかけるようにしてくださいね。

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