国語を勉強するメリット

大学受験

この記事では、高校国語を勉強するメリットについてお話します。主に大学受験という観点から述べますので、ぜひ参考にしてください。

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
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これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
スカイ予備校を高崎市内に開校し、2021年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となり1年目から、国公立大学に27名の合格者を輩出。スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
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1. 高校現代文を勉強するメリット

まず大前提として、国語は基幹教科です。

大学受験の問題は、その多くが日本語で記述されています。問題が正しく読めなければ、正しく解答することなどできません。また、そもそも解答自体も日本語です。採点者に正しく伝わる解答を記述する必要があります。国公立大学二次試験の数学などでは、論証がきちんとできなければ得点にはなりません。英文をこなれた日本語に和訳するには、文章力が大事です。国語をきちんと勉強しておくことで、問題を読み取る力・解答を作る力が着実につくのです。

さらに、国語力は小論文入試でも非常に重要になってきます。最近の小論文入試は様々なパターンで出題されますが、いずれの問いであっても、文章を書く力は必須です。メソッドを使い型に当てはめて書くなどすれば負担感は大幅に軽減されはしますが、それでも0から言葉を書くことが難しいことに変わりありません。また、課題文型の小論文では、書くことに加えて読む力も要求されます。小論文で出題される文章は意外にも難度が高く、専門的な内容を含んだものである場合もあります。もちろん注釈が付されてはいるのですが、硬質な文章を読むことに慣れていないと、かなりのハードルの高さを感じてしまうでしょう。

高校現代文を勉強するとはすなわち、国語力を鍛えることに相違ありません。読む力・書く力を伸ばすことが、大学受験への対応力を総合的に高めていくことに直結するのです。

2. 高校古典を勉強するメリット

さて、古典を勉強するメリットは何でしょうか。読む力や書く力を磨くだけなら、正直現代文の方が手っ取り早いでしょう。

本当は、昔の考えを知り、文化を知り、情緒を知って……と話したいところですが、おそらく興味がない人がほとんどでしょう。ですので、大学受験的メリットに絞ってお話します。

率直に言えば、古典は得点を伸ばしやすい科目だといえます。文法事項や単語など、暗記事項が少なくはない科目ですが(それでも英語や社会に比べるとかなり少ないはず)、文章を読めるようにさえなれば、非常に楽に得点を重ねることができます。なぜならば、古典において現代文ほど硬質で長い文章は出題されないからです。出題したとしても、誰も時間内に解き終われません。特に共通テストレベルの問題であれば、文章の現代語訳さえできればハードルはかなり下がるはずです。「なぜですか」という理由説明問題であっても、現代文ほどの難しさはなく、傍線部付近に大体の解答部分があることがほとんどです。

「共通テストで一番怖いのは国語だ」とよく言われます。1問1問の配点が高めで、その分差がつきやすい。たしかにそれはそうなのですが、正確には、「共通テストで一番怖いのは文学的文章だ」ではないでしょうか。小説の怖さの説明はここでは割愛しますが、少なくとも古典についてはそれほど怖いものではないのです。

古典は、覚えるべきことをしっかりと覚えれば、わりと得点しやすい性質を持っていますので、ぜひ時間をかけて勉強してください。「古典が苦手なんです!」と主張する人のほとんどは、古典にそれほど時間を割いてこなかっただけでしょう。

3. 自己を言語化できる

ここからは、大学受験には直接関係のないトピックです。読み飛ばしてもらっても問題ありません。

社会人になってからも、国語力は必要です。営業をかけるとき、プレゼンテーションを行うとき、会議で発言するとき。世の中に溢れているテクニック本やハウツー本を読んでテクニックだけで乗り切ってもよいのですが、そこに国語力・表現力が備われば鬼に金棒です。文章力は一朝一夕で身に付くものではありません。だからこそ、若いうちから磨きをかけておくことが大事です。文章の上手い下手は、意外と分かってしまうもの。発言の語彙レベルがどの程度かも同様です。知的な引き出しをつくっておくと、社会人になってからも重宝します!

4. 国語は社会人になってからも必要だ!

最後のトピックです。

国語を勉強すると、必然的に語彙力がついてきます。そうすると、これまでは上手く説明できなかったものが、きちんと言語化できるようになります。

この言語化という作業は、実に重要です。言葉にするということは、事象を自分なりに整理するということだからです。

例えば、人生には色々なことが起こります。その結果、自分の置かれている状況や自分の抱えている思いが分からなくなる時もあるでしょう。カウンセリング的手法になりますが、その時にそれらを言い当てる語彙を持っていれば、自己を捉え直す契機につながるかもしれません。

いかがだったでしょうか。大学受験では国語はどうしても後回しにされがちです。しかし、国語を勉強するメリットは意外にも大きいのです。一生モノの国語力を身につけるべく、学生のうちにその土台を築いてもらえたらと願っています。

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