共通テスト英語リーディングで9割取る時間配分戦略

共通テスト

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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1. はじめに

共通テストの導入により、大学入試の英語試験は大きな変革を迎えました。特にリーディング部門では、従来のセンター試験と比較して難易度や問題形式に顕著な変化が見られます。この変化に戸惑う受験生も多いことでしょう。

しかし、ここで重要なのは、制度の変更に対して不平を言うのではなく、新しいシステムに適応していく姿勢です。英語教育に携わる者として、常に変化する環境に柔軟に対応することの重要性を、私自身の経験からも強く感じています。

本記事では、共通テストの英語リーディング部門に焦点を当て、効率的な解答のための時間配分戦略を詳しく解説していきます。この戦略を身につけることで、限られた時間内でより多くの問題に正確に解答することが可能になるでしょう。

2.  英語リーディングの難易度変化

共通テストの英語リーディング部門は、確かに全体的に難しくなったと言えます。しかし、すべての大問が一様に難化したわけではありません。特に難しくなったのは第5問と第6問です。中でも第6問は、2つの大問が含まれているため、時間管理が非常に重要になります。

一方で、第1問から第4問までは、従来のセンター試験と比較して極端な難化は見られません。したがって、これらの問題を効率よく解くことで、後半の難問に十分な時間を確保することが重要になります。

3.  時間配分の基本戦略

共通テスト英語リーディングの時間配分を考える上で、最も重要なポイントは、第5問と第6問に十分な時間を確保することです。そのためには、第1問から第4問をいかに素早く、正確に解答するかがカギとなります。

基本的な戦略として、以下の2点を意識してください:

  1. 第1問から第4問までを可能な限り迅速に解答する
  2. 第5問と第6問に全体の半分以上の時間を確保する

この戦略に従うことで、難度の高い後半の問題にも十分な時間をかけることができ、全体的なスコアの向上につながります。

4.  各大問の具体的な時間配分

それでは、各大問の具体的な時間配分について詳しく見ていきましょう。以下の時間配分は、多くの受験生にとって効果的だと考えられるものですが、個人の得意・不得意に応じて微調整することをおすすめします。

第1問(A・B): 合計8分

  • A: 3分
  • B: 5分

第1問は比較的取り組みやすい問題が多いため、素早く解答することを心がけましょう。特にAは短時間で終わらせることができるはずです。

第2問(A・B): 合計13分

  • A: 7分
  • B: 6分

第2問も難易度はそれほど高くありませんが、問題数が多いため、時間配分に注意が必要です。第3問(A・B): 合計10分

  • A: 4分
  • B: 6分

第3問は問題数が少ないため、比較的短時間で解答可能です。ただし、内容を正確に理解する必要があるため、慎重に読み進めましょう。

第4問: 10分

第4問は長文読解ですが、設問数が限られているため、10分程度で解答できるはずです。第5問: 12分

ここからが本番です。第5問は難易度が高くなるため、十分な時間を確保しています。第6問(A・B): 合計27分

  • A: 12分
  • B: 15分

第6問は最も難しい部分であり、2つの大問が含まれています。ここに最も多くの時間を配分していることに注目してください。

5.  効率的な解答テクニック

時間配分を守りつつ、正確に解答するためには、効率的な解答テクニックが不可欠です。ここでは、特に有効な2つのテクニックを紹介します。

  1. キーワードチェック法

この方法は、設問のキーワードを素早くチェックし、本文中でそれに関連する情報を探す技術です。具体的な手順は以下の通りです:

  • 設問を読み、重要なキーワードを特定する
  • 本文をスキャンし、キーワードに関連する箇所を見つける
  • 関連箇所を詳しく読み、設問に答える

この方法を使うことで、本文全体を詳細に読む必要がなくなり、時間を大幅に節約できます。

2. 確定解答の活用

100%確実な解答が見つかった場合、他の選択肢を検討する時間を省くことができます。具体的には:

  • 明らかに正解だと確信できる選択肢を見つけたら、即座にその選択肢を選ぶ
  • 他の選択肢を検討する時間を省き、次の問題に進む

ただし、確信が持てない場合は、慎重に他の選択肢も検討する必要があります。この判断を誤ると、かえって時間のロスにつながる可能性があるため、注意が必要です。

6.  まとめ

共通テスト英語リーディングの攻略には、適切な時間配分と効率的な解答テクニックの習得が不可欠です。本記事で紹介した時間配分戦略は、多くの受験生にとって有効なガイドラインとなるでしょう。

しかし、ここで重要なのは、この時間配分をただ暗記するのではなく、実際の練習を通じて体得 することです。模擬試験や過去問を解く際に、意識的にこの時間配分を実践してみてください。最初は厳密に守ることが難しいかもしれませんが、繰り返し練習することで、自然とこのペースで解答できるようになるはずです。

また、個人の得意・不得意によって、最適な時間配分は多少異なる可能性があります。例えば、長文読解が得意な受験生であれば、第5問や第6問により多くの時間を割り当てることも考えられます。逆に、短文問題が苦手な場合は、第1問から第3問により多くの時間を割くことも一つの戦略です。自分に合った時間配分を見つけるためにも、様々なパターンを試してみることをおすすめします。

最後に、試験本番では予期せぬことが起こる可能性もあります。例えば、特定の問題に予想以上に時間がかかってしまったり、逆に予想よりも早く解けてしまったりすることもあるでしょう。そのような場合でも、柔軟に対応できるよう心の準備をしておくことが大切です。

時間配分はあくまでガイドラインであり、厳密に守らなければならないルールではありません。大切なのは、限られた時間内で最大限の力を発揮することです。本記事で紹介した戦略を参考に、自分なりの最適な解答方法を見つけ出してください。

共通テストは確かに難しくなりましたが、適切な戦略と十分な準備があれば、必ず乗り越えられます。この記事が、皆さんの学習の一助となり、目標達成への道筋を示すものとなれば幸いです。頑張ってください!

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