共通テスト古文9割取るテクニック!

共通テスト

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴25年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
スカイ予備校を高崎市内に開校し、2021年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となり1年目から、国公立大学に27名の合格者を輩出。スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
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1.  はじめに:共通テスト古文の特徴

共通テストの古文は、多くの受験生が苦手とする科目の一つです。しかし、正しい勉強法を身につければ、理系の学生でも、苦手な学生でも9割以上の得点が可能になります。本記事では、共通テスト古文で高得点を取るための効果的な勉強法と解答テクニックを紹介します。

共通テスト古文の特徴は、基礎的な知識を複数組み合わせて問題を作成していることです。そのため、基礎知識を100%正確に覚えることが攻略の鍵となります。

2.  従来の勉強法の問題点

多くの受験生が陥りがちな勉強法の問題点は以下の通りです:

  1. 全文を完璧に理解しようとする
  2. 膨大な数の単語を覚えようとする
  3. 細かい文法事項にこだわりすぎる

これらの方法は、時間がかかる割に効果が低く、共通テストの形式に適していません。共通テストでは、限られた時間内で正確に解答する能力が求められるため、より効率的な学習方法が必要です。

3.  効果的な古文学習の3つのポイント

1  全訳・分解の限界を理解する

学校の授業では全訳や分解を重視しますが、試験本番でこれらを行うのは時間的に不可能です。また、古文には大学教授でも意見が分かれる難解な箇所が存在します。そのため、完全な理解を目指すのではなく、必要な情報を素早く抽出する技術を磨くことが重要です。

勉強時には全訳や分解を行っても構いませんが、問題を解く際にはこれらの方法に頼らず、効率的な読解テクニックを使用しましょう。

2  重要単語の絞り込み

古文の単語学習において、覚えるべき単語数は意外と少なくて済みます。具体的には、以下の数を目安にしましょう:

  • 最低限:100語
  • 余裕を持たせて:200〜300語

学校で配布される単語帳に載っている程度の単語数で十分です。ただし、覚える単語は確実に、そして一義的な意味のみを覚えることが重要です。

3  文法学習の効率化

細かい文法事項をすべて覚える必要はありません。代わりに、以下の3点に絞って確実に覚えましょう:

  1. 意味が一つしかない助詞・助動詞
  2. 敬語(尊敬語、謙譲語、丁寧語)
  3. 敬語の本動詞と補助動詞の用法の違い

特に敬語は、共通テストでよく出題される重要項目です。本動詞と補助動詞の違いを理解し、それぞれの用法を確実に覚えることが高得点につながります。

4.  実践的な問題解法テクニック

  • SVOを意識した読解

共通テスト古文の問題を解く際は、SVOを意識して読解することが重要です。具体的には以下の手順で読み進めます:

  1. 誰が(主語)
  2. どのように(動詞)
  3. 何を(目的語)

この順番で文章を読み解くことで、複雑な古文でも素早く正確に内容を把握することができます。例えば、2014年のセンター試験(現在の共通テスト)の問題を見てみましょう:

大将どのも聞きたまいて、(中略)君たちをば、片はとまりたまへれば、(中略)見つけて喜びみつる、あるは上を恋ひたてまつりて、うれなきたるを、心苦しとおぼす。

この文章をSVOの順で整理すると:

  • S(主語):大将どの(旦那)
  • V(動詞):おぼす(思う)
  • O(目的語):君たち(子供たち)の様子

となり、「大将(旦那)が、子供たちの様子を見て心苦しく思っている」という内容だと理解できます。

2  基礎知識の徹底的な活用

基礎知識、特に敬語の理解が問われる問題も頻出です。例えば、「いたはしげに、こきこゆめりしを」という文の解釈では、「きこゆ」が補助動詞として使われているかどうかが重要なポイントになります。

補助動詞の場合、「〜し申し上げる」という意味になりますが、単なる尊敬の意味を添えるだけで、「言う」という意味は含みません。このような細かい違いを理解し、正確に解答することが高得点につながります。

5.  まとめ:共通テスト古文攻略のカギ

共通テスト古文で高得点を取るためのカギは以下の3点です:

  1. 全訳・分解に頼らず、効率的な読解テクニックを身につける
  2. 重要単語を絞り込み、確実に覚える
  3. 文法学習を効率化し、特に敬語の用法を徹底的に理解する

これらのポイントを押さえた上で、SVOを意識した読解と基礎知識の徹底的な活用を実践することで、共通テスト古文での高得点獲得が可能になります。

重要なのは、単に勉強量を増やすことではなく、共通テストの出題傾向に合わせた効率的な学習方法を身につけることです。基礎知識を100%正確に覚え、それを問題解決に活用する力を養うことが、古文攻略の近道となります。

最後に、この学習法は一朝一夕では身につきません。日々の学習の中で、過去問を活用しながら、ここで紹介した技術を磨いていくことが大切です。努力を重ね、共通テスト古文で高得点を目指しましょう。

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