2024年度 山形県立高校入試【国語】をポイント解説!

高校入試

2024年度山形県立高校入試では、文学的文章・論理的文章・古文・漢字の読み書き+会話文・作文の5題構成になっています。

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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大問1(文学的文章)

藤岡陽子『リラの花咲くけものみち』からの出題です。

〈解答〉

問一、aただよ(い) bぐうぜん

問二、イ

問三、自信を失い、周りに支えられて立ち直る

問四、ヤマメとサクラマスの話を始めた理由

問五、Ⅰ大逆転    Ⅱ強さに変えることができる

問六、ウ

問七、ア

〈解説〉

問一、漢字の読み(記述)

「漂(い)」と「偶然」の読みが出題。

問二、漢字の意味(選択肢)

二字熟語における「熱」の意味が出題。

傍線部とア・ウ・エは「心を打ちこむ。夢中になる」という意味。イのみ、物理的な「熱」を表している。

問三、理由説明(20字記述)

空欄の直後に「繰り返しており」とあるのがヒント。文章中の「そんなことの繰り返しだ」に着目し、

「そんなこと」の指示内容を答える。

問四、心情理解(20字記述)

空欄には、傍線部の「この会話」の指示内容が入る。

問五、心情理解(抜き出し・15字記述)

Ⅰ、「川から海に向かった稚魚」は、「体が小さくて弱くて海へと追いやられた」が、「海で無事に生き延びた稚魚は、川に残ったものよりはるかに大きく育つ」のである。

Ⅱ、一馬は、「逃げるのは悪いことじゃない。~なんでもできるやつより強いよ」と言っている。

問六、人物把握(選択肢)

アは、むしろ逆。問五でもみたように、言葉で聡里を励まそうとしている。

イは、「あえて厳しい言葉を投げかけて」が不適。

エは、全体不適。一馬は聡里を励まそうとして動物の話を持ち出したのである。

問七、表現効果(選択肢)

イは、「涙をこぼす『一馬』の姿」が不適。

ウは、「『聡里』の不安が徐々に高まっていく展開を暗示している」が不適。

大問2(論理的文章)

西川明彦『正倉院のしごと』からの出題です。

〈解答〉

問一、aかく(れ) bけいしょう

問二、①・④

問三、天災や人災によって消滅する危機に備える

問四、Ⅰ現代の製作                       

   Ⅱ古代の文献資料

問五、再現模造では、天平工芸の特性を手に覚えさせておおらかで力強い趣を再現する必要があるので、実技者は個性を表現してはならないから。

問六、ウ

問七、オ

〈解説〉

問一、漢字の読み(記述)

「隠(れ)」と「継承」の読みが出題。

問二、動詞の活用(選択肢)

①「選ば」・④「学ぶ」は五段活用。②「加工する」はサ行変格活用。③「受け」はカ行下二段活用。

問三、理由説明(20字記述)

解答の中心は、「文化財は天災や人災によって消滅する危機に~危機意識をもって備える必要がある」から。

問四、内容理解(抜き出し)

Ⅰ空欄の直前に「科学的な調査を行うことができず」とあることに注目する。文章の「科学的な調査に制約が生じ~材料や技法について検討を行う」に該当する。

Ⅱ空欄の直後に「の中に記されていることを手がかりにして」とあるのがヒント。文章の「古代の文献史料を参考に」に該当する。

問五、理由説明(65字記述)

天平の工芸品には「当時のおおらかな気風(=おおらかで力強い「天平の気分」とでもいうべき趣)」が反映されている。

ただ、「それを真似るとなると作業は困難をきわめ~手に覚えさせたうえで取り掛かる」必要がある。

それで、「再現模造にあたる実技者」は、「極力創意(=個性)を働かせ」ないことが重要になってくるのである。

問六、表現効果(選択肢)

アは、「実技者の言葉を引用して」が不適。

イは、「敬体を用いて丁寧に語りかける」が不適。

エは、「擬声語(擬音語)や擬態語を用いることで」が不適。

問七、見出し(選択肢)

Xには、冒頭の「なぜ原物があるにもかかわらず、模造品を作る必要があるのか」を表す「模造の目的」が入る。また、Yの冒頭に「前項に記した三つの目的」と書いてある。

Yには、最後の「模造事業の意義」を表す「模造の価値」が入る。  Zには、「模造製作にあたる実技者」を表す「模造する人」が入る。

大問3(古文)

『智恵鑑』からの出題です。

〈解答〉

問一、ととのうる

問二、エ

問三、油断のやうなる心持ち

問四、失敗をなくす

〈解説〉

問一、現代かなづかい(記述)

「ととのふる」を「ととのうる」に直す。

問二、会話文の箇所(選択肢)

張観は、門下の人々を呼んで教えを示しているので、発言は「われ、勤、謹、」からである。また、

「なんぢ」が二人称であるので、発言が続いていると判断できる。「なんぢらも」の「も」に着目してもよい。

問三、内容理解(抜き出し)

「不審しける人」の発言の最後の「これは油断のやうなる心持ちなれば、此の一字、さらに会得つかまつり侍らず」に着目する。

問四、理由説明(記述)

「万事はよくよく後先を考へ思案して、おししづめ、ゆるやかにせんこそ、失あるまじきことなれ」を参照する。「失あるまじきことなれ」が空欄に入る。

大問4(漢字の読み書き+会話文)

〈解答〉

問一、1、胸    2、束(ねる)    3、看板    4、圧縮    5、俳句問二、

(1)イ

(2)エ

〈解説〉

問二、

(1)発言の趣旨(選択肢)

直前の大野さんの案に「賛成」し、どういったメリットがあるかを詳しく述べている。

(2)話し合いの進め方(選択肢)

山原さんは、「短い作品がいいという意見と、中学生が主人公の作品がいいという意見」についてどう思うかを聞いたあと、両方の意見を混ぜる案が採用されると、今度は、「どのような作品を選ぶかについて」話し合うよう促している。

大問5(作文)

〈解答例〉

グラフから、A~Eの五つの力のうち、E以外の力については、まだ備わっていないと思っている高校生が多いことがわかる。 私は、自信のない力があるのなら、意識的に鍛える必要があるのではないかと考える。なぜなら、勉強や部活動などの学校生活だけではどうしても限界があるからだ。現代は、高校生であっても、意欲さえあれば様々なことに挑戦できる時代になっている。ボランティアや職業体験など、活動範囲を自ら広げていくことが重要になるのではないだろうか。

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