記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴25年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
スカイ予備校を高崎市内に開校し、2021年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となり1年目から、国公立大学に27名の合格者を輩出。スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
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1. はじめに
受験勉強の後半戦は、まさに正念場と言えます。この時期は、これまでの努力が実を結ぶかどうかの重要な分岐点となります。しかし、ただ闇雲に勉強時間を増やすだけでは、逆効果になることもあります。本記事では、受験の後半戦を効果的に乗り切るための具体的な方法とポイントをご紹介します。
2. 体調管理と生活リズム
睡眠の重要性
受験勉強において、良質な睡眠の確保は最優先事項です。睡眠時間が不足すると、学習効率が著しく低下するだけでなく、体調を崩すリスクも高まります。毎日6-8時間の睡眠を確保し、できるだけ同じ時間に就寝・起床することを心がけましょう。
適切な運動
デスクワークが中心となる受験勉強では、適度な運動が重要です。1日15-30分程度の軽い運動
(ストレッチ、ウォーキングなど)を取り入れることで、集中力の向上やストレス解消につながります。ただし、激しい運動は避け、疲労が翌日に残らない程度にとどめましょう。
バランスの取れた食事
栄養バランスの取れた食事は、安定した学習を支える基盤となります。特に以下の点に注意を払いましょう:
- 朝食をしっかり摂取する
- 糖質、タンパク質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂取
- 適度な間食で血糖値を安定させる
- 十分な水分補給
3. 効率的な学習計画
弱点の克服
後半戦では、自身の弱点を正確に把握し、効率的に克服することが重要です:
- 過去問や模試の分析による弱点の特定
- 弱点分野に対する集中的な学習時間の確保
- 基礎に立ち返っての再学習
- 理解度を確認するための小テストの活用
得意科目の維持
得意科目は確実に得点源とするべく、以下の取り組みを行います:
- 定期的な復習による知識の定着
- 応用問題への挑戦
- 時間配分の最適化練習
時間管理のコツ
限られた時間を最大限活用するために:
- 1日のスケジュールを細かく設定
- 科目ごとの学習時間配分の見直し
- 短い休憩時間の効果的な活用
- To-doリストの作成と実行
4. メンタル面のケア
ストレス解消法
過度なストレスは学習効率を低下させる大きな要因となります:
- 趣味の時間を短時間でも確保
- 深呼吸やメディテーションの実践
- 音楽鑑賞などのリラックス方法の活用
- 適度な気分転換の実施
モチベーション維持
長期戦となる受験勉強では、モチベーションの維持が重要です:
- 小さな目標の設定と達成感の積み重ね
- 志望校や将来の夢を定期的に思い起こす
- 学習記録をつけ、進捗を可視化
- 自己肯定感を高める工夫
周囲との関係性
家族や友人との良好な関係は、精神的な支えとなります:
- 適度なコミュニケーションの維持
- 悩みの共有と相談
- 励まし合える仲間づくり
- 家族からのサポートの受け入れ
5. 直前期の過ごし方
最終調整のポイント
試験直前の時期は、これまでの学習の総仕上げとなります:
- 重要項目の最終確認
- 時間配分の練習
- 睡眠リズムの試験時間帯への調整
- 必要最小限の範囲に絞った復習
当日に向けての準備
試験当日を万全の状態で迎えるための準備:
- 持ち物リストの作成と確認
- 試験会場への経路確認
- 緊急時の対応プランの用意
- 当日の体調管理の計画
6. おわりに
受験の後半戦を乗り切るためには、身体面、学習面、精神面の総合的なケアが必要です。一時的な頑張りではなく、持続可能な取り組みを心がけることが、最終的な成功への道となります。
試験当日まで、決して完璧な準備というものはありません。しかし、これまでの努力を信じ、自分のペースを守りながら最後まで諦めずに取り組むことが、必ず良い結果につながります。焦りす
ぎず、かといって気を抜きすぎることなく、バランスの取れた生活を送りながら、目標に向かって進んでいきましょう。
最後に、受験はゴールではなく、その先の人生の新たなスタートラインです。この期間で身につけた習慣や経験は、必ず将来の糧となります。自分を信じ、最後まで全力で取り組んでください。