2024年度長崎県公立高校入試問題をポイント解説!

高校入試

2024年度長崎県公立高校入試問題では、文学的文章・古文・論理的文章・実用的文章の4題構成になっています。

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴27年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。

2020年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となる。過去3年間で国公立大学合格85名。

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スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします

大問1(文学的文章)

高田由紀子『金色の羽でとべ』からの出題です。

〈解答〉

問一、aかわいた b鳴らした cとびら

問二、イ

問三、空良の中にバレーボールがしたいという思いが残っていること。

問四、エ

問五、ウ

問六、学生時代にバレーボール部を途中でやめた後悔が、コーチとしてがんばりたいという今の思いにつながっている

問七、ウ

〈解説〉

問一、漢字の読み書き(記述)

「乾いた」・「扉」の読みと、「鳴らした」の書き取りが出題。

問二、語句の意味(選択肢)

「気持ちとは裏腹に」の意味が出題。

問三、心情理解(30字記述)

リード文にあるように、空良は「バレーボールの練習を休もうかと考えている」。そんな中、「一度もボールを落とさないまま、おでこの上でボールをとらえ続けることができた」ことで、「胸の奥の火が、かすかにくすぶっている」ことに気づいたのである。

直後で、バレーボールの練習に向かっていることから考える。

問四、心情理解(選択肢)

「鼻の奥がジンと熱くなる」は「感動する」際に用いられる言葉である。

問五、理由説明(選択肢)

直後で、「そんな……どうして……」と理由を尋ねる空良に対し、太一監督が「こんな日も、ちゃんと練習に来たじゃないですか。自主練も、ずっとやっていたんでしょう?」と答えていることから考える。

問六、内容読解(50字記述)

太一監督は、「自分の限界を感じてしま」い、バレー部を「途中でやめてしまった」が、そのことを

「すごく後悔し」たと述べている。

だがその一方で、「ぼくがもう一度コーチとしてがんばりたいと思ったのは、完全燃焼できなかったからだと思う」と、過去の後悔を力にがんばっていることを述べている。

問七、内容読解(選択肢)

アについて、後輩たちへの期待が表現されているとは考えにくい。文章の主眼は、「バレーボールに対する空良の思い」である。

イについて、Ⅱは太一監督が過去を思い出していることを表している。

ウについて、Ⅲは太一監督が未来を前向きに捉えていることを表している。

大問2(古文)

『沙石集』からの出題です。

〈解答〉

問一、もうす

問二、威を以て位に居給ふ

問三、ウ

問四、ア

問五、A ア

B 仁佐を呼び戻し、政治を正しく行った

〈解説〉

問一、現代仮名遣い(記述)

「まうす」と「もうす」に改める。

問二、理由説明(抜き出し)

傍線部の直後で「いかなれば」と文王が尋ねたのに対し、仁佐は「威を以て位に居給ふ、これ賢王の儀に非ず」と答えている。

問三、内容読解(選択肢)

後ろに「仁佐召し返し」とあることから考える。

問四、動作主理解(選択肢)

文章で尊敬語が使われている動作主は文王のみ。

また、文王と郭課のやりとりが描かれている箇所なので、文脈からでも判断できる。

問五、

A 内容読解(選択肢)
「賢王には必ず賢臣生まる」と述べられているので、この文章における「賢臣」がどのような存在
であるかを押さえる。仁佐が「威を以て位に居給ふ、これ賢王の儀に非ず」と発言していることか
ら考える。
B 内容読解(20字記述)
「仁佐召し返し、政正しくし、賢王の名を得たり」と述べられている。

大問3(論理的文章)

養老孟司『ものがわかるということ』からの出題です。

〈解答〉

問一、a共通 bちゅうしゅつ c演算

問二、イ

問三、お姉さんは人形が箱Aから箱Bに移されたことを知らないので、箱Aに入っていると考えると理解した。

問四、時代を超えて人に不変の意味を伝える

問五、エ

問六、ウ

問七、イ

〈解説〉

問一、漢字の読み書き(記述)

「共通」と「演算」の書き取り、「抽出」の読みが出題。

問二、単語に区切る(選択肢)

「呼ばれます」を「呼ば/れ/ます」に区切る。

問三、内容読解(50字記述)

「五歳児は『箱A』と答えます。なぜならお姉さんは、お母さんが人形を移したのを見ていないからです」をまとめる。

問四、内容読解(20字記述)

【会話】より、「百年前によまれた」言葉の意味が現代にも残っているということがわかる。文章の傍線部③の直前にある「不変性」という言葉をヒントにしよう。

問五、四字熟語(選択肢)

空欄の直後で説明されているように、「温故知新」・「七転八倒」・「喜怒哀楽」・「諸行無常」のうち、「変わり続ける現実を言い表した言葉」を選べばよい。

問六、内容読解(選択肢)

傍線部④の次の段落「現実は千変万化して、~リアリティを失っていく」という現象が起こります」の内容をまとめたウが正解。

ア・エは本文にない内容。

イは「人間の変化までも妨げてしまう」が誤り。

問七、内容読解(選択肢)

アは、「人間の脳が大きくなった歴史的な過程を示すことにより」が誤り。

イは、文章前半の内容に合致している。

ウは、全体が文章にない内容。

エは、「相違点」が誤り。

大問4(実用的文章)

〈解答〉

問一、ウ

問二、Ⅰ 名所・旧跡間の徒歩での移動時間を明示する Ⅱ トイレがバリアフリーかどうかを明示する

問三、ア

〈解説〉

問一、資料の読み取り(選択肢)

割合の差が最も小さいのは、「温泉や露天風呂」なので、ウは誤り。

問二、内容読解(20字記述×2)

「N町マップの案」と「N町マップ」とを比べ、変化しているところを探す。  空欄Ⅰ・Ⅱよりも前で述べられている以下の点を書かないよう注意する。

  • 「階段や急な坂道の情報」を入れる
  • 「景色がきれいなフォトスポットをカメラの絵で示」す
  • 「イラストを描」く
  • 「名所・旧跡間の紹介文は、~紹介文もその番号と対応させて表示」する

問三、話の展開(選択肢)

イは「客観的な情報に基づいて自分たちの活動の成果を検証し」が誤り。

ウは「三人の立場で役割をはっきりと決めて」が誤り。

エは全体が誤り。

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